クルマ好きに「すべてのジャンルはマニアが潰す」はあてはまるのか?

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先日、刺激的かつ興味深い記事を見つけました。それは、「フジロックの行方」と「すべてのジャンルはマニアが潰す」という話しです。

こちらはクルマ関連の記事ではありません。ジャンルでいえば「音楽」や「フェス」に関する話題です。この記事で気になったのは「すべてのジャンルはマニアが潰す」というキーワードです。

もしかしたらクルマにも、よりディープな方が多い(ような気がする)輸入車ファンにも、このことが当てはまるのではないか?そう思い、実体験を交えつつ、まとめてみました。タイトル上はポルシェ911やミニ好き…とくくっていますが、自薦他薦問わず、マニアを自認する方にもご一読いただければ幸いです。

※どこまでがマニアでどこまでがオタクなのか?という議論を呼びそうですが、それでは論点がずれそうなので、今回は「マニア」に統一して話しを進めます。

マニアってどこか排他的?

マニアにとっては当たり前のことでも、免許を取得して日が浅い20代前半の方や、それより上の世代でも、興味を持ち始めたばかりの方にとってはあらゆることが手探り状態なはずです。私自身、かつて「そんなことも知らないの?」ということをいわれたような気がしますが、相手には何気ない一言のつもりでも、結構ズシンとくるものなのですね…。数十年経っても憶えているくらいですから(笑)。ここはひとつ、寛大な心でサポートしていただければと思います。そこでマニア側が気がつくこともきっとあるはずですから。

また、マニアにとって、自分の趣味嗜好以外のジャンルやカスタマイズを受け容れない傾向があるようです。なかなか難しいことかもしれませんが、ここはひとつ、寛大な心と、協調の精神を持ちつつ、ざっくばらんに話せたら理想的ですよね。

マニアは安易なモデルチェンジを許さない?

たとえば、ポルシェ911やミニなど、メーカーが一新したくても(…と、仮に思っていたとしても)、ユーザーがそれを許さないケースがあります。ユーザーのなかに911やミニは「こうあるべき」の図式ができあがっているからです。

確かに、熱狂的なマニアがいたからこそ、何十年ものときを経ても、基本的なフォルムを変えることなく現代まで生き延びられたといえるでしょう。その反面、安易なモデルチェンジを受け容れない側面があるように感じます。その点はメーカー側の方が1枚上手というか、したたかというか。この種のユーザー心理を巧みに利用して、マニアの心を鷲掴みにするような限定モデルを、驚くような価格で発売します(当然、台あたりの利益率も通常のモデルより良いはずです)。

マニア同士の派閥争いで、有志のオーナーズクラブやコミュニティが潰される?

これも私の実体験なのですが、あるSNSを通じて結成された有志(紹介制)のコミュニティがありました。ふとしたきっかけで、そのメンバーに加えていただきました。管理人さんが非常にマメな方で、泊まりがけのツーリングや飲み会など、さまざまなイベントを企画してくださり、それは楽しい集まりでした。

あるとき、メンバーのひとりが自分と気の合う仲間だけを呼び寄せて、水面下で別のコミュニティを立ち上げていることが発覚します。当然、管理人さんは大激怒。中心人物だったメンバーを除名しようとします。結果的に、各メンバーはどちらのグループに属するか?というところまで話しがこじれてしまいます。そのうち、私にも選択を迫ってきました。結局、どちらにも属することなく、そのコミュニティを退会する選択をしました。このコミュニティを通じて知り合った友人によると、水面下で結成したコミュニティは解散し、元々あった方は、いまでも継続して活動しているそうです。

マニアの心得は「来る者は拒まず・去る者は問わず」の精神で?

「仕事じゃないんだし、せめて休みの日くらいは気の合う仲間たちと過ごしたい」という気持ちはとても理解できます。Facebookはもちろん、mixiもなかった時代。あるML(メーリングリスト)で知りあった方が、私が知りたいと思っている情報を、懇切丁寧に教えてくださったことがありました。いくら本を読んでも分からないことだったので、本当に感謝しました。その方をはじめ、その後知り合った方を含めて、いまでも交流があります。ここはぜひ「来る者は拒まず」の精神で!

反対に、クルマを手放すことになったり、コミュニティから離れていく方がいるとしたら、なんらかの理由があると思うのです。そんなときこそさりげなく、気持ち良く送り出してあげたいものですよね。そしてここからが肝心なのですが、また再び復帰するようなことがあったら…そのときは「来る者は拒まず」の精神で暖かく迎えてあげてください。復帰するということは、前回よりもあらゆる努力と段階を踏んで戻ってきているはずですから…。

結論:マニアだからこそできる「ライトユーザーへのフォロー」を!

ツーリングなどの集まりに誘ってみてもいいですし、最近は、全国各地でクルマに関するイベントが開催されています。さらに今年は東京モーターショーが開催されます。

ディープな知識を持つマニアだからこそ、ちょっと興味があったり、その世界に足を踏み入れるきっかけを探している人への一助になれると思うのです。ひとりではなかなか行けない…という方も少なくありません。ぜひここは、マニアのあなたが一肌脱いでやってください。こればかりは、いくらインターネットが普及しても、夜な夜なyoutubeで動画を眺めていても、実体験に勝るものはないと思うのです。

余談:マニアだけの集まりではメディアは成立しない?

ある出版社が発行している月刊誌(クルマ雑誌ではありません)の編集部は、いわゆるマニアとは対極のスタッフで構成されています。その話しを聞いたとき、正直私も驚きました。明らかにマニア向けの雑誌だけど大丈夫かな…。しかし、よくよく話しを伺うと、そのディープな知識やネタを補っているのが外部のデザイナーやライターさんなのだとか。編集さんとの打ち合わせ(雑談?)のなかで、さまざまなアイデアが生まれるそうです。

そういえば、カレントライフ編集長の渡辺氏も「実は輸入車にまったく詳しくないカレントライフ編集長」と、プロフィール上で豪語(?)しています。その代わり、ディープなライター陣が記事を執筆しています。もしかしたら、このバランス感覚こそが大切なのかもしれません。

渡辺編集長がディープなクルママニアだったとしたら・・・?こんな記事はリリースさせてもらえなかったかもしれません。お互いの意見がぶつかってしまって(笑)。

最初は誰でも初心者だったはずです。きっと、何らか強烈なインパクトや体験があったからこそ、いつの間にか「自他共に認めるマニア」となっていったのではないでしょうか?その体験を独り占めすることなく、興味を持ちかけているひとと共有することで、今までにないクルマ関連のイベントやメディアが誕生するかもしれません。

「すべてのジャンルはマニアが潰す」がクルマ好きには当てはまることなく、世代を超えて共有できたらと思い、この記事をまとめてみました。

[ライター江上透]

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松村 透

輸入車の取扱説明書の制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトのリニューアルを担当し、Webメディアの面白さに目覚める。その後、大手飲食店ポータルサイトでコンテンツ企画を経験し、2013年にフリーランスとして独立。現在はトヨタ GAZOO愛車紹介の監修・取材・記事制作や、ベストカー誌の取材等で年間100人を超えるオーナーインタビューを行う。カレントライフは2015年より参画。副編集長を経て、2019年、編集長に就任。現在の愛車は、1970年式ポルシェ911Sと2016年式フォルクスワーゲン ゴルフ トゥーラン。9月11日生まれの妻と、平成最後の年に産まれた息子、動物病院から譲り受けた保護猫と平和に(?)暮らす日々。

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