苦心のすえに維持する「ゆるさ」が魅力。第101回FMM(Free Motor Meeting)に参加してみた

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11月上旬、たまたま週末に時間が取れたので、彼女と「たまには一泊で旅行に行こうか?」という話になった。

FMM(Free Motor Meeting)

▲栃木県宇都宮市で開催されているFMMに愛車MG-Bで参加してみた

…と同時に、頭のなかでは既に「しめしめ。この日は宇都宮でFree Motor Meeting(以下、FMM)やっていたな。距離的にもちょうどいいし、今回は宇都宮イチオシでいってみよう」と画策、上手に話を丸め込むことに成功(?)し、FMMに参加がてら宇都宮へ向かうことが決定した。もちろん、観光地巡りもスケジュールに入れてあるので念のため(笑)。

FMM(Free Motor Meeting)とは?

FMM(Free Motor Meeting)

今回で101回目を迎えるFMM。栃木県宇都宮市で開催されているこのイベントは、2010年8月に40人ほどの人数からはじまったでものあり、基本的に月に1度の開催している(不定期開催の時期もある)。その後、場所を移しながら、現在は「宇都宮ろまんちっく村」の第3駐車場の許可を取って集まっている。…といっても、駐車場を貸し切っているわけではないし、誰でも参加できる集まりだ。

主催者の鈴木丈生さんとは年齢が近いこともあり、以前から親交があったのだが、イベントに参加するのは今回が初めて。現地では鈴木さんに話を伺うことができた。

「FMMをはじめようと思ったきっかけですが “ネットで知り合った友人とクルマの話をするのが楽しくて、もっといろんな人と知り合えたらいいよね” だったんです。当時、栃木県内には大きなイベントはあるものの、月イチの定例ミーティングのような、気軽に集まれるものがありませんでした。実際にいろいろ探しましたが見つからず “それならば自分たちでやろうか” ということになったんです」とのことだ。

FMM(Free Motor Meeting)

また、大きなイベントがあるときなど、駐車場の混雑が予想される際は事前に連絡があるので、その月はお休みにしたり、日程をずらしてイレギュラー開催したりしているとのことだ。

このミーティングは毎回集合する日程だけを決め、集まった人たちで親交を深めたり、クルマ談義に花を咲かせるなど、イベント然としていない。その「ゆるさ」から、空いているときに気軽に参加できるのが最大の魅力といえる。また集まっているクルマはカテゴリにこだわらず、「クルマ好き」という枠のなかで様々な車種が集まっているのもこのミーティングの特徴だ。

約100台のクルマが集結。FMM(Free Motor Meeting)会場の様子

FMM(Free Motor Meeting)

FMM当日、会場である「宇都宮ろまんちっく村」の第3駐車場へ愛車のMG-Bで向かった。早めに出発したにも関わらず土地勘がないこともあり(言い訳にもならないが)、スマホのナビを使っても道に迷ってしまう超方向音痴が炸裂。ようやく会場にたどり着いたときには開始時間をかなり過ぎており、すでに結構な台数が集まっていた。しかし、FMMは参加時間を気にしなくてよいミーティングなので問題はない。

会場に到着すると、たくさんの方から「これで横浜から来たんですか!?大変でしたね!」「いつも本読んでますよ!」などと話し掛けていただき、アウェイ感から一転して、一気に他の参加者の方との距離感が縮まり、(元から緊張感のない人間だが)気持ちが楽になった。

FMM(Free Motor Meeting)

会場を見回してみると、国産旧車から欧州の旧車、趣味車といえる現代の外国車、新旧のスーパーカーまで、およそ100台強が集まっていた。多いときは200台ほど集まることもあるという。この「雑多感」を楽しむことが、FMMの魅力を思う存分味わう最大の要素だと感じた。

同じイベント主催者として参加してみて感じたこととは?

FMM(Free Motor Meeting)

国産車であれば、スズキ フロンテから、通称「ハコスカ」や「ダルマセリカ」の姿を見ることができた。またフィアット500は新旧が1列に並んでいて壮観だ。スーパーカーに至っては、ランボルギーニ カウンタックやフェラーリF40、現代のモデルまで集まっている。はては現代のアメリカンマッスルカーまで参加しているではないか。

このミーティングの素晴らしいところは、広い会場にも関わらず、参加者のマナーが非常に良いところに尽きる。こういうところに集まると、いいトシした大人が大音量で空ぶかしをするなど「自分だけがカッコいいと思っている人」が多々見られるのだが、そういった人が一人もいないのだ。

FMM(Free Motor Meeting)

主催者の鈴木さんに話を聞いてみると、以前はやはり「その種の人」が何人かいて、苦情が絶えない時期もあったそうだ。しかし、FMMを長く続けていくために、そういった行為が行われないように徹底的に説明をしてミーティングの趣旨を理解していただき、それでもダメな場合はいわゆる「出禁」の方針を貫き通したとのこと。そういった苦労の結果、「ゆるく」の方針を変えることなく101回も続けることができたのであろう。同じイベント運営者の立場として、鈴木さんの苦労が痛いほど分かる。

同じ主催者として思う、これからのイベントのあり方とは?

