クルマ好きなら一度は経験するはずの「反省車」とは何か?

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週末の早朝、家族や近隣へ配慮しつつ出発、お気に入りのコースへ出て、愛車との会話を楽しみ、折り返し地点で缶コーヒーを飲んで(タバコではない、なぜならば経済的理由からとっくに禁煙しているからだ)、引き返してくる。そんなささやかな幸せがずっと続くと思っていた。しかし、別れは突然にやってくる。帰り道、調子が悪くなり、ショップへ持ち込んでみると、これまで騙し騙し乗っていた部分が一気に「逝って」しまいそうなことが判明する。または、事故に遭ってしまうこともある。

ミッションのOHが必要になったり、ヘッドを開けてOHが必要だったり、足周りのショックやブッシュを交換する必要が出てきたり、大きな外科手術が必要になったり。

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画像提供:筆者

雑誌「ガレージライフ」に載ってる側の人なら、きっと何の障害もなく修理を開始するのかもしれない。しかし、あの雑誌をヨダレを垂らしながら読んでるだけの側の人の場合、30万円以上の費用をかけて、家族から見たら「オンボロ」を修理することについて理解が得られないことの方が多いだろう。泣く泣く郊外の知り合いの土地にクルマを預け、車検を切らし、いつか修理代が捻出できるようになるまで、と願いつつ、そっとシートをかけてくる。

しかし、家族のために動くクルマは必要なため、出せなかった修理代を下回る乗り出し費用で乗れるクルマを探し、それにのることになる。それが「反省車」と言われるクルマだ。

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画像提供:筆者

愛車も走れる状態をキープしつつ、家族用のクルマをもつ場合、それは「アシ車」となるが、愛車を封印し、修理代を貯めるために極力維持費がかからないことを宿命としているのが「反省車」の特徴だ。

「反省車」という言葉は、まだネットオークションのなかったネットの黎明期に車種別(メーカー別)に立ち上がったメーリングリスト(以下ML)の中で、輸入車のMLでよく使われた単語だ。当時のMLはネットに親和性の高い会社に務めるサラリーマンが中心で、ようやく入手したあこがれの車をヒーヒー言いながら維持している人が多かったため、自然発生的に生まれた。筆者も「反省車」として輸入車の合間に85レビンやオデッセイを所有していた時期もある。

「反省車」に輸入車などもっての他だ。家族に恭順の意思を表明するためにも、「反省車」は国産であることが望まれる。輸入車でも唯一、W124だけは部品供給の観点から、選択肢に入るかもしれない。とはいえ、壊れず、壊れても中古部品がオークションで楽に手に入る、生産台数の多い車をチョイスすることになる。トヨタか、ホンダか。ワンボックスかワゴンにするしかない。うまくいけばセダンをチョイスできるかもしれないが、2ドアはあきらめないといけないかもしれない。

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画像提供:筆者

カバーがかかって休眠中の愛車を思い出しながら、涙をこらえて週末に洗車する。ああ、この車高なんとかならないかな、と思ってオークションで短いスプリングを探して入札してみたり、ヘタった運転席のシートを交換しようかと夢想してみたり、タイヤ交換のタイミングでインチアップしようかなど目論見始める。そんな浮気ココロがむらむら湧いてくるが、いかんいかん、愛車の修理代を貯めないといけないんだった。しかし、目の前にあって、乗る頻度もそこそこあるこの反省車にもだんだん愛着も出てきて、ちょいちょいといじったりし始める。あぶない兆候だ。反省車に乗ってる間にも、自身は歳を取り、家族を取り巻く環境も変化してしまう。反省車に乗る期間は短い方がいいに決まってる。

さて、あとは酒を辞めるか・・・。

[ライター/ryoshr]

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ryoshr

若い頃から空冷VWを楽しむ自称「クルマ好きのおっさん」。IT企業に勤務している知識を活かして、1990年代にナローポルシェをインターネット経由で個人輸入してしまう。その後は軸足をクルマへ移行させ、ついには自動車輸入販売の会社を始めたが、うまくいかず早々にIT業界に戻る。クルマそのものだけではなく、同じ趣味の仲間とのコミュニケーションも大切にしている。ネットとクルマの狭間でもがき続けるが、現在は某IT企業のサラリーマン。現在の反省車は17年落ちの白いセルシオ。久しぶりに道路の突起物を気にして走るクルマを楽しんでいる。

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