クルマの神様はきっといる、きっといるのだ@車悦

  1. 車悦
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(こちらの記事は、試乗レポートしたマセラティ430に乗り替える前のお話です)

唐突ですが、近々車を入れ替えることになりそうです。1990年式のシトロエンBXを放出しての乗り換えになるでしょう。正直、あまり乗り気でもないのです。嫌なわけではないけれど、特別故障するわけでもない。不満があるわけでもない。むしろキャブレターのコンディションはこれからの秋、一番具合がいいのです、またなにか、遠くの町まで出かけてみたいなあ。そんな気持ちにさえなるのです。正直惜しい。手放すのが実に惜しい一台なのであります。

クルマの神様はきっといる

しかし、次のクルマといえば、控えめに見て「壊れないことはない」と断言出来るようなクルマ。車種で言えば、およそ安寧を期待するほうが愚かであるというような悪名高いクルマであります。そしてクルマというのは不思議なもので、機械的に不安があっても「だから魅力などないんだ」ということはなくむしろ他の何物にも代え難い魅力を持っているクルマというのがあるのです。そんなクルマながら、前オーナーの献身的寵愛を受け、私が購入する価格の数倍ものお金を整備とリフレッシュが施されている現存するクルマでも推定ながら「最高のコンディションの一台」なのです。

そんなクルマが「ナカゴミが乗るならば」と破格の条件で譲ってくださるという話で、決断を迫られ、「購入できる条件が整った」ので購入を決断した次第です。

思えば、現在乗っているシトロエンBXも「どれにしようか」と散々足を棒にして探し回ったクルマではありませんでした。ハイドロニューマチックサスペンションのシトロエン、憧れではありましたが、現存する物はやや高めの相場で、乗りっぱなしにされたものも多く、購入後も手が掛かることが多い車種です。ですので、現実的にはBXは無理だろうと思っておりましたが、たまたま機関の整備が完璧ながら、外側が「やれている」ため商品として流通させることが難しいということで私のもとに格安で舞い込んできたクルマでした。あの時、クルマのコンディションもさる事ながら、金額的に、この世にあるクルマで、他に選択肢がなかったのです。

ただ、同じクルマに乗る仲間に、苦労をしている人は少なくないのです。マニアも多いクルマで、出物があればすぐに買い手の付くようなクルマ。かなり探し回って買っている人も多いのですが、それでも苦労話も耐えません。その点、今のBXとの出会い、奇跡を感じないではいられないほどなのです。

クルマの神様はきっといる

そして今回また「お話が降って」きました。私も車好きです。いろんな車に乗ってみたい。そういう思い。人並みよりは強いほうだと思うのです。ただ、選んで、悩んで決めたということが、実はないのです。いつもコンディションのいいクルマに当たるので「恵まれているなあ」とは思うのですが、狙ったクルマを「手に入れた」という実感は正直少ないのです。どちらかというと、私のもとに「クルマがやって来る」という感じではないでしょうか。

こんな近況のためか、先週くらいから自分を振り返り、周囲を見回して、「クルマ選びにおいて大事なこととはなんだろう?」などと改めて考えたりするのですが、行き着いた結論としては「妥協しないこだわり」でも「納得するまで探し回ること」でもなく、「その瞬間の出会いを大切にすること」につきる、ということなのです。クルマとのご縁というのはあると思うのです。それはこういう今回の私のような個人的に来たお話でなくても、であります。最初に乗ったメルセデスは当時勤めていた中古車販売会社の数千台という在庫の中から、なにか呼ばれたような気がして、オンラインの手続きだけで入手しました。20年以上前のクルマを「不見転(みずてん)」で購入したのですが5年ほど日常点検程度でノントラブル、約3万キロ、走ってくれました。ですからお店の大小すらも関係ないと思います。

「ご縁があるクルマだから僕のところに来るんだ」
そう思ったので決断したようなものなのです。そう思わなければ、今のクルマ、手放せません。

だから最近よく思うのです。
「『クルマの神様』はきっといるのだ」と。
だから「気になるクルマ」などというのは在庫確認の電話だけでもしてみたほうが良いでしょう。え?あったら買わなきゃ悪いじゃない?大丈夫です、望むと望まざるとご縁がなければきっともう売れてしまっていますから。そう言われたら、それはそれで淋しいものだとは思いませんか?その逆ならばそれからまた考えれば良いのですから。お金のこと、手続きのこと。

でもこれも思うのです。クルマの神様がそうやって導いてくれないとなかなか次の車に乗り換えできませんから。

欲しいクルマが既に売れていたらさみしい。欲しいクルマを買うと決めたらいろいろ悩ましい、けど楽しい。今の車とお別れするのはさみしい。カーライフというのは人生と全く一緒だと最近実感してきました。感謝しなくちゃいけませんね。クルマの神様には。

[ライター/中込健太郎]

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中込 健太郎

大手自動車買取販売会社で、クルマの売買業務を経て、本社マーケティングチームに異動。WEB広告を担当し、その後大型展示場のオープン準備から、展示在庫の目視選定業務に従事した。そのころ企業Facebookページでの在庫車に関する紹介や、クルマで出かける旅行コンテンツなどを担当。その後フリーランスライターとして活動現在に至る。クルマの売り買いの経験から、ドライブを通じてクルマの魅力楽しさを紹介することをライフワークとしている。車選び.com ,NAVI CARS他で執筆中。「クラシックカー美女」テキスト担当●温泉ソムリエ●一級小型船舶操縦免許

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