FMM(Free Motor Meeting)

余談ではあるが、FMM会場にクラシックカー業界の大御所であるブレシアの森さん(https://brescia.co.jp/)が「ユダ会長が遊びに来るんだったら自分も行くよ」とわざわざ訪ねてきてくださり、本当に驚いた。※急遽、2018年に日本遺産に認定され、大谷石採掘の歴史に関する資料をまとめた大谷資料館(栃木県宇都宮市)へ連れて行っていただけることになり、ガイドまでしていただき大変良い思い出になった。

FMM(Free Motor Meeting)

▲右の男性はブレシアの森さん

その後、FMMの主催者である鈴木さんと改めて話す機会をいただいた。

FMM(Free Motor Meeting)

「以前より旧車業界の人達は、こういった集まりを認めてくれなかったり、若い人たちの行動や言葉に耳を傾けなかったりする人が多く、なかなか発展しない業界なんだよね」「でも、森さんのような方も増えてきて、いろいろな話に耳を傾けてくれるから、これからはミーティングのあり方も変わってくるかも」「我々も、いつの間にか中堅と言われる年齢になってしまったし、だからこそ上の世代の方たちからいいところだけを引き継ぎ、同世代や下の世代を守るための橋渡しをする重要なポジションにいるのだと思う」

…など、お互いの立場を理解したり納得しながらの会話が尽きず、とても有意義な時間をすごすことができた。

「ただ集まるだけのイベント」

結局のところ、それだけで十分ではないだろうか?変にお金が絡まないから気楽に参加できる。そして、勇気を出して参加することで、知らない人たちともクルマを通してすぐに交流を深めることができる。

FMM(Free Motor Meeting)

特に地方では、こういったミーティングやイベントの開催が増えることで、よりたくさんの人たちが集まってくるはずだ。その結果、大げさないい方かもしれないが、自動車業界の発展にもつながるかもしれない。もっとこういうイベントが増えて行くことを切に願うばかりだ。

FMM(Free Motor Meeting)

とにかく「しばり」もなく、クルマ好きなら誰もが参加できるイベントだ。興味のある方はぜひ足を運んでみてはいかがだろうか?(くれぐれも、マナー厳守でお願いします!)周辺の一泊旅行を兼ねて、理由にして家族と出かけるのもありかもしれない。

次回のFMM(Free Motor Meeting)は12月22日(日)、に行われる予定とのことだ。

Free Motor Meeting(FMM)について

●Free Motor Meeting(FMM)Facebookページ
https://www.facebook.com/groups/621976591232277/

●次回開催日時:12月22日(日)8:30~12:00

●場所:道の駅うつのみや ろまんちっく村(第3駐車場が会場となります)
住所:〒321-2118 栃木県宇都宮市新里町丙254番地
TEL:028-665-8800 FAX:028-665-8678
URL:http://www.romanticmura.com/access/

[ライター・撮影/ユダ会長]

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ユダ会長

1995年より活動するHCC95(ヒストリックカークラブ95)の会長。18歳の頃から、「ユダ」というバンドで活動しながら(当時からユダと呼ばれていた)クラブの会長になったのが「ユダ会長」の由来である。HCC95は、1950年代の旧車~1970年代のスーパーカー等を中心に集めたクラブであり、関東全域を中心に活動中。毎月第三日曜日の午前中に集まるミーティングも恒例行事となっている。「JCCAニューイヤーミーティング」は19年連続出展。「お台場旧車天国」では、毎年120台をクラブ展示するなど様々なイベントに参加。また「かわさき楽大師 昭和まつり」では、第一回から15年間、大師公園において50台もの国内外の名車の展示およびパレードを行うなど、様々なイベントを企画運営も行う。ユダ会長個人としても、OldTimer誌(八重洲出版)、デアゴスティーニなどで連載中。http://www.hcc95.com/

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