「今後、旧車に乗りたい」と思っている方こそ揃えておきたい工具や装備品とは?

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旧車に限らず、クルマに乗る以上、ある程度の工具は常備しておきたいものだ。

ユダ会長 HCC95

最近の傾向として、近年のクルマは工具を積んでいても、オーナー自身による修理はほぼ不可能ではないかとしか思えないケースもある。

そういう観点から考えると、現代のクルマには工具の必要性をあまり感じないと考えがちなのも事実だ。

しかし、これが「旧車」ともなれば、そうはいかないケースが少なからずある。

筆者はこれまで25年以上、旧車に乗り続けてきたし、トラブルの際にはほぼ自分で修理してきた。今回はそんな経験から、著者が考える「これから旧車に乗るからには持っておきたい工具や装備品」をご紹介したい。

ただし車種によって壊れやすい部品や消耗品など、さまざまな状況が考えられると思う。よって、これがすべてではないことをお断りしておきたい。あくまでもこの記事では「筆者自身の経験則から導きだしたひとつの目安として」捉えていただければ幸いだ。

今回、ご紹介する工具をベースに、車種に特化したものは購入したショップに聞くのもアリだと思う。さらには、SNS等を介して、同じ車種に乗っている方の知恵を拝借して、より「いざというときに困らないための工具」をそろえていただきたいと思う。困ったときはお互いさまだし、きっと手を差し伸べてくれるに違いない。

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自分で修理できなくても工具は持っておくべきか?

もし自分がメカ音痴で、まったくクルマをいじることを想定していなかったとしても、工具やスペアで必要なパーツは積んでおくべきだと著者は考えている。

特によく壊れる、いわゆる「消耗品」と考えるべきパーツ類や、交換する際に必要な工具はぜひともクルマに積んでおいて欲しい。

もし路上で故障した場合、一人であれば途方に暮れ、購入したショップに連絡したり、JAF等のローダーの手配を行うことになるだろう。

この場合も、ショップが所有するローダーを呼んだとしても、必要なパーツを常備してあればその場で修理してもらえるかもしれない。そう考えると、消耗パーツや必要な工具の重要性を認識していただけるはずだ(ショップに連絡しても、必要なパーツを常備しているとは限らないので注意が必要)。

あるいは、もしも他に一緒に走っている旧車仲間がいるとしたら…。場合によっては、その場で修理できる可能性もあり得る。著者も、一緒に走っている仲間のクルマが故障した際、パーツを常備していたおかげで、その場で修理できたことが何度もある。

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これから旧車に乗る人が最低限必要なものは?

クルマがいじれる人であれば、ある程度の工具を揃えているケースが大半だと思う。そこで、ここでは「これから旧車に乗る方が揃えておきたい工具」をご紹介したい。

●ラチェットやスパナ類
愛車のボルトが「ミリ工具」か「インチ工具」なのかを把握しておくべきだ

◎購入したクルマのボルト類が「ミリ」の場合
・「10、12、14、17、19mm」は最低限揃えておきたい

・「10〜12mm」など、特に使用頻度の高いスパナ類は2本持つことをおすすめしたい

供回り(ボルトとナットが同じサイズ)の場合など一つの工具では回せない場合が多い。他の工具も2本づつ揃えておくに越したことはないが、筆者の経験では、大きなサイズだと同時に使うような状況を経験したことがない。また、車種によっては11mmや13mmなどを使っている場合もあるので、必要であればこちらも揃えておきたい。

◎購入したクルマのボルト類が「インチ」の場合
・「3/8、13/32、1/2、9/16、19/32、11/16、5/8、3/4」。できれば5/16、25/32や7/8まで揃えておきたい

・なかでも、13/32〜1/2のスパナ類が2本あると非常に便利

*補足
・車種によってはヘキサゴン(6角)はトルクスビットなどが必要な車種もある

・ドライバーはプラスとマイナスで何種類か積んでおきたい
→長さや細さの異なるものがあるのだが、これも車種によっては頻繁に使う長さ等が存在する可能性もある。もしこれから旧車を購入するのであれば、購入するショップにあらかじめ確認しておくことをおすすめする

・プライヤー等のペンチ類

・工具は最初から高級品を買う必要はないが、格安のものは避けたほうが無難
→やはり「安かろう悪かろう」がないとは言い切れないからだ。ボルトやナットをナメてしまうと余計に作業が増えることもありうる

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・供回りのボルトとナットをミリに変更しているクルマも存在する(インチ規格のクルマによくある)
→この場合、ミリ工具も揃えておく必要あるので要注意

工具以外に積んでおきたい装備品は?

