若者のクルマ離れ説を一蹴!焦げるほど熱気を帯びた「クルマ好きな若者たち」

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「若者のクルマ離れ」という言葉を耳にするようになってから、どれほどの月日が流れたでしょうか?

「ウチの息子は、高校卒業してもクルマのクの字も出て来ないんだよ。オレが若いときなんてさ…。」そんなお父さんたちの嘆き声が聞こえてくるようです。

類は友を呼ぶのか?それとも単なる偶然か?カレントライフでは、そんな風評を吹き飛ばすほどの熱気を帯びたクルマ好きの若者をご紹介いたします。

I.Uさん(23才)
若者のクルマ離れ説を一掃する「クルマ好きな若者たち」
現在、輸入車ディーラーでセールスを担当しているI.Uさん(25才)。かつてはアルバイトで稼いだお金をすべてつぎ込んでチューニングしたR32型GT-RやFD型RX-7に乗り、寝る間も惜しんで走りを楽しんでいたというI.Uさん。すでに他界されているお父様(整備士)の愛車がBMW2002だったという記憶があまりに鮮烈で、I.Uさんも自然と輸入車の世界に興味を持ちはじめたそうです。

I.Uさんのクルマ好きは、マニアを自認するアラフォー世代以上のおじさまたちが舌を巻くほど。「なんでそんなこと知ってるの?」と聞かれることもしばしばです。そんなI.Uさんが「輸入車の仕事をするなら販売か整備か?」と悩みに悩んだ末、選んだのはセールスマンの道。その理由は、ガソリンスタンドでアルバイトをしていたときに「お客様と接するのが楽しいことを知ったから」とのことです。

I.Uさんのすごいところは、クルマ好きのお客様はもちろん、ボンネットも開けたことがないようなクルマに興味がないお客様の心もつかんでしまう点。実は、2015年の4月に輸入車のセールスマンとして本格的にデビューしたI.Uさん。デビューした4月は4台、5月も既に1台受注済み。「ビギナーズラックです」と謙遜するI.Uさんですが、もしかしたら輸入車のセールスマンは天職かもしれません。ぜひ、伝説のセールスマンになってください。

I.Yさん(21才)
若者のクルマ離れ説を一掃する「クルマ好きな若者たち」
現在、都内の大学に通うI.Yさん(21才)。アルバイトで貯めたお金を元手に、運転免許取得後すぐに初の愛車を手に入れるべく奔走。結果的に、インターネットオークション上で関西地区で出品されていたアルファ ロメオ147(左ハンドル/MT)を見初めて購入。深夜バスで関東から関西まで移動し、現地でクルマを受け取り、若葉マークを掲げながらとんぼ返りしてきたという行動力の持ち主です。

現在、学業とアルバイトを両立しつつ、空き時間にコツコツと自身で147に手を入れています。タイヤとアルミホイールの交換はもちろん、運転席をフルバケットシートに換装。さらにリアシートと内張りを取り払い、自作のタワーバーを取り付け…と、もはやデートカーとして成立しないクルマへと変貌しつつあります。ちなみに、大学内でのクルマ好きは皆無だそうで、クルマに限らず何かに入れ込むという人自体が少ないのだとか。

若い頃にデトマソ パンテーラ(!!)に乗っていたというほど、クルマとバイクが好きなお父様の影響を強く受けているI.Yさん。クルマだけでなく、仲間たちとバイクや自転車なども楽しんでいるそうです。そんなI.Yさん、いずれはロータス エリーゼ(フェイズ1)が欲しいのだとか。ぜひ一度、オーナーインタビューでもご紹介してみたいと思います。

そしてもう一人。先日、初めてお会いしたばかりですが、20代前半とは思えないほどクルマに関する知識をお持ちの方とのご縁がありました。

その方は「日本でもパガーニ・ゾンダのようなクルマを創りたい」と、目を輝かせながら私に話してくれました。クルマに対する情熱と思いには、正直私も圧倒されました。しかし、普段はクルマ好きと悟られないよう、その気持ちを押し殺しているそうです。僕らは悟り世代ですから…とのことですが、臆することなくクルマ好きを標榜してほしいです。

先日、日本でも有数のクルマ雑誌専門コーナーがある大型書店に行ってきました。私がこの書店で最初に行くのは、いうまでもなくクルマ雑誌のコーナーです。そこであるクルマ雑誌に目を通していたとき、20代半ばくらいの男性が3人、私のすぐ近くにやってきました。そのとき、仲間の1人が「クルマのコーナーは(見て行かなくて)いいの?」と他のメンバーに声を掛けました。するとリーダー格とおぼしき男性が「クルマなんて興味ないし」と素っ気ない返答をして、他の2人ともに他のフロアへ行ってしまいました。

価値観が多様化し、たとえば成人式にようやく手に入れた自慢の愛車で乗り付ける…なんてことは過去の話なのかもしれません。女の子とのデートも、電車移動の方がお酒も飲めてよいのかもしれません。さらに、若者にとってスマートフォンなどの生活必需品にも毎月のように固定費が掛かる時代です。

それを百も承知で敢えて提唱するのなら「まずはクルマに乗る楽しさ」を体感したからでも、クルマはいいやと思うのは遅くはないのかなと、彼らよりも倍近い年齢の「クルマに乗る楽しさ」を享受してきた私は、世話焼き爺さんばりに思ってしまうのです。

置かれている環境はそれぞれ違いますが、今回ご紹介させていただいた3人の若者のクルマ熱は眩しいほどでした。ぜひこれからも、結婚してお子さんが生まれてお父さんになっても、メタボのお腹になってバケットシートがきついなんて嘆くようなオジさんになっても、変わることなくクルマ熱を持ち続けて欲しいです。

※カレントライフでもお馴染みの中込氏が、はじめてのクルマを買うという若者には是非ススメたい1台として、日産ジュークアーバンセレクションの記事をリリースしています。こちらもぜひご覧ください!

[ライター /江上透&CL編集部]

松村 透

輸入車の取扱説明書の制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトのリニューアルを担当し、Webメディアの面白さに目覚める。その後、大手飲食店ポータルサイトでコンテンツ企画を経験し、2013年にフリーランスとして独立。現在はトヨタ GAZOO愛車紹介の監修・取材・記事制作や、ベストカー誌の取材等で年間100人を超えるオーナーインタビューを行う。カレントライフは2015年より参画。副編集長を経て、2019年、編集長に就任。現在の愛車は、1970年式ポルシェ911Sと2016年式フォルクスワーゲン ゴルフ トゥーラン。9月11日生まれの妻と、平成最後の年に産まれた息子、動物病院から譲り受けた保護猫と平和に(?)暮らす日々。

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