フォルクスワーゲンのカリーヴルストはおいしいのか?実際に自宅で調理して食べてみた!

  1. ドイツ現地レポ
  2. 415 view

ドイツの代表的な食べ物といえば、なんと言ってもビールとソーセージ。そのソーセージを、ドイツが世界に誇る国民的自動車メーカー、フォルクスワーゲンが製造しているという話をご存知の方も多いのではないでしょうか。

2015年の排出ガス規制問題でクルマの販売が落ち込む中、フォルクスワーゲンは順調にソーセージの販売を伸ばし、前年比約100万本増しの720万本を販売。これは同時期のクルマの販売台数582万台を上回り、ドイツ南部の新聞に「ソーセージを燻製にする際にはブナの木が燃やされます。現在のところ、超過排出量に関する調査結果はありません」と皮肉られるほどの売り上げを記録しました。

今回は、フォルクスワーゲンのソーセージを実際に注文し、自宅で調理して食べてみました。筆者は日常的にソーセージをよく食べますが、フォルクスワーゲンのソーセージはおいしいのか?そうでもないのか?検証していきたいと思います!

ドイツのソウルフード、カリーヴルスト


一説には、筆者の住むベルリンが発祥の地とも言われ、今やドイツ全土のソウルフードとなったソーセージの食べ方が、カリーヴルスト(Currywurst)。ボックヴルスト(Bockwurst)と呼ばれる細長いソーセージをグリルした後、輪切りにした上にケチャップとカレー粉をまぶして食べる、ごくごくシンプルな食べ物です。レストランやビアホールでも食べられますが、街中に数多く存在するインビス(Imbiss)と呼ばれる屋台風の軽食スタンドで食べるのが一般的。日本における、関西のたこ焼き屋、関東の立ち食いそば、と言えば雰囲気が伝わりやすいでしょうか。

フォルクスワーゲンは、もともとの人口が少なかったヴォルクスブルクに工場を建てたこともあり、インフラ整備の一環として、1950年代から敷地内に飼っていた豚を利用してソーセージの生産を開始。カリーヴルスト用のボックヴルストは1973年から製造を始めました。現在は主に社員食堂用に消費されますが、地元VfLヴォルフスブルクのサッカースタジアムや、フォルクスワーゲンの自動車テーマパーク「アウトシュタット」でも食べられます。また、ドイツ国内最大のスーパーマーケット、エデカなどが取り扱うほか、ドイツ国外にも11カ国に輸出されています。

人工調味料不使用のこだわり

さて、ベルリンのスーパーでフォルクスワーゲンのソーセージを探してみると、これが見つからない!過去に掲載された多くの記事では「ドイツのスーパーで販売している」と書いてありましたが、ドイツは「地産地消」の傾向が強いので、どうやらベルリンのスーパーではあまり取り扱っていないみたいですね。困った時はインターネットで注文です!

いろいろと探して見つかったのが、このお試し小包(Probier Paket)。ボックヴルストの他に、ゴルフとタイプ2をかたどったショートパスタまでセットになっています。フォルクスワーゲン・オリジナルのケチャップは単品で3.79ユーロ、ボックヴルストは170gが5本入って単品で9.79ユーロなので、かなりお買い得。早速注文してみましょう。

届きました。VOLKSWAGEN SERVICE FACTORYとVOLKSWAGEN ORIGINALTEIL(純正部品の意)の文字列が誇らしげに刻まれています。こちらは部品番号も割り当てられている正式な「部品(Teilenummer 199 398 500 A)」のひとつ。脂肪分は多くの市販品の半分以下である20%、使用されているスパイスは全て無添加で、人工的な調味料を一切使っていないというこだわりようです。

こちらはフォルクスワーゲンのゲヴュルツ・ケチャップ(Gewürz Ketchup)。Gewürzはスパイスという意味なので、スパイス・ケチャップと言えばいいのでしょうか。スパイスの配合は、もちろんフォルクスワーゲンのオリジナル。

そしてこちらが、筆者も存在すら知らなかった、ブリ(Bulli、タイプ2のドイツでの愛称)とゴルフの形を模したショートパスタ。こちらにもVOLKSWAGEN SERVICE FACTORYの文字が!表示を見るとパスタもBio、つまり農薬や化学肥料を使わず、環境ホルモンや遺伝子組み換えをも除いた有機製法で製造された製品であることを示しています。こだわりがすごい!

