旧車好き的観点で「点けっぱなしヘッドライト」にひとこと物申す

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「点ける?消す?ルール?マナー?」

今回はヘッドライトの話。赤信号停止で先頭だと消すかとか、そういう話。

どうやらルール(法律)では明示的に定義されていないようなので、個人の主観で左右される「マナー」をベースに議論されていて、たいへんややこしくなっている印象があるこの話題。そこで、旧車好き的観点でこの問題を考えてみた。

先に結論から書いておくと、「点けたままにするか、消すかは個人の判断に任せればいいけど、安全の観点から消した方がいいタイミングはあるよね」ということ。

昭和のドライバーはヘッドライトを消すのがデフォルト?

昔々、クルマのバッテリーは6Vの時代もあった。その頃のライトは暗いぞー、という話は置いておいて、12Vになったのは1960年台(あ、それでも50年前か・笑)かな、車種によってバラツキはあるだろうけど。バッテリーが12Vになってから間もないころでも、アイドリング時にライトを点けると明らかにエンジンの回転数が下がることは普通のことだった。明らかに発電量よりも消費量が上回っているのが実感できた。そうすると自然に、交差点で停止した時はライトは消すようになる。「次に信号が青になって発進する時にヘマしてエンストしてしまった時、ライトを点けっぱなしにしてたことが理由でバッテリーが弱ってしまい、セルが回らなかったらどうしよう」みたいなことを想像してたドライバーが多かったのではないかと。

また、ライトのバルブ(電球)も消耗品で、点灯していた延べ時間が一定時間を経過すると、当たり前のように切れて点かなくなった。だから、点灯している時間は短くしたいという気持ちもあったのかもしれない。いずれにせよ、昭和のドライバーは消したがりということになる。

では、平成のドライバーはというと…?

転じて平成ドライバーは消さない。なぜならば、ライトを点けようが消そうが回転数を始め、クルマの挙動に一切の影響がないからだ。メーターの照明がちょっと暗くなったり、エンジンの回転数が変わったりもしない。だいたい、ライトよりも消費電力の大きいクーラー(エアコン)を動かしても何の問題もないような大容量のバッテリーと能力の高い発電機がついているからだ。最近ではエンジンがなくて電気とモーターで走るクルマもあるらしいし(笑)。しかも最近のライトは明るい上に消費電力もかなり抑えられているHIDみたいな技術もあり、ライトを点けることはクルマにとって何の負荷でもなくなった。

夜間に無灯火で走行しているクルマが増えた?

バルブも延べ点灯時間よりも、on/offの回数が多い方が劣化が早いという感覚もあり、余計に消さなくなった。周囲を照らし、歩行者の安全に寄与するという考えもありそうだ。せっかく点け放題でもOKな時代になったにも関わらず、薄暮の中でもライトを点けないで走るクルマとすれ違うことがある。メーター内の照明がライトのon/offに無関係にいつも明るいので、周囲が暗くなってもメーターがよく見えて、「メーターが見えている=ライトを点けなくてもいい」的な感覚で、暗くなってからもライトを点け忘れているのかもしれない。都心では街明かりもだいぶ明るいので、自車のライトが点いていなくてもなんとか走れてしまうからなのか。

「点けっぱなし」が安全に反することがある。それは…

マナーは時代で変化する。昭和の消したいドライバーも平成の点けっぱなしオーライのドライバーも路上で交差するのだから、お互いを尊敬しつつ理解してあげればいいと思う。

ただし、だ。点けっぱなしが安全に反することがあることも理解して欲しいと願うわけだ。例えば、上り坂の頂上に交差点がある場合、先頭のクルマのライトが点けっぱなしだと、交差する道路を走るクルマも眩しいし、点けっぱなしで停まっているクルマのいる道路へ右左折で入ってくるクルマのドライバーは交差点の先が見えない状態になってしまう。当然、信号が青になって走り始める時、対向車のドライバーも大変眩しい思いをする。信号停止の二台目以降は前車が影になって眩しいことはないが、せめて上り坂で停車した先頭のクルマだけはライトを消して欲しいと願っている。

新しい、ピカっと眩しい、高い位置いあるライトがたとえハイビームではないにしても、対向車のドライバーを攻撃していることは気がついて欲しいということだ。想像力を持って運転して欲しい、と。

点けるべき、とか、消すべきといった視点ではなく、自分も周囲も安全に走行するためには、今自分がどうすべきかをみんなが考えれば、より円滑で安全な交通になるのではないか、と切に思う次第。運転は愛、ですよね。

[ライター/ryoshr]

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ryoshr

若い頃から空冷VWを楽しむ自称「クルマ好きのおっさん」。IT企業に勤務している知識を活かして、1990年代にナローポルシェをインターネット経由で個人輸入してしまう。その後は軸足をクルマへ移行させ、ついには自動車輸入販売の会社を始めたが、うまくいかず早々にIT業界に戻る。クルマそのものだけではなく、同じ趣味の仲間とのコミュニケーションも大切にしている。ネットとクルマの狭間でもがき続けるが、現在は某IT企業のサラリーマン。現在の反省車は17年落ちの白いセルシオ。久しぶりに道路の突起物を気にして走るクルマを楽しんでいる。

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