自動車ライターにとって「未婚」は最大の「未達」なのか!?

  1. よもやま話
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ときどき「結婚したので好きなクルマに乗れない」と嘆いている人がいます。果たして彼らは本当に不幸なのでしょうか?そんなはずはありませんね、というお話です。

多くの大学生が4年で卒業するところを勉強熱心だもので倍の年数かけたり・・・。人がおおよそ、普通にかかる時間の倍の時間何事ももかかる小生。今だに独り者だというのはあまり不思議なことでもない、実はそんな風に思っています。周りでめぼしい人、まっとうに生きる人はあらかた結婚しました。

結婚していない人は、充実の独身生活を送る気配の人が多く、最近あまり話の合う人がいません、それはそれで寂しいものですね。しかしこれからはいよいよ、私の頼りないところ、人柄に問題、など私自身の問題点がクローズアップされてくるフェーズに突入するわけでして。これはこれで、なかなかきついものです。

そういう「出遅れごみし」は放っておくとしても、自動車ライターにとって「未婚」は最大の未達なのではないか。最近そんな風に思うのです。どうしてクルマを買うのでしょうか?カッコいいから。便利だから。いざという時のため。いろいろな理由はあるでしょう。しかし、ここに例で挙げた事柄だけとっても、誰かのため、ですよね。クルマを買う理由が自分の趣味趣向、一人の意見で決めるというのは独身の間だけ。そして、独身者のクルマの利用など、所帯持ちの人に比べると自分勝手で、自慰行為の域を出ない程度のものではないか。そんな風に思えてならないのです。

では、なぜクルマを飛ばすのか?それはあなたを待つ人がいるからではないでしょうか。そして何より、あなたが一刻も早く会いたい人がいるからではないでしょうか。そして、今まさに話題の安全装備の数々、それは運転手など、一人を守るものというより、乗っている人たちのものではないでしょうか?結婚していない独り者など、ぶつかって死んでも悲しむ人はいませんから。仮にいたとしても、家族のいる人よりは絶対的に少ない。悲しむ人を少なくするための安全装備、独身者がこだわるなど何か釈然としないものがありますね。

だから、クルマの良し悪しを説いたところで、独り者の言うことはどこか説得力に欠ける。なんだか最近そんな風に思うことが少なくないのです。大は小を兼ねるが、家族の少ないものに、家族の大勢いる人の気持ちがわかるだろうか?想像してみても無理があり、実際に家族を持っている人の見方には及ばないのではないでしょうか。

ミニバンを良いだの悪いだの、あれを選ぶ人の気持ちが云々、よくそんなことを言いますね。クルマ好きも、そしてメディアも・・・。しかしもし、それを言っている人たちが、家族持ちで、そのクルマ、本当にマイカーとして考えられる立場、状況の人が言っているなら、少しくみ取る価値はあるでしょう。しかし、独り者で、ファミリーカーを選択肢に入れられる状況にない人だったら、その意見というのは片手落ち以外の何物でもないのではないか。そう思うのであります。

バンやトラックは目的的なクルマです。そこに乗り心地の指標を持ち込む人は少ないでしょう。それが本分ではないばかりか、例えば重い荷物を運ぶための性能、耐久性を維持するためには空荷であれば、むしろ多少ドシンバタンする板バネを採用していたりする場合もあるわけで、むしろ必要な性能だったりもするのです。

それと同じようにファミリーカー、まるで一番軽い存在のような言われ方をする場合もありますが、家族の命を乗せるクルマ、軽んじられるべきものではないんだろうと思うのです。メインの乗車定員と、エクストラのシート、荷物の容量。ドアの形状。そしてそれらを満たしたうえでのコストパフォーマンス。好きだ嫌いだで済む話なかりではないのがファミリーカーなんだろうなと思うに至ったわけです。

そう感じたのは、夏休みの高速道路。サービスエリアで闊歩するご家族連れです。「そっち行くな!」と声を張り上げるお父さん。「だからしっかり確認しなさいと言ったでしょ!!」と忘れ物を叱責するお母さん。なんだか大変そうです。しかし、それは地獄でしょうか?苦痛でしょうか?「そうです」と答える家族連れはいると思います。目下の現状を改善させたいという意味においては・・・。

しかし、少なくとも今の私には、金を積んでも、命と引き換えにと物乞いをしても手に入らない境遇です。結婚して家族のいる人でなければあのやり取り、コミュニケーションはありえないのです。私には、それが不幸だとは思えないのです。むしろ、それこそが幸せなのではないでしょうか。そしてその代償の一つが「好きなクルマが買えない」こと、だというのでした、そんな自由など要らないな。ああいう場所にある光景。それが家族のある風景の断片で、それよりもっと長く、喜怒哀楽を分かち合う人がいるということが家族生活であって、その一部にあるのがマイカーなのです。

独り者の時に乗ったクルマの歓びなど、誰といつ分かち合えばいいのでしょうか?車を通していろいろな出会いも確かにあります。それはそれで財産です。でも、家族の歓びはそれとはバーターにはならないことだと思うのです。かりにバーターに成し得ることだとしても、まがいなりにもその評価をする際には、家族生活を一方でしているのとしていないのでは、評価の深さに違いは出るだろうな。そんな風に思うわけです。

クルマとはとてもメカニカルかつロマンチックなものです。しかしそこにあるものは、リアリティではなく「リアルな暮らし」です。一品物のヴィンテージカーなら、好きだ嫌いだきれいだ醜いだで済むかもしれません。しかし、マスプロダクトである以上、星の数ほど地球上にある家族が使うファミリーカーの評価ほど、難しいことはないし、それは額面通りの難易度ではなく、まじめに真摯に家族生活を送っているかによって差の出る説得力の違い。つまるところそういうことなのではないか?と思ったのでした。

クルマの勉強も大事だが、ゆくゆくは結婚もしなければいかんのかなあ。この仕事を続けるならば。そんなことを何となく思い描いたお盆休み中のロケでの待ち合わせに寄ったサービスエリアでふと思ったこと。スターバックスで買ったラテが想像をはるかに凌駕する甘さで、ついカップを二度見しました。なんだか、知らないことわからないことだらけ。考えれば考えるほど自信とは目減りするもののようです。

[ライター・カメラ/中込健太郎]

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中込 健太郎

大手自動車買取販売会社で、クルマの売買業務を経て、本社マーケティングチームに異動。WEB広告を担当し、その後大型展示場のオープン準備から、展示在庫の目視選定業務に従事した。そのころ企業Facebookページでの在庫車に関する紹介や、クルマで出かける旅行コンテンツなどを担当。その後フリーランスライターとして活動現在に至る。クルマの売り買いの経験から、ドライブを通じてクルマの魅力楽しさを紹介することをライフワークとしている。車選び.com ,NAVI CARS他で執筆中。「クラシックカー美女」テキスト担当●温泉ソムリエ●一級小型船舶操縦免許

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