VWゴルフなんて大嫌いだった・・・はずなのに。

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記事タイトルに偽りなしです。筆者が高校生のころまではVWゴルフが大嫌いでした。そんな筆者は、何故かVWゴルフに乗っています。「なんだ自分の愛車をディスるんだ」。方々からそういわれそうですが、まずはご一読ください。

でもやっぱり、VWゴルフなんて大嫌い?

VW ゴルフ
▲当時、勤めていた企業の社長が所有していたゴルフ4GTIを運転させてもらったことがきっかけとなり、買ってしまったゴルフ5GTI

時はバブル真っ只中。メルセデス・ベンツは、当時の最上級モデルである560SELが飛ぶように売れ、初代セルシオは2年待ち、さらに最上級グレードにあたるC仕様Fパッケージ、本革仕様が最強という時代だったように思います。筆者もそんな洗礼を受けていたのか「大きくて、速くて、パワーがあること」が正義だと信じていました。まだ、運転免許を取得する前の話しです。頭でっかちなのは勘弁してください。

そんな筆者にとって、2.0L未満の排気量と4気筒エンジンを搭載したVWゴルフ(当時はゴルフ2から3にモデルチェンジしつつある時代)なんて買う人間の気持ちが知れないと思っていたのです。VWゴルフの新車を買うくらいなら、マークIIの上級グレードの方が豪華でいいじゃん!そんな風に考えていました。まさにokバブリー・・・。そんな筆者が、都合5台のゴルフを乗り継ぐことになろうとは、このとき夢にも思いませんでした。

現在の愛車はVWディーゼルゲート事件真っ只中に購入

VW ゴルフ
▲現在所有しているゴルフ7。GTIではなく素のモデルですが、不思議と運転が楽しいと感じさせてくれるクルマです

筆者は現在、VWゴルフ7に乗っています。素のゴルフでは真ん中のグレードにあたる、1.2L コンフォートラインをベースにした2015年4月に販売された「ラウンジ」という限定車。購入したのは2015年10月。そうです。VWディーゼルゲート事件が起きた直後です。

担当セールス氏から「例の事件で、買ってから半年でお客様が手放したゴルフ7があるから観に来ませんか?」との連絡を受け、事件のことも気になっていたので足を運んでみたのです。現地に着いてみると、当時のVWディーラーは週末にも関わらず閑散としていました。

到着早々に件のゴルフを見せてもらうと、まだ1万キロも走っていない個体。新車同然のコンディションです。「こんな事件が起きたようなメーカーのクルマには乗っていられないから」ということで、奥様の強い意向で手放した個体だということでした。これはあくまでも筆者の邪推ですが、クルマが不安というより「世間体が気になるから」という理由で手放したのかもしれません。いずれにしても、何だかもったいない話しです。

そのとき所有していたゴルフ6ハイラインを高値で下取りしてくれるとのことで、軽い気持ちで見積もりを出してみました。繰り返しますが、時はVWディーゼルゲート事件発生直後。他に見積もりを出しているようなお客さんは1人もいません。何だかいつの間にかとんとん拍子に話しが進み、ディーラーに到着してから数時間後には、長期在庫として保管されていた現在の愛車を手に入れることになっていたのです。クルマを買う人はその日か、遅くとも翌週には決めるパターンが大半だそうですが、それをまさに地で行くこととなってしまいました・・・。

「ゴルフショック」は二十歳をすぎてから

当時、勤めていた企業の社長がクルマ好きで、発売されたばかりのゴルフ4GTI(MT)を購入しました。筆者が興味津々なのを理解してくださる方だったので、打ち合わせに同行するたびに運転させてもらいました。1998年のことなので、もう20年近く前のことです。

打ち合わせのため、東京からお客さんのオフィスがある愛知県豊橋市まで、ほぼ毎週のように東名高速道路を走りました。ドライバーは筆者。ゴルフのオーナーである社長は、動き出してから5分後には助手席で居眠りです。当時、筆者は20代半ば。何かと理由をつけてクルマの運転をしたい年頃です。移動中に居眠りしたい社長と、とにかく運転が楽しくて仕方ない筆者は、ピタリと利害が一致していました。筆者が起こさない限り社長は熟睡しているので、(東名高速道路を走ったことがある方は分かると思いますが)いつの間にか、大井松田〜御殿場の区間を走ることが何よりの楽しみとなっていきました。ゴルフ4GTIは1.8Lターボを搭載していましたが、「速ええ!これで充分じゃん!」と、走るたびに痛感されられたものです。いつの間にか、あれほど大嫌いだったゴルフに魅了されている自分がいたのです。

うっかり試乗してしまったゴルフ5GTIにやられる

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▲ゴルフ5GTIのフロントグリル。ハニカムグリルは汚れがたまりやすく、洗うのが大変でした・・・

