S124愛よ永遠に!メルセデス・ベンツE320(S124)のオーナー、福井 英一さんへインタビュー

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「クルマが人(オーナー)を選ぶ」という視点でスタートしたこのコーナー。今回のクルマたちも、この人のところへ嫁げばシアワセになれると分かっていたのかも…しれません。

S124愛よ永遠に!「メルセデス・ベンツE320(S124)」オーナー、福井 英一さんへインタビュー@輸入車一期一会

カレントライフでは、たびたびメルセデスに関する記事をリリースしていますが、意外にも、このコーナーではまだでした。

そんなとき、SNSを通じて「この方しかいない!」というご縁に恵まれました。とはいえ、知り合ったばかり、しかも面識がないにも関わらず、快く今回の取材に応じてくださった方が、今回の主役・福井 英一(ふくい・えいいち)さんです。

S124愛よ永遠に!「メルセデス・ベンツE320(S124)」オーナー、福井 英一さんへインタビュー@輸入車一期一会細やかに磨き上げられた、ブルーブラックのボディカラーが美しいS124

今回は、福井さんと、美しく磨き上げられたメルセデスにまつわるエピソードをご紹介いたします。

まずは、福井さんのお仕事について聞かせてください。

外資系航空会社にシステムエンジニアとして勤務しています。

輸入車に乗ろうと思ったきっかけとは?

愛知から上京して東京の大学に入り、実にいろいろな刺激を受けました。

思えばモノやファッションにも興味やこだわりを持ち始めた時期でしたし、輸入車はとても新鮮で、雰囲気もよく、お洒落に映りました。「Begin」誌は創刊号から愛読していましたし、この雑誌がきっかけとなり、当時手に入れた腕時計がいまも自宅にあります(笑)。

大学に入学したのが1986年ですから、世間はまさにバブルに突入しつつある時代でした。大学の先輩のなかには、メルセデスの190Eやゴルフ・カブリオで通学している方もいましたよ。お父さんのおさがりのメルセデスに乗っている女子大生も(本当に)いました。

S124愛よ永遠に!「メルセデス・ベンツE320(S124)」オーナー、福井 英一さんへインタビュー@輸入車一期一会20年前にタイムスリップしたかのようなコンディションを誇る、福井さんのS124

私はというと、周りではシルビアなどが流行っている最中にMG-Bに乗っていました。当時はドイツ車にはあまり関心がなく、ジャガーE-typeなどに憧れたりして、英国車に傾倒していました。日本車のハイソカーやクーペが全盛だった時代なので、私はちょっと浮いていましたね(笑)。とはいえ、いまと比べても、若いひとたちはクルマに関心が高かったように思います。私も、高校生のころはフェアレディZ(Z31)に憧れましたし。

結局、MG-Bは6〜7年所有しました。しかし、あるできごとから、エンジンを降ろすことになり、いざ手許に戻ってきたらまったく別のフィーリングになってしまったのです。それが受け容れられないことや、ボディカバーを被せた状態で保管することが辛くなり、結局手放してしまいました。

MG-Bを手放し、ちょっと疲れてしまったこともあり、当時の王道でもあったプレリュード、ソアラなどの日本車に乗っていた時期もありました。その後、もういちど輸入車に乗りたくなり、アウディ100CDを手に入れました。でも、これはよく壊れましたね(笑)。そして、1997年頃にメルセデス・ベンツ190Eに乗ってみたくなり、ヤナセの中古車センターに通うようになりました。そのうち、自分の好みにあう1台を見つけました。ボディカラーは王道のブルーブラック。しかし、買う算段までつけていたのに、タッチの差で売れてしまったのです。

190Eが売れてしまい、さて、どうしようかと思案していたところに、ある方の紹介でBMW318i(E36)を手に入れることとなりました。このクルマには5年くらい乗りました。その後、BMWといえば6気筒エンジン…という気持ちもあり、思い切って325i(E46)に乗り換えました。その後、いまのS124を手に入れることになるのですが、2年くらいこの2台を所有したのち、325iを手放すことにしました。でも、この325iはずっと所有していたかった、というのが本音ですね。

現在の愛車を手に入れるきっかけとは?

