素うどんのような「混ざり気ゼロ」ならではの魅力。メルセデス・ベンツ300D(W124)

  1. ドイツ現地レポ
  2. 683 view

二十歳前後のときに、当時都内にあったカーフィルムを施工するショップでアルバイトをしていました。ちょうど、メルセデス・ベンツEクラスがW124からW210に変わったり、ボルボがT5-Rを限定発売した時期で、とにかく忙しかった記憶があります。まだプライバシーガラスも標準装備される前でした。

当時はいまほどインターネットも普及していませんでしたから、主なニューモデルの情報源はクルマ関連誌だったように思います。

前述のメルセデス・ベンツEクラスが、これまでとはまったく違うクルマになる!そんな予想イラストが雑誌に掲載されたから、でしょうか。慌ててW124(S124)を購入したというお客さんが、ウィンドウフィルムを施工して欲しいと、納車されたばかりのクルマを相次いで持ち込んできました。

モデル末期に敢えてW124(S124)の新車をオーダーするような方々ですから、愛車を大事にする度合いやこだわりはかなりのものだったと記憶しています。正規ディーラーのカタログにないような内外装色をオーダーした個体や、E320Tのフルオプション仕様など…。一時期はちょっとしたショールーム状態でした。「万一、フィルムにゴミが入っていたら承知しないぞ」そんな鋭い一瞥を残してクルマを預けていくお客さんもいました。いまは分かりませんが、当時はそこまでシビアなお客さんは少なかったので、びっくりした記憶があります。

素うどんのような混ざり気ゼロならではの魅力。メルセデス・ベンツ300D(W124)

ドイツから、メルセデス・ベンツ300D(W124)の画像が届きました。前述のウィンドウフィルム施工店で、可能な限り贅を尽くした仕様のW124(S124)ばかりを見ていた筆者にとって、「トッピングなしの絶品素うどんのような」佇まいの300Dに魅了されました。おそらく、これが本来の「ドすっぴん」の姿なのでしょう。

日本にもこういうW124がありましたが、どちらかというと豪華仕様の個体が多かったように思います。いわゆる「内外装が黒(ブルーブラック)・黒(革)」の個体ですね。

さらに、正規モデルでも「300Dターボ ディーゼル」が販売されていました。フロントフェンダーに5本のスリットが入っていて、こういうさりげなさ加減がマニアにはたまらないポイントです。

11659362_865849416855553_2123674619638232423_n

この300D、リアにはキャンピングカーを牽引するフックが装着されています。このクルマのオーナー、そして家族とにって、300Dは日常の足として。そして休暇のときは、長距離移動もこなしてくれる頼りになる相棒なのでしょう。

贅を尽くしたW124(S124)も魅力的ですが、こういった「素うどん」的な個体も、実にメルセデスらしいと再認識させてくれるよい機会となりました。

外車王公式チャンネル「外車王TV」

輸入車好きに向けて、人気車両の走行シーンからサウンド、車両レビューなど、さまざまな角度から輸入車をテーマにした動画をYouTubeで公開中!!【チャンネル登録お願いします】

外車王TV
松村 透

輸入車の取扱説明書の制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトのリニューアルを担当し、Webメディアの面白さに目覚める。その後、大手飲食店ポータルサイトでコンテンツ企画を経験し、2013年にフリーランスとして独立。現在はトヨタ GAZOO愛車紹介の監修・取材・記事制作や、ベストカー誌の取材等で年間100人を超えるオーナーインタビューを行う。外車王SOKENは2015年より参画。副編集長を経て、2019年、編集長に就任。現在の愛車は、1970年式ポルシェ911Sと2016年式フォルクスワーゲン ゴルフ トゥーラン。9月11日生まれの妻と、平成最後の年に産まれた息子、動物病院から譲り受けた保護猫と平和に(?)暮らす日々。

記事一覧

関連記事