「フィアット X1/9」は史上最低のミッドシップ?輸入車オタクの回顧録

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こんにちは!ライター山本です。私は20歳の頃から輸入車に乗っていました。当時「外車」と言えばアメ車・ドイツ車等が中心で、それでも外車乗りは金持ち・変わり者・成功者なんてイメージが勝手に先行していました。そんな中でもわたくし山本は、人と違う路線のクルマを探し乗り続けてまいりました。ここではその「迷車」や「珍車」について、エピソード交えて紹介させていただきます。

前回、私のオタク回顧録は「ポルシェ914」でしたが、今回も私にとっては思い出の一台、「フィアット X1/9」になります。この車の購入により、私の変態人生が始まるのです。それでは、人生で2台乗っている「X1/9」の初号機のお話を。

X1-9 その1
▲つけられた不名誉なニックネームは『史上最低のミッドシップ』でした

「914」を足の負傷で断念して、普通のセダンに乗っていた私は又、病気が出て来ていました。そうです。タルガトップ病です(笑) 暇だと通っていた某中古車屋さんに行くと、そこには見慣れた「914」とは違う赤いタルガが置いてありました。早速、その中古車屋さんの社長に聞いてみると「フィアットX1/9」と言うクルマでした。ドイツ車しか興味がなかった私が、一気にそのクルマに興味を持ったのは言うまでもありません。速攻、試乗会となりました(笑)

屋根を開け、窓を開け運転していると「おっ!?早い?」と感じたのですが、それは気のせいでした。地上からの車高の低さとエンジンの唸りが「やってやる感」を演出してくれているのですが、隣の「ミラ(ノーマル)」にあっさりと抜かれていきました(笑) でも、注目度は抜群!欲しいと思い、値段を聞くと「60万」との事。つい、購入すると言ってしまいました。

X1-9 その2
▲リアの迫力はスーパーカーにも負けません!

ここで、問題が発生しました。実は2週間後に富士サーキットへ「デート」に行く予定でした。納車が間に合うか?と店長に尋ねたところOKを頂きました。しかし、トラブル発生の連絡があり(この時もっと余裕をもっていればと後悔)なんと納車はデートの当日となってしまいました。朝8時に車を受け渡し、そのまま彼女を迎えに行くことに。途中多少の水温の上り、タコメーターの大きなブレ、ギアチェンジのシフトの渋さ、加速時の一瞬の息継ぎ等が気になっていましたが、解放的なタルガトップでの空間は、快適なドライブとなりました。

そして、なんとか無事に富士のサーキットへたどりつきました。彼女もクルマを気に入ってもらい、次のデートもまんまと約束もこぎつけました。帰路も東名高速で注目を浴びなら、左車線をマイペースで走り首都高速へ。デートはうまく行く予定でした。しかし、この後悲劇は待っていたのです。

x1-9 その3
▲内装は至ってシンプル!でも狭かったなあ(笑)

それは箱崎で起きました。渋滞にハマり、私は彼女との話に夢中になり計器類に目を配ってはいませんでした。すると、焦げ臭いニオイがしてきました。屋根を開けていたので、他の車がオーバーヒートでもしているのではないかと、高をくくっていました。その時、水温計に目をやるとなんとレッドゾーンを振り切っていました!慌ててバックミラーを見ると背中のエンジンルームからは白煙が!

なんと、焦げ臭かったのは私のクルマだったのです。速攻で路肩に停め、エンジンルームを見ようとオープンレバーを探しました。「無い!」どこにも。「そうだ!あのレバーだ!」とドアを開けると、そこには鍵付きの二本のレバーがありました。「これだ!」と思い引っ張ると後ろのトランクが開きました(笑)「違う!」と思い、もう一本のレバーを引くと「スカっ」とレバーが引かれるだけ?「えっ?」と思いもう一回引いても結果は同じ。なんと途中でワイヤーが切れてしまいました。大丈夫!鍵で開ければと外に出て絶望感は増しました。そうです。「フィアット X1/9」には鼻から鍵穴などありません。リアトランクにすら無いのです。彼女の視線が冷たく突き刺さってきました。

X1-9 その4
▲このイタリアンレッドにやられてしまいました!

エンジンルームが開かず、白煙を吐くクルマをなんとか料金所まで走らせ、料金所でバケツに水をもらい、トランクルームの隙間から何杯もぶっかけ煙は収まりました。彼女はすっかりシラケてしまい、タクシーを呼んで送ってもらうことにしました。しかし、こういう時クルマ馬鹿はいけません。彼女の心配より、クルマの心配をするのです。

とりあえず、当時「X1/9」の整備で有名だった「クイックトレーディング」にレッカーで運んでもらい見てもらうと、フロントにあるラジエーターからリアのエンジンに向かうパイプが錆で詰まっていたと言う結果に。直すのに50万ほどかかると言われ呆然。なんせ、本日納車ですから・・・・。結局クイックトレーディングから「フィアット X1/9」を買ったクルマ屋さんに配送してもらい、わずか12時間のオーナー生活という悲劇となりました。そこからの代車は、フィアット リトモ。このクルマも私の所へ来ることになるのですが、この話はまた機会があるときにお話ししましょう!

今回の輸入車オタク回顧録は、私の大好きなクルマでもある「フィアット X1/9」でした。このクルマはまた、このショップで2台目を買うことになるのですが、懲りない自分に反省しつつも3代目の「X1/9」を探している自分がいるのです(笑)

また機会がありましたら、私の面白おかしく壮絶な輸入車オタクの体験談をご紹介できたらと思っております。

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山本 圭亮

千葉県出身。元ソフトテニスのセミプロとして日本リーグでプレーしていたスポーツマン。車に対する愛情(旧車)が強く現在まで50台以上の車を購入。日本車を始め、アメリカ、イギリス、フランス、スウェーデン、イタリア、ドイツ等の車を所有していた。2013年より車雑誌「ハチマルヒーロー」で「8年0組 洋楽先生!」として洋楽と車の関係を中心にコラムを連載開始。2015年から旧カレントライフにて「週刊中年フライデー」を連載。2016年から「ミドルエッジ」にてライティングを展開。そしてその中に「なかがわひろき」画作「時空探偵マツ・ド・デラックス」の原作を担当する。車、音楽はもちろん昭和のことなら何でもおまかせの広い守備範囲を持ち、コラムは正統派よりトリッキーなコラムが得意である。現在の愛車は「オペルマンタ」と「オペルベクトライルムシャー」。アルミ弁当箱コレクターやプロレス入場曲解説にてトークショーも開催している。又、音楽配信サイト「AWA」にて公式プレイリスターとしても活躍中。

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