ランボルギーニは間違ったイメージを持たれているようだ。誤解とその事実について5つ紹介してみよう

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「ランボルギーニ」というと、どういったイメージをお持ちだろうか。

ボクはこれまでランボルギーニと名のつくクルマを二台乗ってきた。

ランボルギーニ 燃える スーパーカー

その過程おいては、様々な質問を受けることがあったが、中には誤解と思われるものも多い。
ここでは、そんな「世間に誤解されている」ランボルギーニの認識、そして事実との相違をお伝えしたい。

ランボルギーニはすごくうるさいって本当?

世間では、ランボルギーニはものすごくうるさいと認識されている。

この「うるさい」と認識される理由としては、昔のランボルギーニの「爆音」のイメージ、そして現行モデルにおいても改造されたランボルギーニの動画が広く知られており、むしろ「ノーマルのランボルギーニの音」を知る機会のほうが少ないことが起因しているのかもしれない。

そこで「ランボルギーニはうるさいのか」という問いに対する回答はこうだ。
いかにランボルギーニと言えども、法を守る必要がある。よって規制の範囲内に排気音量が収まっており、「うるさくはない」。

純正エキゾーストシステムで、通常の回転数の範囲内で走行する限りは、周囲を走行する他のクルマとは区別がつくほど大きな音量は出ない。
実際に、ボクのランボルギーニ・ウラカンを見た人のほとんどは、その静かさに驚いている。

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ただし、エンジン始動時や高回転時においてはこの限りではない、と言っておく。
さらに比較するクルマによっても印象は異なると思われ、ここではあくまでも「バリバリとうるさいわけではない」と認識してもらえれば幸いである。

ランボルギーニの燃費はリッター2キロとか3キロなのか?

現代のランボルギーニに限ってはそんなことはない。

ボクが記録している範囲だと、ランボルギーニ・ガヤルドLP560-4の燃費はリッター6.7キロ、ランボルギーニ・ウラカンの燃費はリッターあたり6.8キロくらいだ。
大きなエンジンを積むメルセデス・ベンツSクラスやBMW7シリーズ、さらにはAMGやMモデルと比較してもさほど劣るどころか、むしろ「良好な」数字だとボクは考えている。

スポーツカーやスーパーカーは「軽く」作られており、そのため同じ排気量のエンジンを積むセダンやSUVと比べると圧倒的に燃費はいい。

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スポーツカーの燃費が悪いという認識は、「スポーツカーはエンジン回転数を上げる機会がほかの車種に比べて多いため(もちろんエンジン回転数を上げるとその分ガソリンを消耗する)」だと思われる。

ランボルギーニはフェラーリの派生モデルなのか?

スーパーカー=フェラーリ、という風潮が世の中にはある。

そして、「あの形」をしたクルマはすべてフェラーリである、という認識が一般的であるようだ。

よって、ランボルギーニ乗っていてもフェラーリだと間違われることは多々あるが、「フェラーリとランボルギーニとの区別がついている」人であっても、「今はフェラーリとランボルギーニは同じ系列なんだよね?」と聞かれることがある。

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これは驚くべきことではあるが、一度や二度ではなく、何度も経験している。

ボクはここで断固として主張したいが、「フェラーリとランボルギーニは全く別のメーカー」であり、クルマにも共通性はない。

ランボルギーニは乗り心地が悪いのか?

ここで言う「乗り心地」には個人による認識差があり、一様に「乗り心地の良し悪し」を論じることはできない。

ただボクが思うに、人々の言う「乗り心地が悪い」というのは、走行中に会話をすると舌を噛みそうなガチガチの足まわりであったり、容赦なく車内に入ってくる騒音であったり、効きの悪いエアコンであったりするかもしれない。

これらについては、ボクはとくに「スーパーカーだから劣る」とは考えていない。
そもそも、ランボルギーニは「フェラーリの快適性が低く、我慢できない」と考えたラフェルッチョ・ランボルギーニが創立したメーカーである。
その際には「隣に乗せたご婦人のメイクが落ちないよう(つまり“快適に過ごせるよう”)」というコンセプトが存在していたのも事実だ。

つまり当初から快適性を追求した自動車メーカーであり、フェラーリの「対極」にあることを示すかのように「会社としてモータースポーツ活動は行わない」としてきたメーカーでもある(近年はその限りではない)。

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純正オプションにおいてもウラカン、アヴェンタドールなど現行モデルでは「高級オーディオ」のオプションがあるくらいだから、ランボルギーニとしても静粛性には一定の自信を持っている、ということなのだろう。