まず、水(水冷の場合に限る)やオイルなどは必ず積んでおきたい。筆者自身、オイル漏れはこれまで何度も経験している。仲間内のクルマも同様だ。CRC等の潤滑油やパーツクリーナーも積めれば積んでおきたいところだ。

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それから、電装系のパーツもできれば積んでおきたい。

ヒューズはもちろんのこと、ポイントのクルマであれば「ポイント、コンデンサ、ローター」あたりも積んでおきたい。

また、プラグやプラグコードも何本かストックしておきたい。できればコイルも予備を持っておくと、いざというときに使えることもある。

その他、よく使うのは断線した際に使う配線。ギボシや絶縁テープ等も一緒に積んでおきたい。

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その他、意外に思われるかもしれないが、緊急の応急処置として便利なものを紹介しよう。

それは「ガムテープ」や「針金」だ。冗談のような話であるが、意外と重宝する装備品で常備している人が多い。

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積んでおけば良かった…と、後悔した工具類

なぜか使いたいときに限って積んでいない工具があったりする。

著者の場合、よくあるのが「ラチェットのエクステンション」と「電工ペンチ」だ。

前日までクルマをガレージで修理していて、積むのを忘れた…というパターンが多い。

重いし、かさばるから…という理由でジャッキを積んでいないときに限ってなぜか必要に迫られるケースもあった。

そういえば、電流計も忘れがちだ。ガレージ用と車載用を買えばよい話なのだが…。こういうところでケチってしまう貧乏性のため、失敗することも多い。

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ちなみに我が家のガレージはスペースがないため、工具チェストを置けない。そのため、自作の工具掛けと100均で買ったケースですべてを管理している。100均のケースに入れていると、必要な工具のみを車載として積めるというメリットもあるので、意外と侮れない。

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ここまで色々なアイテムを取り上げてみたが、応急処置をどこまでやるつもりなのかによって積む工具も変わる。

いつか必要になるかもしれない…と、あらゆる工具を積んだら、結果としてとんでもない量になってしまう可能性も充分にある。その結果、ツーリング等で必要な日用品などが積めなくなっては元の木阿弥だ。

複数台でツーリングする場合は、事前に仲間内で相談しあって、工具や装備類を分散させておく手もある。

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無理して高級な工具を集める必要はない。ある程度しっかりした工具が増えていけば、自然と自分からクルマをいじりたくなるものだ。「工具は飾るものではなく使い倒すもの」なので、手に入れた以上は臆することなくガンガン使って欲しい。

[ライター・撮影/ユダ会長]

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ユダ会長

1995年より活動するHCC95(ヒストリックカークラブ95)の会長。18歳の頃から、「ユダ」というバンドで活動しながら(当時からユダと呼ばれていた)クラブの会長になったのが「ユダ会長」の由来である。HCC95は、1950年代の旧車~1970年代のスーパーカー等を中心に集めたクラブであり、関東全域を中心に活動中。毎月第三日曜日の午前中に集まるミーティングも恒例行事となっている。「JCCAニューイヤーミーティング」は19年連続出展。「お台場旧車天国」では、毎年120台をクラブ展示するなど様々なイベントに参加。また「かわさき楽大師 昭和まつり」では、第一回から15年間、大師公園において50台もの国内外の名車の展示およびパレードを行うなど、様々なイベントを企画運営も行う。ユダ会長個人としても、OldTimer誌(八重洲出版)、デアゴスティーニなどで連載中。http://www.hcc95.com/

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