ドイツ最大級の自動車博物館「モーターワールド・ケルン」のプレオープンイベントレポ

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ドイツ国内に3カ所ある自動車博物館「モーターワールド」。この度、2018年にケルンにもオープンすることが決定し、第1回目のプレオープンイベント「Warm-UP Meeting」に参加してきました!

オープンするのは来年ということで、博物館建設予定地での開催となりました。ここは以前飛行場だった土地を使っているため、かなり大きな施設になると思われます。今回はクラシックカーを中心としたミートアップイベントで、天気も良かったためか大盛況。イベントの開催時間は10~16時。筆者は12時ごろに会場に到着しましたが、ひょっとしたら、この時間がピークだったかもしれません。


▲駐車場からすでにお宝たちがずらり。ここだけで何時間でも過ごせそう


▲会場入り口に停められたメルセデス・ベンツ280SL。AT仕様ということで注目を集めていました

会場入ってすぐのポルシェエリアはやはり大人気。どんどんやってくるポルシェたちがずらり並ぶと存在感が凄まじかったです。

日本の軽自動車開発にも影響を与えたとされる、ロイト社製のアレクサンダーTS(1958)。コーラルピンクのボディはオリジナルと同じ色でオールペイントされ、3回ほど部分的にレストアが施されて今に至ります。


▲女子受けがよさそうなカラーと内装!私を含め、このアレクサンダーに「可愛い可愛い」と言いながら集まる女性はやはり多かったのだ!

ファンの方たちがオーナーの話を熱心に聞きながら集まっていたのは、アストンマーティン ラゴンダM45(1933)。1983~1986年の間にイギリスでレストアされ、1987年にドイツにやってきた個体なのだそう。M45として現存する50台のうちの1つで、ダブルイグニッション、バキュームサーボブレーキが特徴。


▲サイドミラーの工夫も面白い

テリー・サンズとビル・コックが生み出したSheldonhurstコブラ 427(レプリカ)。67台現存するうち、ほとんどが2リッターV6エンジンで、世界で4台しかない3.5リッターV8エンジン仕様は、ドイツではこの1台のみなのだそう。

2008年にイギリス・ハンプシャーで購入したものの、ドイツでは認定されず、2年間の間に800時間もかけて認定基準まで仕様変更。ドイツ国内でこの個体を個別検査をしてくれるところがほとんどなく、ケルンでようやくコブラに詳しい担当者がいる検査場が見つかり、2012年に無事Hナンバーを取得した、とオーナーさんは語っていました。


▲西ドイツのファミリーカー!日本でも多数輸入された1961年製フォード・タウヌス 12GM(G13AL)


▲軍隊系、消防車など機関使用していたHナンバーも多くありました


▲消防車の放水器部分をビールサーバーに変えてしまうのはなんともドイツ流

シトロエンのトラクシオン・アバンは、Hナンバープレートもかなり年季入っています!


▲バックに書かれた「ABI」は、ドイツ人が高校卒業試験(Abitur)に受かったときに合格年と一緒によく書かれるのですが「1947卒は古すぎ」とドイツ人にはウケていた模様。恐らくこのアバンの製造年を指しているのでしょうね

いかがでしたか?ここでは載せきれないほどのHナンバーカーたちを実際見させてもらいましたが、モーターワールドではこれらクラシックカーが、ガラス張りのボックスに入りミュージアムに展示されます。そこには、スポーツカーやF1カーも多数並ぶ予定です。

他にも施設内にはイベントホール、ホテル、レストランなどが入る予定とのこと。もちろんクラシックカー専用工場も併設され、修理やレストアなど幅広いサービスが受けられるようです。そしてなんと入場料は無料というのが驚き。

モーターワールド・ケルンの特徴としては、ミヒャエル・シューマッハのプライベートコレクションが常時展示されること。彼の出生地ケルペンにあるシューマッハ博物館から、コレクションが一部移されることとなります。

モーターワールド・ケルンのオープンは2018年春を予定しています。

[ライター・写真/NAO]

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NAO

在独6年目のライター。Current Europe GmbH (ドイツ現地法人)所属。ドレスデン工科大学修士課程を修了し、現在はケルペン在住。2012年よりドイツワイン店に勤務し、日本向けの販売・輸出業に携わる。独英韓中の語学力を活かし、通訳・翻訳家、現地コーディネーター、日本語教師としても活動。現代車にはない欧州クラシックカーの多様性に惹かれ、個人的にロイトとフィアット推し。「本当のドイツをもっと見てほしい」と自動車にまつわる文化・マーケティングを中心に現地情報を発信している。

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