世界が日本のBONSAI Carsに嫉妬!? ドイツにおける軽自動車の評判を調べてみた!

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先日、ドイツの駐車場で日本の軽自動車を見つけました。

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筆者がドイツで暮らすようになって5年。これまで日本の軽自動車を見たのは、2~3回だったと記憶しています。やはり、こちらでは非常に珍しいクルマのようです。海外で他の日本車を見掛けてもそう思わないのに、これが軽自動車だと、じわじわ「日本らしさ」が感じられるのはなぜでしょうか?(これって筆者だけでしょうか…?)

前回に引き続き、ドイツの日本車シリーズ。今回は「軽自動車」に関してのレポートです。

海外に軽自動車ってあるの?

この質問に対しては「あり」とも「ない」とも言えます。「軽自動車」というのは日本独自の規格なので、そもそも海外には存在しないものです。スズキやダイハツなどごく一部のメーカーが海外へ輸出していますが、エンジンなどの規格を変えているので「小型車」という扱いになり、日本と全く同じ「軽自動車」とは言えないようです。

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▲今回見つけた2台の軽自動車はどちらもスズキワゴンR

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▲こちらは更にドイツでは珍しいオートマ仕様

ドイツメディアの評判

ドイツの経済紙で「ドイツが日本の軽自動車(Kei-Cars)に学ぶべきこと」と題した特集が組まれていました。ドイツでは日本の軽自動車を知らない人がほとんどなので、定義や規定、そして税金面の優遇、車庫証明の必要がないことなどのメリットも説明されています。

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記事では、ドイツの女性ドライバーに人気がある自動車メーカー、スズキの軽自動車を中心に紹介されていました。一例として、スズキのラパンはインパネの引き出しやアクセサリー用ポケットなど、工夫を凝らした収納スペースや豊富なボディカラー展開で日本人女性に一番人気のモデルだと紹介されています。

ドイツ人が目を付けたのは、限られた空間の使い方でした。小さな車体を上手に使ったデザイン、性能、技術で魅せる軽自動車を、ドイツでは日本の盆栽にならって「Bonsai-Cars」とも呼んでいます。記事には「我々、ドイツのクルマは性能があがるたびに大きくなるのに、日本はどんどん小さくなる。Bonsai-Carsに嫉妬してしまいそうだ。」とも書かれています。

軽自動車普及の理由として、ドイツより1.5倍人口密度が高い日本の街にはぴったりの大きさ、そして低コストをあげています。またスピードや乗り心地よりも、日々の使い勝手を考え抜いたデザイン、収納力の良さを評価しているようです。

ドイツ人と軽自動車について話してみた

何のキッカケかは忘れましたが、一度ドイツの友人と軽自動車について話したことがありました。女性からはデザインやカラーが可愛いと評判がよかったものの、男性陣は「これじゃドイツは走れないよね」とぴしゃり。

ボックスタイプのようにフロントが短い、いわゆる「鼻ぺちゃ」タイプだと、事故のときは一発でアウトだろ?や、アウトバーンも走れない・・・など現実的な意見が聞かれました。アウトバーンは130~150km/hで走行するのが当たり前、そして長距離移動が多いドイツではやはり安全性とパワーの弱さが気になるようです。

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▲ドイツの小型車といえば、スマート

冒頭にも記したように、日本の規定のままでは海外の安全基準をクリアできず、限られた車種のみがエンジンなどを入れ替えて海外用に販売されています。

しかし、ドイツをはじめとする欧州では道が狭い場所も多く、小型車の需要は非常に高いのです。実際、ここ数年のドイツ人ジャーナリストたちによる東京モーターショーのレポートでも、日本の軽自動車について書かれていることも多いため、関心が高いことがうかがえます。

海外でも報じられているように、小型でもパワフル、そして低燃費なエンジンを造る技術を日本は持っているのです。規格がクリアできるように改良され、今以上に「日本の軽」が世界に普及してもいいのに・・・と思ってしまうのです。

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NAO

NAO

在独6年目のライター。Current Europe GmbH (ドイツ現地法人)所属。ドレスデン工科大学修士課程を修了し、現在はケルペン在住。2012年よりドイツワイン店に勤務し、日本向けの販売・輸出業に携わる。独英韓中の語学力を活かし、通訳・翻訳家、現地コーディネーター、日本語教師としても活動。現代車にはない欧州クラシックカーの多様性に惹かれ、個人的にロイトとフィアット推し。「本当のドイツをもっと見てほしい」と自動車にまつわる文化・マーケティングを中心に現地情報を発信している。

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