気になる味は?

さて、ここからは妻の協力も得て、自宅で調理開始です。実は、筆者はカリーヴルストが大好物。ベルリンにはCurry 36、Curry Mitte、Konnopke’s Imbiss、Witty’sというカリーヴルストの名店が数多く存在し、どのお店も異なる個性で楽しませてくれますが、はたしてフォルクスワーゲンのカリーヴルストはおいしいのでしょうか?

できました。カリーヴルストとポテト、そしてショートパスタを使ったサラダです。いただきます!

おいしそう!

たまらず一口食べてみます。おいしい!謳われていた通り、脂肪分が少なく、見た目以上にさっぱりとした印象。ボックヴルスト自体のスパイスが効いていて、燻製の香りもほのかに漂います。ケチャップは甘めの味付けで、ボックヴルストのスパイシーな風味とベストマッチ。カレー粉との相乗効果で、これは手が止まらない!

こちらのブリとゴルフのショートパスタもかわいいですね。パスタ自体には全く癖がなく、こちらも大変おいしいです。気が付いたら一瞬で完食。ごちそうさまでした!

結論としては、非常においしい。インビスで食べるカリーヴルストよりも、レストランやビアホールで提供されるカリーヴルストのような印象で、ジャンクフード寄りの味付けというよりは、より優しい、上品な味付けが印象的でした。ベルリンのカリーヴルストの名店たちにも劣らない、素晴らしいカリーヴルストだと太鼓判を押します!

残念ながら、お土産としての持ち込みは禁止!

これだけおいしいフォルクスワーゲンのカリーヴルストですが、2019年4月から動物検疫所の指導により、お土産として個人で日本に持ち込むのは事実上不可能になってしまいました。正式に輸入する法人として、ひとつひとつ条件をクリアしていけば、会社としての正規輸入が可能になるかもしれませんが、超えなければならない壁は低くはなさそうですね。ちなみに、今回ご紹介したゴルフとタイプ2の形を模したショートパスタは、お土産として持ち込んだり、小包を日本に発送することは可能です!

日本でも「その会社独特のお土産」などはありますが、かつてインフラ整備の一環として進められていたフォルクスワーゲンのソーセージは、45年以上の歴史を感じさせる「凄み」がありました。もし、ドイツのフォルクスワーゲン本社に併設された自動車テーマパーク「アウトシュタット」に行かれる際は、このカリーヴルストをぜひ味わってみてくださいね!

[ライター・カメラ/守屋健]

輸入車に関するお困りごと、なんでもご相談ください!

カレントライフを運営するカレント自動車は、輸入車のトータルサービスを提供しており、ポルシェ・ベンツを中心にした輸入名車の販売だけでなく、買取・整備・車検・パーツなどあらゆる領域でサポートが可能です。だから輸入車に関するお困りごと、なんでもご相談ください!

無料相談はこちら
守屋 健

鹿児島県出身。幼い頃、歯医者の待合室で偶然手に取った自動車図鑑、それに載っていた緑のポルシェ911ターボ(930型)に衝撃を受け、「将来必ずこのクルマに乗る」と決意するも、今日まで実現には至らず。1993年シーズンのDTMや1995年のル・マンでヨーロッパへの思いを募らせ、念願叶って現在はベルリンに居を構えるフリーランスのライター。自他共に認めるドイツ好きだが、何の因果か現在までの愛車はカングーやルーテシアといったフランス車ばかり。

記事一覧

関連記事