そういったメーカーであるからして、「快適性」はランボルギーニにとって今でも高いプライオリティを持っているとボクは考えている。

参考までに、(一般的な速度域での)走行時において、車内に侵入する騒音の大半は「エンジン音」ではなく「ロードノイズ」が大半だ。
実際に、エンジンが存在せず「モーター」で走るBMW i3の走行時における車内騒音レベルは低くない。

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▲これは走行中のBMW i3の社内における騒音レベルを、騒音計を用いて測ったものだが、平均すると62.5デシベルとなっている

逆に、ランボルギーニ・ウラカンはパワーとトルクのあるエンジンのおかげで、さほど高回転までエンジンを回さずに街乗りが可能だ。
そのためのエンジン音が車内にさほど侵入せず(回転数を上げるとまったく別の次元での話になる)、思ったよりはうるさくない。
むしろ軽自動車やコンパクトカーなど、小排気量エンジン搭載車のほうがエンジン音については気になる場面があるかもしれない。

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▲こちらは走行中のランボルギーニ・ウラカンにおける車内の騒音だ。69.2デシベルに収まっており、BMW i3と大きく変わるだけではない

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▲参考までだが、こちらはランボルギーニ・ウラカンのエンジン始動時における音量だ。瞬間的に100デシベルを超えており、さすがにエンジン始動時は「うるさい」と言わざるをえない

ランボルギーニはすぐに「燃える」のか?

ランボルギーニはすぐに燃えるわけではない。

燃える理由はいくつかあるが、その殆どはメンテナンス不足、誤った使用方法によるものだ。

メンテナンスについてだが、ランボルギーニに限らず、多くのクルマでは燃料系に樹脂のホースを使用している。
このホースが経年劣化でひび割れたりし、そこから燃料が漏れて引火することがあるのだ。
もちろんメーカーもこれを認識しており、そのためランボルギーニに限らず、多くのメーカーでは燃料ラインを一定サイクルで交換するように定めている。
このサイクルを守らなかったり、交換の際にどこかに緩みがあると、漏れた燃料から発火に至ることになるが、もちろん適切にメンテナンスを行えば問題はないはずだ。

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「誤った使用法」については、下記のような例がある。
あるイベントにて、搬入するランボルギーニの燃料タンクに「規定以上」のガソリンが入っていた(イベントでは、火災防止の観点から、クルマに入れる燃料の量に制限がある)。
そこで会場に搬入できなくなり、会場の外で「空ぶかし」によって燃料を消費していたところ、エンジンが加熱しすぎ、発火に至った。
通常の使用だと走行したときにラジエターに当たる「風」で冷却水を冷やすことになるが、停車状態でひたすら空ぶかしを続けたため、想定した冷却ができなかったものと考えられる。
これも「起こるべくして」起きた例であり、設計に起因するものではない。

こういった「炎上した例」が報道され、ボクらの目に触れることになるが、原因(不適切なメンテナンスや扱い)とともに報道されることは少なく、「ランボルギーニが燃えた」という事実だけが独り歩きすることになり、これが「ランボルギーニ=突然燃える」というイメージを作り上げてしまう。

なぜこのような誤解が生じるのか?

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ボクが思うのは、スポーツカーやスーパーカーにはステレオタイプなイメージがつきまとい、世間に正しく理解されていないことがある、ということだ。
それはクルマに興味のない人はもちろんだが、ある程度クルマに興味のある人であっても変わらない。

いやむしろ、後者のような人々のほうがネット上にて様々な記事や動画に触れており、「一般的ではない」情報を吸収してしまっている場合がある。

なんといってもネット上にて拡散される情報は人々の注意を引きやすいような、「乗り心地が悪い」「燃費が悪い」など衝撃的なもの、ネガティブなもの、ネタになりやすいものがほとんどだ。

「故障」に関しても同様で、トヨタが故障してもニュースにはならないが、ランボルギーニが故障するとネタになりやすいのだと思われる。
「炎上」も同じで、スーパーカーが燃えると報道されやすい。
よって、人々が目にするランボルギーニの話はネガティブなものばかりになるのは当然のことなのかもしれない。

[ライター・撮影/JUN MASUDA]

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JUN MASUDA

新しいモノ、テクノロジー好き。「クルマ好き」に分類されるはずだが、一般にはそれを隠して生きている。クルマだと軽自動車、スーパーカー、電気自動車まで興味を広く持つ。どんなクルマにも作られた人の魂が込められていると信じていて、そのため「よりデザイナーが情熱を注いだであろう」珍車がとくに好き。座右の銘は「情熱と愛情さえあればなんとかなる」。職業は(それが職業と言えるならば)投資家、ブロガー。運営しているブログ「Life in the FAST LANE.」http://intensive911.com/

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