自宅前では洗車もダメなの?ドイツの生活ルールとクルマの関係

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日本に一時帰国するたびに「ドイツと日本の生活、どちらがいい?」と聞かれます。これまで「ドイツ現地レポ」でも、日本とドイツのライフスタイルの違いについて、筆者の思いを綴ってきました。ひとつ言えることは、利便性や娯楽性に関しては日本が圧勝です。

ドイツに移り住んでからというもの、日本で暮らしているときに比べて自分の時間が持てるようになり、この国のスローライフが好きになってきました。これも、ドイツのルールに則ったスタイルで生きてきたからでしょう。

しかし、そのルールが「厳しすぎるんじゃない?」と思うこともあります。ドイツはブラックジョークになるほど「規則」で成り立っている国。規則に反すればすべてがNO。例外やお情けは皆無といっていいほどです。

郷に入れば郷に従え。他国で生活していくのなら、その国の規則を守らねばなりません。今回はクルマにも関係した、ドイツ人の生活スタイルについてご紹介します。

帰宅ラッシュが早すぎる?

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▲ドイツ朝9時前のアウトバーン。大都市ケルン方面ですが、空いています

日本にもある通勤・帰宅ラッシュの時間帯。朝は7~9時、帰りは18時~あたりでしょうか。夕方のラッシュは学生さんのほうが多いかもしれません。

ドイツの朝は早く、スーパーも役所も学校も7時から始まります。朝の通勤ラッシュは6時30分~8時ころ。帰宅ラッシュは16~17時。金曜日だと14時ごろからラッシュアワーとなり、まだ昼間だというのに、街には仕事終わりのパパやママ(子連れ)がちらほら…。

ドイツはクルマでの通勤率が高いため、帰宅ラッシュ時の渋滞はすさまじいことになります。これに加えて学生たちの帰宅時間も被るため、街中心部はバスと路面電車も巻き込んだ渋滞で大混乱となります。統計によれば、平日のみで年間50時間渋滞に巻き込まれているのだそう。(ちなみにベルリンでは倍の100時間!)

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▲金曜日18時ごろのアウトバーン。ラッシュは過ぎたようですが、やや渋滞気味。この時間帯は速度制限も出ています

平日昼&日曜日は騒音NG!

帰宅ラッシュ時間の違いでお分かりだと思いますが、ドイツ人はきっちり定時で帰り、残業はしません。ビジネスランチはあれどディナーはなし。仕事が終われば自宅に帰り、家族との時間を大切にし、「休むために働く」のがドイツ人の生活。

その象徴とも言えるのが、日曜日です。日本では稼ぎ時とも言えるこの日、ほぼ全てのお店が閉まっています。ドイツでは「閉店法」と呼ばれる法律によって、小売店は平日の開店時間と日曜の閉店が決まっています。

そして、住宅単位でも住居ルールがあり、「静時間(Ruhezeiten)」と呼ばれる騒音を出してはいけない時間帯があります。大体13~17時&22~翌7時で、その間は洗濯機や掃除機、工事はもちろんのことシャワーもアウト!現在、法律による縛りはありませんが、ほぼ全ての住居で決まっていることなのです。他の居住者が寛大であれば大目に見てくれるかもしれませんが、本当に厳しいところでが、最悪警察に通報されることもあるようです。

好きな時間に洗車もできない…

日曜日は終日Ruhezeitenということで、騒音はもちろん、洗濯も許されません。休日にクルマを洗うのもご法度。

家の前や駐車場での洗車は禁止されており、クルマはガソリンスタンドの洗車サービスでしか洗えません。ただし、日曜日は騒音対策のため、ガソリンスタンドでも洗車エリアはクローズです。ドイツには水を保護するための厳しい法律があり、路上はもちろん、特別な汚水処理施設を完備していない個人駐車場では洗車が禁じられているのも1つの理由です。

ドイツに住む際は、日本にはない様々な生活ルールに要注意です。恥ずかしながら、このルールを知らなかったころ、筆者は上記に書いたことを全部やってしまいました。日曜日に皿を割り、やむを得ず掃除機をかけていたら、下の階の住人に怒鳴り込まれたこと。アパート前で友人(日本人)のクルマを洗っていたら、近所の人に嫌~な顔をされたこと…。経験者は語るではないですが、もし、ドイツで生活するようなことがあるとしたら、筆者と同じ目に遭わないようにするための参考になればと思います。

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NAO

NAO

在独6年目のライター。Current Europe GmbH (ドイツ現地法人)所属。ドレスデン工科大学修士課程を修了し、現在はケルペン在住。2012年よりドイツワイン店に勤務し、日本向けの販売・輸出業に携わる。独英韓中の語学力を活かし、通訳・翻訳家、現地コーディネーター、日本語教師としても活動。現代車にはない欧州クラシックカーの多様性に惹かれ、個人的にロイトとフィアット推し。「本当のドイツをもっと見てほしい」と自動車にまつわる文化・マーケティングを中心に現地情報を発信している。

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