部品がない?旧車は輸入車より、日本車の方が維持は大変かもしれないという現実

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最近は輸入車・日本車を問わず旧車ブームなのでしょうか?それとも、筆者が取材させていただくクルマが旧車ばかりだから「アツい」と感じるのでしょうか。なかには大変貴重なモデルもあり、クルマでありながら文化財の領域に入りつつある個体も少なくありません。一見すると羨ましい限りのカーライフに見えますが、その影ではかなりの苦労もあるようです。

90年代の日本車も既に危険水域に?

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筆者自身、5年前に1991年式ユーノスロードスターを購入して感じたことは「メーカー欠品が出ている部品があること」です。この型のロードスターはまだ恵まれている方で、RX-7(FC3S)の方が苦労がある模様。あれだけ人気を博し、現在でも見掛ける機会があるスカイラインGT-R(R32)や、フェアレディZ(Z32)のメーカー欠品パーツも相次いでいると聞きます。定期的な価格改定でも(基本的に値上げ)構わないから、パーツが「出る」うちに、買いだめしておこうという動きもあります。20代でスプリンタートレノ(AE86)に乗る青年も、自宅の部屋が埋まるくらいの勢いで部品をストックしている方も多いかもしれません。

いい仲間や主治医と出逢えるか?

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この場合の「いい」とは、惚れ込んで手に入れたり、仕事にしているクルマをがっぷり四つを組んで維持していける関係、と表現すればいいでしょうか。かなりの部分をオーナー氏自らが修理したりレストアした方もいらっしゃいますが、多くの場合はそこまでは難しいものです。時間は掛かっても根気強くトラブルと向き合ってくれたり、貴重なストック品を惜しげもなく譲ってくれる仲間がいてこそ、旧車を乗り続けるモチベーションが維持できるというものです。

ヤフオクがセーフティーネット

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いまや、ヤフオク(ヤフーオークション)が旧車乗りにとってセーフティーネットであることは事実です。複数の旧車乗りのオーナー氏がヤフオクで何らかの部品を入手していました。筆者もロードスターを所有していたときに何度もお世話になりました。直接、出品者のところにお伺いして、思わずクルマ談義で盛り上がったことも嬉しいハプニングでした。人気があるまたは狙っている部品が被ることが本当に多いことは悩ましいものですが「もし、この世にヤフオクがなかった」としたら?日本の旧車文化はごく一部の方の趣味として成立するレベルの、非常に限られた世界になっていたことは間違いないです。

最後は根比べの世界

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金銭的な問題ももちろん絡んできますが、度重なるトラブルやふとしたきっかけで「心が折れる」こともあります。その理由に、あるオーナーさんから「加齢」だと伺いました。エアコンが装備されていない、パワーステアリングが装備されていない。長距離の移動が疲れる…。旧車ならではの味が負荷になってしまうそうです。いったん負荷に感じてしまうと、それまでは気にならなかったネガティブなものが露呈してしまい、要らぬあら探しを始めてしまうのだとか。結果的に手放して、後々後悔する…。旧車オーナーなら誰しも経験することのように思えてなりません。

日本車旧車より、輸入車旧車の方が恵まれている?

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いわゆる「国産旧車」オーナー氏にお話しを伺っていて感じたのは「日本車旧車より、輸入車旧車の方が恵まれている?」ということです。どのオーナーさんも「部品がない」ことを嘆いています。一般論ではスクラップになってもおかしくないような状態の個体から丁寧に部品を外し、根気強く再生させるそうです。または、代用できる部品をあてがって乗り切る…。この繰り返しです。しかも、見える部分はオリジナルさを保ちつつ、です。そこまで涙ぐましい努力(もはや執念の域)を重ねています。

その点、輸入車は日本になくても海外から探すことができるという大きなアドバンテージがあります。ちょっと博打的な要素もありますが、ebayでひとまず購入して取り付けてみることも可能です。ポルシェやフェラーリなど、専門のレストア部門を設けているところもあります。いささか嫌な表現ですが「お金があればなんとかできる世界」なのかもしれません。

高い安いの世界ではありませんが、維持の大変さでいうなら「日本車 < 輸入車」のイメージが強いものですが、旧車ではこの図式が逆転しているのではないでしょうか。輸入車・日本車を問わず「旧車」という、いちどオーナーの手を離れて放置されたら、一瞬で痛んでいくようなデリケートな存在であることを発信していく必要があるように思えてなりません。

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松村 透

輸入車の取扱説明書の制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトのリニューアルを担当し、Webメディアの面白さに目覚める。その後、大手飲食店ポータルサイトでコンテンツ企画を経験し、2013年にフリーランスとして独立。現在はトヨタ GAZOO愛車紹介の監修・取材・記事制作や、ベストカー誌の取材等で年間100人を超えるオーナーインタビューを行う。カレントライフは2015年より参画。副編集長を経て、2019年、編集長に就任。現在の愛車は、1970年式ポルシェ911Sと2016年式フォルクスワーゲン ゴルフ トゥーラン。9月11日生まれの妻と、平成最後の年に産まれた息子、動物病院から譲り受けた保護猫と平和に(?)暮らす日々。

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