希少なPUCH(プフ)製造!Hナンバーのゲレンデヴァーゲンをドイツで見て

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ゲレンデヴァーゲンを意味するメルセデス・ベンツGクラス、もともとはNATO軍が依頼して作ったクルマながら、いまどきなかなかこういう雰囲気のクルマがないので、かえって根強い人気がありますね。例えば都内だとGクラス(「必要ないでしょ!」という突っ込みは、それ自体が意味ないでしょうね。なにしろそのスタイルに感化されて皆さんお乗りな訳で・・・)をよく見ますね。

Hナンバーのゲレンデヴァーゲン!

最近はラインナップの中心がV8モデルだったりすることもあり、誤解されることもあるようですが、このクルマはそもそも高級車というわけではありません。ですから、乗り心地も乗用車仕様のものでさえ、このクルマよりいいモデルはもっと他にたくさんありますし、そういうものを求めるべきではないのですね。

Hナンバーのゲレンデヴァーゲン!

今回このコーナーではしばしばご紹介している、ドイツの旧車保護のための優遇ナンバー分類「Hナンバー」のついたクルマです。このゲレンデヴァーゲンの写真が届きました。しかし「あれ?」と思われる方がいらっしゃるかもしれません。エンブレムがスリーポインテッドスターではないのです。実はこのクルマ、そもそも製造がメルセデス・ベンツの工場ではなく、NATOから開発を依頼されてからパートナーシップを組み、設立された「シュタイア・ダイムラー・プフ」で造られているのです。

Hナンバーのゲレンデヴァーゲン!

Hナンバーのゲレンデヴァーゲン!

この会社は、現在もGクラスを生産している現在の「マグナシュタイア社」というオーストリアの会社の前身です。さまざまなメーカーのクルマの製造も請け負っているのですが、そんな関係もあり、オーストリアでの販売ブランドはメルセデス・ベンツではなく、この「PUCH(プフ)」になります。その初期の機械式トランスファーを持ち、軍用を民生用に転向させたW460というタイプのものかと思われます。この300GD、ディーゼルモデルと標準設定のマニュアルトランスミッションの組み合わせ。赤いボディはなんだか愛嬌がありますが、このクルマもその屈強さ、そして悪路に限らず走破完遂能力は世界屈指。侮れませんね。

Hナンバーのゲレンデヴァーゲン!

Hナンバーのゲレンデヴァーゲン!

NATO軍との契約が切れたいまなお現役モデルでありますが、これまで生産されたモデルをこうして目の当たりにできるのは、やはり平和を噛み締め、そのことに感謝しなくてはならないでしょう。車重がかなりあるため、いまでは大きなエンジンのみのこのクルマ、サイズ的には日本で言うところの5ナンバーサイズのボディなのです。

Hナンバーのゲレンデヴァーゲン!

いまのように大きなフェンダーを持たない頃は日本にも5ナンバー登録のゲレンデヴァーゲンが輸入されたこともありました。このクルマの機能美はまさにエバーグリーン。このシンプルさはまた何物にも代え難い魅力を感じるのは気のせいでしょうか?いつまでも平和が続き、ゲレンデヴァーゲンが戦地ではなく私たちの手中にいて、いつまでも走り続けてほしいものですね。

[ライター/CL編集部・中込健太郎 カメラ/ドイツ駐在員]

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中込 健太郎

大手自動車買取販売会社で、クルマの売買業務を経て、本社マーケティングチームに異動。WEB広告を担当し、その後大型展示場のオープン準備から、展示在庫の目視選定業務に従事した。そのころ企業Facebookページでの在庫車に関する紹介や、クルマで出かける旅行コンテンツなどを担当。その後フリーランスライターとして活動現在に至る。クルマの売り買いの経験から、ドライブを通じてクルマの魅力楽しさを紹介することをライフワークとしている。車選び.com ,NAVI CARS他で執筆中。「クラシックカー美女」テキスト担当●温泉ソムリエ●一級小型船舶操縦免許

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