1994年~1995年にかけて、ドイツに10数回行く機会があったのです。その頃からW123やW124、特にワゴンモデルに憧れるようになりました。現地ではW124のタクシーにもかなり乗りましたね。

学生時代はバブルの真っ只中で、街中にW124が溢れていました。それでも「フツーにすごいクルマ・高級なクルマ」くらいにしか思わなかったのです。しかし、ドイツ本国で見ると、雰囲気もいいし、やはり格好良く映るんでしょうね。

40才を過ぎた頃から2台持ちができる環境になったこともあり、Eクラスのステーションワゴン(以下、S124)を探しはじめました。しかし、なかなか良い個体に出逢えなくて…。関東圏を中心に、少なくとも6,7台は見て回った気がします。

●希望するS124の条件は…
・程度優先(距離よりも程度重視!)
・ガレージ保管
・メンテナンスをきちんとしている個体
・記録簿完備
・内外装はブルー系を希望

S124愛よ永遠に!「メルセデス・ベンツE320(S124)」オーナー、福井 英一さんへインタビュー@輸入車一期一会

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S124愛よ永遠に!「メルセデス・ベンツE320(S124)」オーナー、福井 英一さんへインタビュー@輸入車一期一会

S124愛よ永遠に!「メルセデス・ベンツE320(S124)」オーナー、福井 英一さんへインタビュー@輸入車一期一会
ようやく巡り逢えた、福井さんにとって理想的なS124。ウッドパネルも艶やかです

そのうち、ミッドナイトブルーのボディカラーで、革内装の300CEに出逢ったのです。しかも「33(2ケタ)」ナンバー。偶然、私の住んでいる地域のナンバーだったので、そのまま引き継げたことも魅力でした。とても綺麗な個体だったのですが、ワゴンモデルへの思いが捨てきれず、迷った末に買うのを止めました。

そんな経緯があり、あるショップでようやくこのS124に出逢いました。「後ろに3人待っている人がいる」とのことで、いの一番に見せてもらい、ほぼ即決で購入を決めました。

S124愛よ永遠に!「メルセデス・ベンツE320(S124)」オーナー、福井 英一さんへインタビュー@輸入車一期一会

その後、現代のメルセデスにも触れてみたくなり、思い切って現行E250 ステーションワゴン アバンギャルド(以下、S212)も手に入れました。既にフェイスリフトされた後期モデルが発売されていましたが、顔立ちは前期モデルの方が好みだったので、こちらを選びました。S212の方は、主に買い物や旅行などの日常の足として使用しています。

S124愛よ永遠に!「メルセデス・ベンツE320(S124)」オーナー、福井 英一さんへインタビュー@輸入車一期一会

手に入れて良かった点、こだわり、苦労している点は?

●良かった点
◎S124
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コストダウンされる前のメルセデスの質実剛健さ、重厚感ある乗り心地を肌で感じることができることでしょうか。
乗っていて、しっとりした感触と重厚感に癒されますね。週末の夜、あるいは夕方6時くらい。豊洲や銀座あたりを、気分転換に、目的のないドライブ…というシーンが多いです。20年選手ですが、今年のような猛暑でも平気なんですよ。

◎S212
S124愛よ永遠に!「メルセデス・ベンツE320(S124)」オーナー、福井 英一さんへインタビュー@輸入車一期一会
すっかり体に馴染んだ、なくてはならない相棒です。
長距離の移動でも疲れません。「カバンサイトブルー」という名のボディカラーも気に入っています。

●苦労している点
◎S124

強いていえば、運転に気を遣うことでしょうか。
左ハンドルなので、駐車場の料金所で苦労することが増えました。都内でも、場所によっては右ハンドル側にしか料金所がないところも増えてきましたし。

普段の足には使っていないので、距離を乗れていないのもありますが、基本的に「良い子」です。お陰様で、あまり苦労という苦労はしていません。ただし、定期的にしっかりとメンテナンスしています。気になることがあればすぐに諸先輩方に相談し、工場に預けています。前オーナーの方がお金をかけて、ひととおりのメンテナンスをしてくれていたことも良い状態を維持できている理由の一つかと思います(記録簿も完備されていました)。

◎S212
124に比べると大型なボディです。
パークトロニック(バンパーに埋め込まれたセンサー)が装備されているので、ある程度は平気ですが、それでも狭い道では気を遣います。あとはAMGスポーツパッケージ仕様なので、若干車高が低い分、駐車場の車止めや段差があるところも気をつけるようにしています。

●こだわり
◎S124

オリジナルにこだわりたいですね。
交換したり取り付けたアフターパーツも、ノーマルに(装着跡を残さず)戻せるようにしています。

ウィンドウフィルムも貼りませんし(購入時は貼ってありましたが、プロの方に剥がしてもらいました)、車内に物も置かないようにしています。ただ、ETCだけは必需品なので、本体は外から見えない位置にセットしてあります。さらにカーナビは、インテリアの雰囲気を壊さないような位置に設置するようにしました。

S124愛よ永遠に!「メルセデス・ベンツE320(S124)」オーナー、福井 英一さんへインタビュー@輸入車一期一会

カーナビもETCも、このクルマの雰囲気を崩さないよう細やかな配慮がなされています

ジャズやボサノバが好きで車内でよく聴くのですが、ナカミチのカーオーディオに憧れていたので、オークションで程度の良さそうな中古品を購入。ナカミチのサービスセンターでオーバーホール、新品同様に仕上げたうえで取り付けました。アンバーのイルミネーションが124のインテリアとも相性が良く、車内の雰囲気にマッチしているところも気に入っています。

