ついに専用ハイウェイまで!ドイツには最高の自転車環境がある

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ドイツの自転車保有率はオランダに次いで世界第2位。100世帯あたりの保有率は85台でほとんどの家庭が一家に1台自転車を持っていることになります。しかし、一人当たりの自転車購入金額はオランダを抜いてドイツが世界一となり、オランダに並ぶ自転車大国となりました。ドイツの自転車に対する環境整備は欧州の中でも群を抜いており、国民の重要な足として地位を得ています。今回はそんなドイツの自転車事情をご紹介します。

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どこまでも移動できるのは自転車に対する受け入れがあるから

街中での移動やサイクリング、通学通勤にも便利な自転車。中には旅行に行く時だって自転車を持っていく人もいます。隣町まで働きに出ている筆者の友人は、自宅から駅まで自転車に乗り、一緒に電車で隣町まで行ってから会社までまた自転車という通勤スタイルを取っていました。ドイツでは通常の運賃に加えて自転車チケットを購入すれば、自転車と一緒にバスやトラム、電車などの公共交通機関に乗れるため、自転車だけでは遠すぎる距離も楽に移動できるのです。バスや電車内には自転車を置ける専用スペースがあり、自転車同伴の人が乗ってくると他の乗客もサッと場所を空けてくれるので、きちんと理解されているのだなと感じます。

自転車専用道路で快適に走れる

これは有名かと思いますが、ドイツでは歩道の隣に自転車専用道路が整備されているのでとても走りやすいです。

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▲幅は歩道よりやや狭め。皆かなりのスピードで走るので、追い越しできるくらいの2台分ほどのスペースがある

歩道と自転車レーンが色分けしてあったり、白線で分けてあったりと様々ですが、自転車専用道路上を歩行者がわざと歩いていることはありません。筆者はドイツに来た当初、自転車専用道路の存在を知らずに歩いていて、後ろから自転車で来た人にこっぴどく怒られたことがありますのでみなさんご注意を。色分けしてある際は赤い部分が自転車専用です。専用レーンがない場所だと、自転車は必ず車道右側通行となります。またレーンがあるにも関わらず、自転車で歩道上を走行していると罰金が科せられます。

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▲自転車専用レーンが始まるところには、このような標識があるのでどちらが歩行者専用か自転車専用かわかる

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▲専用レーンだけでなく、自転車専用の行き先表示も

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▲歩行者信号と自転車信号。車道走行の際は、自転車専用の信号もある

通勤通学やアクティビティにと、老若男女問わず多く利用されている自転車。週末は家族一列並んで走っている姿もドイツでは珍しくありません。ちなみに、ドイツのルール地方では今年から自転車専用ハイウェイ(アウトバーン)が開通し、ノンストップで長距離移動ができるようになりました。今はまだ5㎞ほどですが、今後は10都市を結ぶ計画をしているようです。

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国による自転車環境整備も素晴らしいのですが、筆者がこちらに来て感心したのは自転車で走る皆さんの手信号が徹底されているところでした。日本ではあまり見かけないと思います。ヘルメットも義務ではありませんがつけている方は多く、安全対策もしっかりしている印象です。道路上では様々な交通が行き交っていますが、このような快適な道路利用環境は自転車乗りや歩行者、ドライバーそれぞれの理解と配慮の上に成り立っているのですね。

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NAO

NAO

在独6年目のライター。Current Europe GmbH (ドイツ現地法人)所属。ドレスデン工科大学修士課程を修了し、現在はケルペン在住。2012年よりドイツワイン店に勤務し、日本向けの販売・輸出業に携わる。独英韓中の語学力を活かし、通訳・翻訳家、現地コーディネーター、日本語教師としても活動。現代車にはない欧州クラシックカーの多様性に惹かれ、個人的にロイトとフィアット推し。「本当のドイツをもっと見てほしい」と自動車にまつわる文化・マーケティングを中心に現地情報を発信している。

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