23才の現役メカニック「メルセデス・ベンツ C63 AMG ステーションワゴン PP(S204)」オーナー、山口 勇樹さんにインタビュー

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日本におけるAMGの呼び方が「アーマーゲー」ではなく、正解が「エー エム ジー」・・・という認識もすっかり浸透したようです。かつてはブルーブラックが定番だったAMG、その後、シルバーやホワイト系も人気でしたが、最近は原点回帰しているのか、ブラック系のモデルが人気のようです。

そんなAMGを、23才の若さで射止めた現役輸入車ディーラーのメカニックが今回の主役です。このオーナーインタビューを続けていて、つくづく不思議だなことがあります。それは、「クルマがオーナーを選ぶこと」って本当にあるんだと思えてくるんです。引き寄せの法則は存在します。間違いなく・・・。夢を諦めかけている方、チャンスと出会いは突然訪れます。どうか、諦めないでください。

── オーナー紹介&どんな仕事をされているのですか?

メルセデス・ベンツ C63 AMG ステーションワゴン
▲山口 勇樹さんと、愛車のメルセデス・ベンツ C63 AMG ステーションワゴン パフォーマンスパッケージ(S204)

高校卒業後、自動車整備の学校に4年間通い、1級整備士資格を取得したあと、輸入車ディーラーのメカニックとして入社しました。現在、2年目になります。

── なぜ輸入車のメカニックを志したのですか?

メルセデス・ベンツ C63 AMG ステーションワゴン
▲最高出力457psをたたき出す、V8 6.2Lエンジン。この珠玉のエンジンを搭載したAMGを指名買いするユーザーも少なくありません

もともと、クルマを含めた乗り物全般が好きだったんです。父もクルマとバイクが好きで、私が漠然と大学への進学を考えていたときに「おまえは乗り物が好きなんだし、自動車の整備士なんていいんじゃないか?」といわれたことがきっかけです。日本車だと故障も少ないし、修理するというよりは部品を交換するイメージがありました。そこで、自動車整備に関する技術と経験をしっかりと身につけたかったこともあり、輸入車ディーラーのメカニックの道を選びました。

私はまだまだ新人なので、メンテナンスパッケージの点検整備で入庫したクルマに触れることが多いです。しかし、先輩がいろいろと仕事を任せてくれる方で、少しずつ担当している業務の幅が広がってきているところです。

── 学生時代の友人はどのような進路を選んだのですか?

メルセデス・ベンツ C63 AMG ステーションワゴン
▲エンジンを組んだスペシャリストの名前が刻まれたプレート。こういった演出がAMGオーナーである喜びを実感できます

私のように、輸入車のディーラーに就職した仲間もいます。また、日本車やトラック業界のディーラーに進んだ人もいますね。学生時代のクラスメイトは20名ほどなんですが、4年間、誰も退学することなく全員無事に卒業しました。

── 山口さんにとって、お父様の影響は大きいですか?

メルセデス・ベンツ C63 AMG ステーションワゴン
▲メーターの意匠も通常もモデルとは異なるC63 AMG。スタンダードは260km/hのところが、このモデルは320km/hまで表示されます。AMGロゴと、タコメーター内の「6.3-V8」の表記が気分を高めてくれます

はい。父の影響は大きいですね。父も、ある自動車関連の部品メーカーに勤めていましたから。現在は、勤務先を定年退職して再雇用という形で働いています。そんな父の通勤の足はシトロエン2CVチャールストンです。雨の日も2CVで通勤しているようです。それまで乗っていたハーレーダビッドソンのバイクを手放し、私のC63 AMGとほぼ同時期に2CVを買ったんです。仕事から帰ってきて、夜な夜なクルマいじりしているようです。それまで乗っていた軽自動車は年に数回しか洗車しなかったのに、2CVに乗り替えてから月に2,3回に増えたそうです。そんな父を、母も黙認していますね(笑)。

── 山口さんのこれまでの愛車遍歴を教えてください

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▲235/40R18サイズのタイヤを収めるべく広げられたフロントフェンダー

学生時代に手に入れた最初の愛車がホンダ アコード ユーロR(CL1)です。これはだいぶ改造しましたね。次に、スバル レガシィツーリングワゴン(BH)に乗り替えました。ここでステーションワゴンの利便性に魅了されてしまったんですね。そして、C63 AMGが3台目の愛車となります。

── 輸入車、そして現在の愛車を手に入れるきっかけを教えてください

メルセデス・ベンツ C63 AMG ステーションワゴン
▲ボディと同色にブラックアウトされたAMGホイールが足元を引き締めます

同年代の友人の存在が大きいですね。周りにドイツ車乗りの仲間が多いんです。

社会人になってから「6.3L NAエンジンを搭載したC63 AMG ステーションワゴン、ボディカラーは黒、左ハンドル」という仕様を探していたんです。正規輸入車は右ハンドルしか設定がありませんし、左ハンドルというと、必然的に並行車を探すことになります。根気強くインターネットで探していたのですが、なかなか出物がなくて・・・。

