20数年前…カーグラフィックTVの選曲リストを手に入れるのに苦労した話

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カーグラフィックTVをご覧になったことはありますか?CGTVともいいますね。かつてはテレビ朝日系列で、現在はBS朝日でオンエアされていますが、筆者は毎週必ず観ています。もう生活の一部かもしれません。

サブリミナル効果?何度も観ているうちに気になってくるBGM

CGTV

CL読者内で「カーグラフィックTVをご覧になったことはありますか?」というアンケートを取ってみたら、かつてのNHK紅白歌合戦の最高視聴率である70%は固いだろうと勝手に想像しています。CGTVのオープニング映像を観て(観すぎて)、実際にフェラーリ328やルノーアルピーヌA110を購入してしまった方がいても不思議ではありません。いや、実在するに違いないと思います。

自分の興味あるモデルや特集があると、現在はハードディスクレコーダーに、当時はビデオに録画して何回も何回も何回も見返したものです。プロ野球中継などでオンエア時間が後ろ倒しになり、タイマー予約したCGTVの残り10分が録画されていなくて涙したことも、1回や2回や3回ではありません。こちらも、同じような経験をされた方がいそうです。

インターネットが普及する前は、曲検索も一苦労・・・

それはさておき、録画してあるCGTVを何回も観ていると、そのうち、BGMが気になってきます。しかし、洋楽やインストゥルメンタルがほとんどで、曲名が分からない場合がほとんど。

現在であれば、”Shazam”や”SoundHound”などの曲検索アプリが存在します。これを起動して、スピーカーにスマートフォンを近づけると、たちまち曲名を検索してくれ、さらにその場で音源を購入できるという、まさに魔法のようなアプリです(もちろん、100%ではありませんが・・・)。

しかし、インターネットが普及する前は「CGTVで流れているBGMの検索方法」は誰も教えてくれませんし、周囲でも分かる人がいません。でも、どうしても知りたい。そこで悩みに悩んだ末、カーグラフィック編集部に電話をして「CGTVで流れているBGMはどうすれば分かりますか?」と聞いてみました。わけもなく緊張しました・・・。すると、編集部の方も慣れているのか「CGTVを制作しているプロダクションに問い合わせてみてください」とのことで、会社名と電話番号を教えてくれました。

再び意を決して、制作プロダクションに電話を掛けます。訳もなく、再び緊張がピークに達しています。「あ、あの・・・CGTVで流れているBGMを知りたいのですが・・・」電話に出た若い女性(当時の筆者より年上)が「CGTVの回数と特集したクルマの名前を書いて郵送してください」とのこと。いまならインターネット経由でお問い合わせフォームを使えばいいはずですが、当時は手紙です(自宅にはFAXがなかったので)。教えてもらった住所に、希望のCGTVの回数と特集したクルマの名前を書いて手紙を送りました。CGTVへの想いを込めて。いま思うとウブでしたね…。

そして、オンエアリストが送られてくる

CGTV

それから1カ月後、夢にまでみたCGTVのオンエアリストが送られてきました。どうやら、テレビ局に申請する使用曲リストのコピーのようです。当時はこのリストも手書き。いまならExcelの表が送られてくるんでしょうか。アルバイトで貯めたお金を握りしめ、都内のCDショップに向かいました。嬉しかったですね。自力ではどうやっても見つからない曲(ほぼすべて洋楽)ばかりでしたから。さっそくオリジナルテープを作り、もう何度も何度も、テープがすり切れるまでカーステレオで聴きました。そのうちテープが絡まって使えなくなると、すぐさまレプリカ(?)を作成。いまならiTunesのプレイリストで編集も曲の入れ替えもサクサクですが、当時は「いかに46分/60分/90分テープにきれいに収めるか」が至上命題でしたから、編集も命がけ(かなり大げさ)でした。いまではitunesのプレイリストに収まり、移動中に聴いています。

今度は仕事として読者からのBGM問い合わせに悩む

CGTV

その後、いまから10年ほど前に、仕事を通じてある自動車映像媒体の公式Webサイトのリニューアルを担当させていただく機会がありました。「自動車映像媒体」ですから、映像にはさまざまなBGMが流れます。数ヶ月の制作期間を経て、どうにかリニューアルも完了し、無事に公開となりました。運用開始後は筆者は読者の方からの問い合わせを受け、編集担当の方に連絡する役割を担っていたんです。すると・・・、一番多い問い合わせが「○○○○○○○○(媒体名)○月号、11:15頃に流れていた曲名を教えてください」といった主旨のものだったんです。

その媒体では、著作権フリーの音源を使っていたので、パッケージ(CD)として販売されていないものでした。それですべての読者の方に「ごめんなさい」メールをお送りしていました。気持ちは痛いほど分かるだけに、辛かったですね。定例MTGでもどうにか音源をCD化できないかという話しが持ち上がりましたが、実現には至らず・・・。もしかしたら、この記事を読んでいる方のなかにもいらっしゃるかも…。

実家に、パワープレイしていたカセットテープやMDが眠っていませんか?

CGTV

最近、クルマのセンターコンソールを一等地を占拠しているのはカーナビのモニターがほとんどです。テスラやカーオーディオメーカーの大画面ナビなど、もはやタブレットを装着しているのかと思うような面積を占めています。

CD/MDやカセットデッキ、CD/MDチェンジャーを装備しているクルマも減ってきたように思います。レンタカーでカーナビが装着されていないクルマだとかろうじてCDデッキが付いていたりして何だかほっとできます。また、レンタカーだけでなくカーシェアリングサービスで一昔前のクルマをシェアで乗ってみて、カーオーディオと再会してみるのも嬉しい誤算であり、サプライズかもしれません。

一昔前のクルマに備えて、パワープレイしていたカセットテープやMDを愛用の鞄に忍ばせてみるのも一興かもしれませんよ!

[ライター/江上透]

※当記事は過去公開した記事の再編集版です

松村 透

輸入車の取扱説明書の制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトのリニューアルを担当し、Webメディアの面白さに目覚める。その後、大手飲食店ポータルサイトでコンテンツ企画を経験し、2013年にフリーランスとして独立。現在はトヨタ GAZOO愛車紹介の監修・取材・記事制作や、ベストカー誌の取材等で年間100人を超えるオーナーインタビューを行う。カレントライフは2015年より参画。副編集長を経て、2019年、編集長に就任。現在の愛車は、1970年式ポルシェ911Sと2016年式フォルクスワーゲン ゴルフ トゥーラン。9月11日生まれの妻と、平成最後の年に産まれた息子、動物病院から譲り受けた保護猫と平和に(?)暮らす日々。

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