ドイツは80%で世界一!日本は・・・?中古車の個人売買が主流となっている理由とは

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路上駐車が一般的なドイツですが、ときどきこのようなクルマに遭遇します。

ただ停めているだけかと思いきや、張り紙には「売ります!」の文字。古典的といえばそうなのかもしれませんが、ドイツでは珍しくない光景です。このように、路上に個人で中古車を売り出している光景をしばしば見掛けます。


▲カーミーティングでもクラシックカーを中心に売りに出すオーナーも多い

中古車市場が盛んなドイツですが、個人売買も一般的です。専門店で中古車を購入することが多い日本に対し、海外では写真の通り路肩に停められているクルマに大まかなスペックや売主の連絡先が書かれた張り紙がされている光景が見られます。

その中でも、ドイツやイギリスなどでは、80%もの確率でクルマの個人売買が行われています。この割合は日本では1%ですから、かなりの違いがあるのです。なおドイツやイギリスだけでなく、税率が約10%の韓国やアメリカでも車の個人売買は活発に行われています。


▲路上販売のほかに、個人売買のポータルサイトもある。mobile.deはその中でも有名で、信頼性も高く、安心して取引ができる(mobile.deサイトより)

個人取引が盛んな理由とは?

海外、特に欧州で中古車の個人売買が活発に行われている背景には、購入時の手続きや消費税の存在があると考えられます。ドイツの消費税率は19%と世界的に見てもやや高め。中古車販売店ではこの消費税が上乗せして販売されるわけですから、個人間で取引したほうが出費を抑えることができます。また、事業者を介しているわけではないので、中間マージンなどは一切かかっていません。

その他に、個人売買において日本ほど複雑な手続きが必要ないというのも1つの理由です。ドイツでは中古車を個人間で購入した場合、ナンバープレートを外して免許登録センター(交通局)で変更手続きしてしまえば終わりです。日本のように車庫証明もありませんし、印鑑証明書を陸運局に提出し、納車するといった手続きは必要ありません。

個人間で購入する際に気を付けておきたいポイントは?

個人間取引での欠点は基本的に無保証、購入時は現金で一括払いということ。市場価格で売りに出しても、貰い手は出てこないのが普通で、中古車販売店の買い取り価格よりも高値、中古車の相場よりやや安めくらい、といった印象です。

そのため上記で紹介したようなポータルサイトは、購入する側でも売却する側も便利なものです。個人で購入する・しないは別にしても、おおよその中古車の相場が分かるため、交渉前に見ておいて損はないかもしれません。ドイツに住む日本人間の掲示板でも「帰国が決まったのでクルマ売ります」という見出しをよく見かけます。ただし、詐欺だったり、日本人などの外国人を狙う悪徳な販売業者もいるので、そこは気を付けたいところです。

日本ではまだあまり浸透していない個人間売買ですが、知らない人からクルマを買いたくない、トラブルに巻き込まれたくないという日本人ならではの不安要素があるからなのでしょうか。消費税税率が世界的に低い日本では、数万円の差ならディーラーで安心してクルマを買いたいという思いがあるのかもしれません。個人間売買の方が得になるには、消費税が15%くらいまで上がらないとダメなのかもしれませんね。

[ライター・写真・画像/NAO]

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NAO

在独6年目のライター。Current Europe GmbH (ドイツ現地法人)所属。ドレスデン工科大学修士課程を修了し、現在はケルペン在住。2012年よりドイツワイン店に勤務し、日本向けの販売・輸出業に携わる。独英韓中の語学力を活かし、通訳・翻訳家、現地コーディネーター、日本語教師としても活動。現代車にはない欧州クラシックカーの多様性に惹かれ、個人的にロイトとフィアット推し。「本当のドイツをもっと見てほしい」と自動車にまつわる文化・マーケティングを中心に現地情報を発信している。

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