メルセデス・ベンツ C63 AMG ステーションワゴン
▲分かる人には分かる。日本において、このモデルの左ハンドルはレアな存在なのです

そんなとき、仲間が私の希望通りのC63 AMGの売り物があると教えてくれたんですね。翌日、仲間のクルマに乗せてもらって実車を観に行きました。もう、即決でしたね。ただ、安いクルマではないので、ローンを組むことになりまして・・・。審査しているあいだ、お店の方が商談中にしておいてくれたんです。しかも、購入時の手付金もなし。他にも破格の条件で譲ってもらえることになって・・・。こんなことって本当にあるんだなと思いました。諦めず、探した甲斐がありましたね。

── C63 AMGを手に入れて良かった点、苦労している点は?

メルセデス・ベンツ C63 AMG ステーションワゴン
▲巨大なブレーキキャリパー。そしてパフォーマンスパッケージの証である、フロントバンパーのダクト

・良かった点
6.2L V8エンジンの走りですね。それに、NAエンジンならではの吹き上がりの気持ち良さも最高です。高速道路での安定した走りにも魅了されています。やはりアウトバーンの国の自動車なんだなと実感しています。日本車を改造しても、C63 AMGのような安定感、質感の高さは手に入らないかもしれないですね。

それと、C63 AMGを所有したことで知り合えた方たちも良かった点に挙げたいです。さまざまな業種、世代の方とお話しをすることができるのは貴重な体験となりましたね。

・苦労している点
ローンで購入しているので、支払いが大変ですね。意外にもトラブルは少なくて、1度、ファンベルトを交換しました。私もディーラーに勤務するメカニックですから、自分で修理しましたよ。

── 予算抜きで、欲しいクルマBEST3は? (上がりの1台も含む)

メルセデス・ベンツ C63 AMG ステーションワゴン

・タンドラ
・ダッチ ラム
・日産スカイラインGT-R(R33)
・上がりの1台(ご自身にとって究極の1台とは?:フェラーリF50

── 山口さんにとって、愛車はどんな存在ですか?

メルセデス・ベンツ C63 AMG ステーションワゴン
▲一見するとノーマルのCクラスワゴンでも、実は6.2Lエンジンを積むモンスターマシン

「家族に近い存在」でしょうか。

私にとってかけがえのない存在ですし、いなくなることが考えられないんです。休みの前日は「明日はC63 AMGに乗れる」と思うと嬉しくて仕方ないほどです。

憧れが現実となり、職場の先輩たちは「こういうのは」いましか乗れないもんな」と仰ってくれます。地元の友だちも「今度乗せてくれよ!」といってくれます。これからも、可能な限り乗り続けたいですね。

── 補足:若くして念願のAMGオーナーとなった山口さんにお会いしてみて

メルセデス・ベンツ C63 AMG ステーションワゴン PP(S204)

23才という若さでAMGオーナーとなった山口さん。勤務先の輸入車ディーラーでも、超がつくほどの高級車に触れることもあるため、日本車との造り込みの違いに驚く日々のようです。

メルセデス・ベンツ C63 AMG ステーションワゴン
▲愛用の腕時計はTendence製

仕事はメカニック、プライベートではクルマいじりよりも走ることが何よりも楽しいと語る山口さん。アウトドアも楽しむという山口さんの相棒として、C63 AMGステーションワゴンはベストパートナーかもしれません。AMGモデルといえど、V8 6.2Lといった、大排気量のNAエンジンがCクラスに搭載されることはもうないかもしれません。古のメルセデス・ベンツ、そしてAMGの味を色濃く残す最後のモデルとなるかもしれないC63 AMGをいつまでも堪能していただきたいなと思います。

── オーナープロフィール:

メルセデス・ベンツ C63 AMG ステーションワゴン

お名前:山口 勇樹さん
年齢:23才
職業:輸入車ディーラー メカニック
愛車:メルセデス・ベンツ C63 AMG ステーションワゴン パフォーマンスパッケージ(S204)
年式:2008年式
ミッション:7AT

[ライター・撮影/江上透]

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松村 透

輸入車の取扱説明書の制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトのリニューアルを担当し、Webメディアの面白さに目覚める。その後、大手飲食店ポータルサイトでコンテンツ企画を経験し、2013年にフリーランスとして独立。現在はトヨタ GAZOO愛車紹介の監修・取材・記事制作や、ベストカー誌の取材等で年間100人を超えるオーナーインタビューを行う。外車王SOKENは2015年より参画。副編集長を経て、2019年、編集長に就任。現在の愛車は、1970年式ポルシェ911Sと2016年式フォルクスワーゲン ゴルフ トゥーラン。9月11日生まれの妻と、平成最後の年に産まれた息子、動物病院から譲り受けた保護猫と平和に(?)暮らす日々。

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