バブル期に新成人だったおっさんが、新成人のクルマに対する意識調査の結果を見て思うこと。

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2016年の新成人のクルマに対する意識調査の結果を見て、30年前に新成人だったおっさんがちょっとその頃を思い出してみた。当時喫煙者だった筆者がタバコを吸えなくて苦労したのは地下鉄のホームくらいで、地下鉄ではない鉄道のホームや一般的な飲食店では原則喫煙可能で、分煙もほとんどなかった。しかし、同乗者への配慮や車内に臭いがつくのを嫌って、車の中を禁煙にする人も少なくなかったように思う。禁煙だけではなく、土足禁止なクルマもあった。乗るときに車内用スリッパに履き替えるので、それまで履いていた靴を道路や駐車場に忘れたり、屋根やトランクの上に乗せたまま走るなんてことも珍しくなかったように思う。

当時はエアバッグすら存在していないので、自動ブレーキなんて多分そのアイディアすらなかったように思う。だって、シートベルトの着用義務は1985年(31年前)からだし、原付にヘルメット着用が義務付けられたのはちょうど30年前の1986年だ。言い換えれば、30年くらい前まではタバコはどこでも吸えたし、運転するときにシートベルトはしなくてよかったし、原付はヘルメットをしなくてよかったわけだ。大体30年くらい前から健康と安全に対する意識が徐々に強くなって来たのかもしれない。分煙・禁煙の飲食店が増え、路上喫煙は罰則もできた。シートベルトは後部座席にも義務化されたし、エアバッグ装着はほぼ当たり前、追突防止の自動ブレーキも一般化しつつある。

我々が新成人だったころ、クルマ(バイク)に乗るということは「いろいろな危険(リスク)はある程度飲み込んだ上で、それを回避するための注意は怠らないし、なによりも運転そのものを楽しむ」というものがあったし、若い頃は特にクルマを通した助手席に座る人とのコミュニケーションや複数台のクルマでの移動を含めたイベントも多くあったように思う。

それに対して、今年の新成人の意識を想像すると「できる限り安全でクリーンに乗りたい。少しの危険も回避したいし、機械がしてくれるならそれに越したことはない。そして、自動車はあくまでも移動の手段であり、コミュニケーションはスマホで事足りるので、わざわざ面倒なことはしたくない」という感じなのではないだろうか。

当時、100万円の中古車を3年ローン、ボーナス加算ありで支払っていたが、確か月々ローンが2万円弱、駐車場代が1万円、保険・ガソリン・税金で月に2万円くらい払っていたので、多分最低でも月に5万円は使っていた気がする。まわりの友人はもっと高い新車を買ったりしてたから、自分が特別たくさん使っているという実感はなかった。みんなそれくらいの「クルマエンゲル係数」だったように思う。今年の新成人が1万円で済まそうと思ったら、カーシェアを使うってことなのかなとも思う。当時はもちろんそんな仕組みはなかったし、やはり「自分のクルマ」は大事だった。音楽をCD(レコード)で買うか、ダウンロードで買うかの違いと似ている気もする。

今回の調査でもっとも評価しているのは「ドライブデートに軽自動車「アリだと思う」新成人女性の8割(ソニー損保調べ)」というところだ。どんな車種かは大きな問題ではなく、オーナーというかドライバーの人柄、運転の仕方、エスコートの仕方さえ間違わなければ車種を問わなくなったという意味であれば、新成人の女性は見る目がしっかりしているということか(笑)。

30年前の若い女性はバブルということもあり、外国メーカーのクルマの方が優遇されてはいたが、当時はナンバーの方が大切だったように思う。袖ヶ浦ナンバーのベンツより、品川ナンバーの軽の方が優位だったように思う。筆者も学生時代は習志野ナンバーで、当時の彼女からバカにされていたが、就職して川崎ナンバーになった時はそれだけで評価された気がする。それも何だかなー、という話だが。

バブル期に新成人だったおっさんが、新成人のクルマに対する意識調査の結果を見て思うこと。

実は筆者にも数年以内に成人を迎える娘がいるわけだが、彼女は車種もナンバーよりも、運転の仕方とクルマの接し方でボーイフレンドを評価すると思う。以前「今から20年前。カナダから1965年式のポルシェ911を個人輸入した時のことを思い出してみる」のときにご紹介したナローポルシェで胎教をしたおかげで、小さな異音やいつもと違う匂いを感じられる子になった。多分、タイヤの空気圧が低いことも、助手席に座ったらわかるはずだ。

だから、勝手に彼女がボーイフレンドを評価するとき、そういうことを全く気にしない男子は予選落ちだろうと思っている。その点では安心しているし、期待もしている(笑)。うちの娘のことは置いておいても、これからの若い男子には、経済的な合理性や安全性だけではなく、音や匂いや乗り心地など感性に訴えかけるクルマをチョイスして、世の親父たちと話があう若者になって欲しい。きっと、可愛がってあげるからさ(笑)

[ライター・画像/ryoshr]

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ryoshr

若い頃から空冷VWを楽しむ自称「クルマ好きのおっさん」。IT企業に勤務している知識を活かして、1990年代にナローポルシェをインターネット経由で個人輸入してしまう。その後は軸足をクルマへ移行させ、ついには自動車輸入販売の会社を始めたが、うまくいかず早々にIT業界に戻る。クルマそのものだけではなく、同じ趣味の仲間とのコミュニケーションも大切にしている。ネットとクルマの狭間でもがき続けるが、現在は某IT企業のサラリーマン。現在の反省車は17年落ちの白いセルシオ。久しぶりに道路の突起物を気にして走るクルマを楽しんでいる。

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