清流とクラシックカーが織りなす景観が美しい。クルマと地域のコラボ『第6回新見交流会』

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去る2017年6月25日、岡山県新見市で行なわれた『倉敷旧車倶楽部』主催のミーティング『第6回新見交流イベント』へ参加いたしました。以前筆者が参加させていただいたツーリング『牛窓Bravo!』がきっかけです。

この日は雨が降ったり止んだりと不安定な天候でしたが、名車たちが次々と集結していました。

地域活性をテーマとしたイベント


▲参加者のみなさん

『第6回新見交流イベント』は、今年で6度目を迎えました。テーマは『クラシックカーの魅力で地域活性』。クルマの魅力に加え、新見市の魅力にもふれてもらおうというものです。

今回のイベント会場となった新見市は、岡山県北部にある自然豊かな街。石灰岩と清流の織りなす景観が美しく、かつて京都東寺の荘園でもありました。

イベント会場は井倉洞前の駐車場です。井倉洞は新見市特有の石灰岩地帯が生んだ鍾乳洞で、街の代表的な観光スポット。会場ではクルマや鍾乳洞を見学でき、近辺の食事処では新見市のグルメを楽しむことができます。


▲新見市へのアプローチ国道180号は、高梁川(岡山県三大河川のひとつ)とJR伯備線が並走する爽快ドライブロード


▲ブランド和牛『千屋牛(ちやぎゅう)』の産地としても知られます。写真は井倉洞のレストランでいただいた、千屋牛焼肉定食

日本車を中心に、さまざまなジャンルのクラシックカーが集結


▲日本車を中心に、さまざまなジャンルのクルマが集結しました


▲『瀬戸内てんとう虫の会』のみなさんも


▲ネオ・クラシックなクルマたちもたくさん


▲テレビ取材も。インタビューを受けるのは、倉敷旧車倶楽部の代表でダイハツ コンパーノGTのオーナー別府彰さん


▲インタビューに応える倉敷旧車倶楽部の相談役・岡﨑允さん(左)と名誉会長・丸岡律夫さん(右)

イベントは、倉敷旧車倶楽部の重鎮であるこちらのお二人が案内してくださいました。

岡﨑さんは新見市内で自動車販売・整備会社を営む根っからのクルマ好き(ただし趣味には仕事を持ち込まないのが信条)。丸岡さんは昭和の貴重な品々を収蔵する『マビ昭和館』の館長でもあります。

■まるで新車!岡﨑さんのヴォクスホール


▲新車並のコンディションをキープ

倉敷旧車倶楽部の相談役・岡﨑允さんがオーナーの『ヴォクスホール』。ロンドンタクシーでおなじみの1台です。この個体は1950年製。裁判所の公用車として使用していたものだそうです。現代のクルマにはない魅力がいっぱいです。

「クラシックカーには人を元気にする力があると思います。当時の気持ちを鮮明に蘇らせることができるんです。介護施設の慰問に行かせていただくと、懐かしさと感動で涙する方もおられますよ」

と話しながら見せてくださいました。


▲レギュレーターがないため、ウインドーは手動


▲ウィンカーは戦後の主流だったアポロ式。スイッチを入れるとマグネットに引っ張られて出てくる仕組み


▲レストアの過程をボードで紹介

■「とにかくスバルが大好き」吉田さんのスバル360


▲新車から乗り続けているオーナーの吉田さん。当時の価格は36万8000円だったそう

スバル360のオーナー吉田寛さんは、今年80歳を迎えました。1966年製の愛車は、吉田さん一人でメンテナンスをこなしているそうです。

「とにかくスバルが好き」

と繰り返す吉田さん。愛車に施しているDIYやグッズを拝見しました。


▲エンジンはいつも一発スタートで、非常に快調だそうです


▲計器類も美しく装着してありました


▲エンブレムを加工して折りたためるキーを製作 ※先端は補正してあります


▲50銭銀貨を削って製作したキーも見せていただきました ※先端は補正してあります

■「部品から購入」馬場さんのスバル サンバー360Gトラック


▲愛らしいフロントマスクに、筆者は釘付けでした

馬場正典さんの愛車、スバル サンバー360トラックは1964年製。まるで唇のようなバンパーから『くちびるサンバー』や『オバQサンバー』などと呼ばれて親しまれているモデルです。

約10年前に友人を介して購入。先に車体ではなく部品から購入したそうです。車体を購入したのは7年前になります。

「できるだけ工場出荷状態にしているつもりです」と馬場さん。ボディカラーも純正色にこだわりました。


▲『絶壁』と呼ばれるフロントマスク

■消防作業車で参加の長町さん


▲『瀬戸内てんとう虫の会』の代表でもある長町さん。消防作業車のアクティはどこか懐かしい佇まい

長町征一さんの愛車は、1981年製のホンダ アクティ。ランプは使えないので、布でカバーしてあります。

特殊車両のため足まわりは強化され、荷台には座席もあったりと、めずらしい仕様です。

長町さんは、岡山県内を中心に約23名のメンバーで活動するスバル360のオーナーズクラブ『瀬戸内てんとう虫の会』の代表でもあります。メンバーの愛車のなかには長町さんの所有していた個体が3台も“里子”に出されているのだとか。

クルマと地域の魅力が楽しめる理想的なスタイル

本当に楽しいひとときでした。クルマの魅力を通して地域の魅力まで堪能できるカーイベントは、理想的なスタイルです。私見ですが、岡山県はそうしたイベントがとくに活発だと感じています。今後も県内はもちろん、近県のクルマイベントも積極的にご紹介したいと思っています。

この秋、倉敷旧車倶楽部が参加するイベントがあります
この秋、倉敷旧車倶楽部が参加するイベントが2つあります。10月1日(日)は「総社宮筋ものがたり」内での展示。この展示は、総社旧車倶楽部のメンバーからのお誘いで参加されるそうです。

そして11月19日(日)は主催ミーティング「倉敷旧車倶楽部in吉備路もてなしの館」。10時より、総社市「吉備路もてなしの館」にて開催されます。会場では車輌展示のほかにフリーマーケットや軽食販売などが行なわれるそうです。

[ライター・カメラ/野鶴美和]

野鶴 美和

ゴルフ雑誌の編集を経て、2014年よりフリーランスに。旅行関連、スポーツ関連のライティングを中心に活動。撮影やDTPもこなす。クルマ好きがきっかけとなり、県道や広域農道を紹介したドライブ本の編集にも関わる。愛車は S2000(AP1初期型)。生粋のホンダ党と思われがちだが、基本的には“人に愛されているクルマ”が好き。

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