S124愛よ永遠に!「メルセデス・ベンツE320(S124)」オーナー、福井 英一さんへインタビュー@輸入車一期一会

ナカミチのMB-75がインストールされたオーディオ周り

今は「MB-75」というモデルをつけていますが、もともと欲しかった「CD-500」というモデルも入手し、同様にオーバーホール、新品同様に仕上げて保管してあります。これは、いつか他にも旧車が手に入ったら取り付けるための大切なアイテムなのです。

そして、ボディコーティングにもこだわりました。これまでは、それなりの費用を投じてもなかなか納得のいく仕上げが得られずにいました。しかし、「ポリッシュファクトリー(東京都練馬区)」さんに出逢ってからは、その仕上がりに惚れ込んでしまい、S212を含めてこちらにお任せしています。
(ライター補足:濃紺車かつ施工後3年経過したとは思えないほど、ボディの表面は磨き傷がほとんど見当たらない素晴らしい状態でした)

◎S212
今となっては珍しい「プライバシーガラスでないこと」にこだわりました。
フィルムと違い、剥がすことができませんし…。この個体はディーラーのデモカーとして使われていたようなので、人の手の触れる部分には傷があるのです。やっぱり雑に扱われてしまうのでしょうか。気になるパーツは交換しました。本当はAMGスポーツパッケージでなくても良かったのですが、この雰囲気も気に入っています。繰り返しになりますが「カバンサイトブルー」という名のボディカラーもお気に入りです。

予算抜きで、欲しいクルマBEST3は?

1.メルセデス・ベンツSL(R107)
趣味車としては、R107型のSLが一番です。

2.メルセデス・ベンツSL(R129)
こちらも趣味車としてですが、S124の同年代に生産・販売されていたSLといえばこの型なので。

3.メルセデス・ベンツG-Class(G463)
実用車としてのチョイスですが、Gクラスは憧れの1台です。

アガリの1台とは?

もちろん、乗りたい車はありますが、これ以上の贅沢を望んでいないですし、今の2台(S124とS212)にとても満足しています。

S124愛よ永遠に!メルセデス・ベンツE320(S124)のオーナー、福井 英一さんへインタビュー@輸入車一期一会

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S124愛よ永遠に!メルセデス・ベンツE320(S124)のオーナー、福井 英一さんへインタビュー@輸入車一期一会

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S124愛よ永遠に!メルセデス・ベンツE320(S124)のオーナー、福井 英一さんへインタビュー@輸入車一期一会

福井さんのメルセデス愛は、圧巻のミニカーコレクションをご覧いただければお分かりいただけるはず。このケースは、実際にミニカーショップで使われているものを教えてもらってオーダーした「プロ仕様」。ビバンダムグッズもご覧のとおり

福井さんにとって、愛車はどんな存在ですか?

Buddy(バディー)まさに相棒です。
親友のような、はたまた幼馴染みのような…。あうんの呼吸で寄り添える、なくてはならない存在です。

ガレージから、あるいは洗車後にクルマを眺めていると、仕事の頑張り・モチベーションにつながります。そういう意味でも、クルマなしの生活は考えられないです。

メルセデスが好きですし、このクルマの雰囲気にあう人間になりたいです。背伸びするわけでもなく、あくまでも自然体で。そんな大人になれたらいいなと思いますね。

▲メルセデス・ベンツE320(S124) エンジンスタート〜ブリッピング音

オーナープロフィール

S124愛よ永遠に!「メルセデス・ベンツE320(S124)」オーナー、福井 英一さんへインタビュー@輸入車一期一会
お名前:福井 英一さん
年齢:48才
職業:会社員
愛車:メルセデス・ベンツE320(S124)/メルセデス・ベンツE250(S212)
年式:1995年式/2012年式
ミッション:4AT/7AT

[ライター/江上透 カメラ/江上透・福井 英一(画像提供)]

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松村 透

輸入車の取扱説明書の制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトのリニューアルを担当し、Webメディアの面白さに目覚める。その後、大手飲食店ポータルサイトでコンテンツ企画を経験し、2013年にフリーランスとして独立。現在はトヨタ GAZOO愛車紹介の監修・取材・記事制作や、ベストカー誌の取材等で年間100人を超えるオーナーインタビューを行う。外車王SOKENは2015年より参画。副編集長を経て、2019年、編集長に就任。現在の愛車は、1970年式ポルシェ911Sと2016年式フォルクスワーゲン ゴルフ トゥーラン。9月11日生まれの妻と、平成最後の年に産まれた息子、動物病院から譲り受けた保護猫と平和に(?)暮らす日々。

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