まさにアートカー!鮮やかなペイントを施したベントレー・ブルックランズ

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最近都内などではよくベントレーを見かけますね。中でもコンチネンタルシリーズは、グループ企業であるアウディやフォルクスワーゲンなどとも共用部品も多く、効率的にコストの最適化が図られつつも、ほかのクルマにはない世界を併せ持っています。「ほかのクルマではなしえない」境地、しかも永遠のオイリーボーイの趣味趣向にしっかりと応える、どこか無邪気でクルマとしてのしなやかさや、ドライバーズカーとしての見どころを盛り込んだ造りで人気のほども容易に理解できる作りともいえます。

今どき3,000万円を超えるクルマも珍しくなくなりました。そうした価格帯のクルマを求める層も明確にいるでしょうから、他ならぬベントレーで2,000万円ほどから選べるこのクルマの買い得感は相当高いといえるかもしれません。現在、4ドアモデルのフライングスパーのV8は2,000万円をわずかに切る価格帯から設定されているようです。そんなこともあって、新たなファンも数多く取り込んでいるのかもしれません。

しかし、2,000万円を切るベントレーは、過去にも販売されたことがあります。それは90年代にSZ系のノンターボのベントレーとして誕生したブルックランズでした。それまでのエイトやミュルサンヌの後継という役割と、ピクニックテーブルなどの装備を省きオプションとする形で2,000万円を切る価格を実現したといわれ、当時のメルセデス・ベンツのトップモデルはS600L(デビュー時は600SEL)、2,100万円という価格帯だったこともあり、ベントレーながら2,000万円を切る価格設定は、このクラスのクルマを求める層から注目を集めた一台でした。SZ系ベントレー、ロールス・ロイスのモデルで初めてフロアシフトを採用するなど、ドライバーズサルーンとしてのわかりやすさも新たなファンを取り込むきっかけになる要因だったに違いありません。

そんなブルックランズにボディ全体にペイントを施したアートカーの写真がドイツから届きました。仕事が細かいですね。ドアの内側の部分にまでペイントが施されているようです。しかしボディのチリやドアの建て付けなども荘厳そのもの。そんなタッチとハンドメイドで仕立てられたベントレー。確かにその存在感はアートのキャンバスとしても異彩を放っていますね。

ちなみにこのころのベントレーとロールス・ロイスの外観上の違いでいえば、街で見かけてもフロントグリルやヘッドライト形状、エンブレム程度しかわからなかったものです。それでも乗ってみればたちまちその明確な違いがあることがわかりました。それは「こんなにも違うものか」と思うほどでした。そして全長は相当長いながらも、幅はかなりナロー。そんなボディを持つこのシリーズのクルマも、ベントレー・ブルックランズではしっかりと手ごたえのあるステアリングに仕上がり、まぎれもないドライバーズカーだと誰しも実感することができるでしょう。

新車時は過剰な品質で作られたクルマも、中古車市場に出てきたときに「安いから」という理由でこのクルマのキーを預かろうというユーザーは限られるため、程度が極上なクルマであってもしっかりと値落ちしているのが実情です。年に一度の税金は6.75リットル分の排気量ですので、心して上納しなければならないかもしれませんし、全長5.3mほどのこのクルマを置く駐車スペースもやや吟味する必要があるでしょう。しかし、にもかかわらず最高の乗用車の一台、そんなベントレーをアシにできることを思えば、今でもこのクルマを購入する理由はしっかりとあるし、その流通価格の安い現在こそもしかしたら絶好の入手タイミング、そう申し上げてもいいのかもしれません。

大変鮮やかなアートカー。このクルマを含むと風景は一変し、このクルマがいる視界の中では独特の重みを呈する存在感があります。しかしながら実は、大なり小なり、ペインティングを施さなくとも、ベントレーはオーナーの暮らしに至高の潤いとアクセントをもたらすに違いありません。その意味では、SZ系ブルックランズあたりに乗るということは、このアートカーを愛車にすることと多少の程度の違いはあれども、十分にドラマチックなことだといえるのです。これもあるいは早急に乗っておいた方がいいかもしれない、そんな一台といえるかもしれませんね。

[ライター/中込健太郎 画像/ドイツ駐在員]

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中込 健太郎

大手自動車買取販売会社で、クルマの売買業務を経て、本社マーケティングチームに異動。WEB広告を担当し、その後大型展示場のオープン準備から、展示在庫の目視選定業務に従事した。そのころ企業Facebookページでの在庫車に関する紹介や、クルマで出かける旅行コンテンツなどを担当。その後フリーランスライターとして活動現在に至る。クルマの売り買いの経験から、ドライブを通じてクルマの魅力楽しさを紹介することをライフワークとしている。車選び.com ,NAVI CARS他で執筆中。「クラシックカー美女」テキスト担当●温泉ソムリエ●一級小型船舶操縦免許

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