当時、筆者は日本車を所有していました。しかし、日に日にゴルフの存在が気になりつつあったのです。しかし、予算的に新車はどう考えても手が出ません。そこで中古車となるのですが、社長のGTIと同じ型のゴルフ4はまだ割高でした。GTIなんて夢のまた夢です。素直にハッチバックを選べばよいのですが、へそ曲がりな筆者はワゴンを手に入れることになります。そして、ようやく自分のゴルフを手に入れられたのは、ゴルフショックから6年経った2004年のことでした。購入したのは、2000年式ゴルフ4ワゴン。4年落ちで200万くらいしたと記憶しています。

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▲最初のゴルフとなった、ゴルフ4ワゴン。画像が見つからず、唯一出てきたのがこちら。ここは自宅ガレージではなく、昔のアルバイト先。964を洗車しているのは、昨年亡くなってしまった社長さん。詳しくは『クルマに興味がない我が子でも、親父の気持ちは理解していると信じたい[https://crediblecar.life/life/good-bye-bye/]』へ・・・

こうして念願だったゴルフを手に入れた・・・まではよかったのですが、乗りっぱなしがよくなかったのか、手に入れてから数年経ったある日のこと、出先でエンジンオイル警告灯が点灯してしまいます。すぐに地元のVWディーラーへ持ち込み、点検を兼ねてオイルを補充。その間に、スタッフの方からすでにモデルチェンジを果たしていたゴルフ5GTIの試乗を勧められます。乗ったら最後だと思っていたので、ことごとく試乗のお誘いを断り続けていたのですが、せっかくだから・・・と試乗させてもらったのが運の尽き。2Lターボとは思えないパワーと、DSGならではのスムーズかつ電光石火のごとくシフトアップ&ダウンが決まる運転の楽しさ!

まだ3年しか乗っていないゴルフ4ワゴンを下取りに出し、長期ローンを組んで買ってしまったのはいうまでもありません・・・。このとき2007年、最初のゴルフショックから10年近い歳月が流れていました。

食わず嫌いだとしたら、とりあえず触れてみて!

VW ゴルフ
▲今年の桜もそろそろ散りはじめてきました。お気に入りの撮影スポットで何とか撮影に成功

振り返ってみると、2004年にゴルフ4ワゴンを手に入れてから現在に至るまで、手元にゴルフがなかった時期はホンの1年くらい。あれほどゴルフ嫌いだった筆者が何台も乗り継ぐことになったのは「安心感」に他ならないように思います。仕事や友人・知人が所有しているクルマを乗せてもらうこともしばしばありますが、自分のゴルフの運転席に座り、エンジンをスタートして走り出したとき「あー、ほっとするなあ」と思わせる何かがあるのです。

ひょっとしたらそれは強がりじゃないの?と思われるかもしれませんが、根底から価値観をひっくり返されるほどの差を感じたのは、昨年のJAIAで試乗したテスラくらいでした。

確かに色気はないし、室内は事務的だし、見た目も地味だし、華やかさには欠けます。街中でそこらじゅうにVWゴルフを見掛けます。人目を惹くクルマ、人と違うクルマを求める方には真っ先に敬遠されてしまいそうです。それだけのユーザーに支持されるには何らかの理由があるはずです。人それぞれさまざまな先入観・価値観がありますが、ひとまず運転をしてみる価値はあるといい切れます。世界中のCセグメントのモデルを販売している自動車メーカーが、こぞってVWゴルフをベンチマークとしてクルマを開発しています。それだけ、このクルマを超えるモデルを造るのは高いハードルなんだと実感させられます。

VW ゴルフ
▲こちらはゴルフ5GTIの内装。確かに素っ気ないかもしれませんが、タータンチェックのシート柄など、ちょっとした遊び心もあるんです

かつて故・徳大寺有恒さんがゴルフに乗って衝撃を受けたように、国内外のさまざまなクルマを試乗したり、乗り継いでいるような方が舌を巻く奥深さと玄人好みの仕立てでもあるのです。食わず嫌いの方は、とりあえずディーラーに行って試乗してみてください。自分には合う/合わないと決めるのはそれからでも遅くはありませんから・・・。

ちなみに、これは記事広告ではありませんし、筆者はVGJ/VWディーラーさんの回し者でもありません。念のため・・・。

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松村 透

輸入車の取扱説明書の制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトのリニューアルを担当し、Webメディアの面白さに目覚める。その後、大手飲食店ポータルサイトでコンテンツ企画を経験し、2013年にフリーランスとして独立。現在はトヨタ GAZOO愛車紹介の監修・取材・記事制作や、ベストカー誌の取材等で年間100人を超えるオーナーインタビューを行う。外車王SOKENは2015年より参画。副編集長を経て、2019年、編集長に就任。現在の愛車は、1970年式ポルシェ911Sと2016年式フォルクスワーゲン ゴルフ トゥーラン。9月11日生まれの妻と、平成最後の年に産まれた息子、動物病院から譲り受けた保護猫と平和に(?)暮らす日々。

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