シトロエンBX 4TC生誕30周年記念!世界でもっとも詳しいミニチュア大カタログ

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WRCがグループB規定で行われていた1985年、シトロエンがVISA 1000 Pistesに代わる新たな競技用車両としてBX 4TCをデビューさせてから今年でちょうど生誕30周年を迎えます。

前回は「趣味と実用を兼ねたコレクション?シトロエンBX 4TCの魅力。」と題して、オーナー目線で見たシトロエンBX 4TCの魅力について語りました(シトロエンBX 4TCのオーナーインタビュー記事はこちらです)。後編となる今回は、シトロエンBX 4TC生誕30周年記念コンテンツとして、これまでに製作されたBX 4TCのミニチュアモデルについて詳細解説。世界でもっとも詳しいシトロエンBX 4TCのミニチュア大カタログをお届けします。

さて、シトロエンBX 4TCがWRCに参戦していた1986年当時、もっとも手軽に入手できるミニカーは、トミカサイズ(1/56スケール)のマジョレット製品しかありませんでした。ラリー用車両のBX 4TC Evolutionをモデルにした製品は、基本的なスタイリングが良く、製品自体もフランス製でした。しかし、なぜかバルーンタイヤのような巨大なタイヤが組み合わされていて、フェンダーから大きくはみだした姿は実感を大いに損ねるものでした。同じグループBのシトロエンVISA 1000 Pistesがマジョレットから販売されていたこともあり、当時の私は両車の裏板のカシメを外し、タイヤをスワップさせてしまいました。

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左/中:Majorette 1/56 Citroën BX 4TC(Article Number 225)
右:Majorette 1/52 Citroën VISA(Article Number 201)

写真左側の製品がオリジナルの状態で、中央のBX 4TCと右側のVISA 1000 Pistesは若気の至りでタイヤを入れ替えてしまったものです。ご覧の通り、理想的なフォルムが実現して個人的には大いに満足でしたが、後年になって未開封品が欲しくなり、左側のブリスターパック製品をフランスのeBayで入手しました。ボディは一体整形とドア開閉アクション付きの2種類があり、ブリスターパックも数種類あるので、いつの日かコンプリートしてみたいと思っています。

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Makette 1/87 Citroën BX 4TC Evolution 1986(Article Number 8002)

これはドイツのMackette社から発売されている1/87スケールのレジン製ミニカーです。
1/87スケールはBX 4TCのミニカーのなかではもちろん最小。ほかでは製品化されていない、カーNo.17のアクロポリス・ラリー仕様となっているのが最大の特長です。

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CM’S Corporation 1/64 Citroën BX 4TC 1986 Monte Carlo(Article Number SS.19)

かつて1/64スケールでWRCマシンのダイキャスト製ミニカーをシリーズ展開していた、今は亡き日本のシーエムズコーポレーション。その19弾としてリリースされたシトロエン編には、クサラWRCやC4 WRCともにBX 4TCが含まれていました。ブラインドパッケージで販売されたため、私は箱買いしてシリーズ6種類全部をコンプリートしました。

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左:Starter 1/43 Citroën BX 4TC TOTAL Acropole 1986(No Article Number)
中央左:Provence Moulage 1/43 Citroën BX 4TC Groupe B No.15/17 Monte Carlo 1986(Article Number K1797)
中央右:Meri kits 1/43 Citroën BX 4×4 Rally Svezia ’86(Article Number MK65)
右:Profil24 1/24 Citroën BX 4TC Groupe B Monte Carlo 1986(Article Number P24056)

BX 4TCの1/43スケールのミニカーは当時存在していなかったため、フランスのスターター製レジンキットかイタリアのメリキット製メタルキットを組み立てる選択肢しかありませんでした。しかし、どちらも上級モデラー向けの製品。しかもプロモデラーに製作を依頼するのはあまりにも高価だったため、気軽に完成品を拝める状態ではありませんでした。そのため、私はキットを眺めながら仕上がり状態を想像して楽しむという「積んどくモデラー」として、キットを蒐集していました。その後、2008年にはフランスのプロフィール24から1/24スケールのレジンキットが発売。こちらはエンジンルームなども再現されたクオリティの高い内容でした。

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Starter 1/43 Citroën BX 4TC Monte-Carlo 1986(Article Number R154)

当初レジンキットのみを用意していたスターターは、その後キットを自社で組み立てたメーカー完成品モデルを発売。ようやく1/43ミニカーが製品化されました。プロモデラーによる完成品が安くても3万円以上していたのに対して、スターター製の完成品モデルは1万円台で買えたため、当時としては画期的な出来事でした。今見ると大味なつくりですが、巨大なBX 4TCの特徴をうまくつかんだ製品といえるでしょう。

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左:ixo 1/43 Citroën BX 4TC #15 Rally Monte Carlo 1986(Article Number RAC095)
右:ixo 1/43 Citroën BX 4TC #17 Rally Monte Carlo 1986(Article Number RAC069)

こちらは1/43スケールとしては初のダイキャスト製ミニカーとなったイクソ製品です。イクソは2001年に創業した中国のメーカーで、これまで新旧のラリーカーを数多く製品化しています。これまで1986年モンテカルロ・ラリー仕様はカーNo.15のJ.C.Andruet車ばかり製品化されてきたため、No.17のP.Wambergue車は初の製品化でした。このイクソ製品は右側のNo.17が先に製品化され、左側のカーNo.15が後に発売されました。そのため、カーNo.15のほうがワイパーやアンテナなどが細くなり、実感が増しています。

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左:Altaya/ixo 1/43 Citroën BX 4TC(La Gazzeta dello Sport “PASSIONE RALLY” No.59)
中央:Altaya/ixo 1/43 Citroën BX 4TC(DeAGOSTINI “RALLY CAR COLLECTION” No.43)
右:Altaya/ixo 1/43 Citroën BX 4TC(DeAGOSTINI “RALLY CAR COLLECTION” No.53 *Japan Edition)

これらのミニカーは、いずれも海外および日本でミニカー付きマガジンとして販売されたもの。ベースは前述のイクソ製品で、安価に大量販売するため内装の再現などを省略したつくりになっています。また、ミニカーの台座がそれぞれ異なっているのが分かります。

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左:Altaya/ixo 1/43 Citroën BX 4TC(DeAGOSTINI “RALLY CAR COLLECTION” No.43)
中央左:Altaya/ixo 1/43 Citroën BX 4TC(La Gazzeta dello Sport “PASSIONE RALLY” No.59)
中央右:Altaya/ixo 1/43 Citroën BX 4TC(DeAGOSTINI “RALLY CAR COLLECTION” No.53 *Japan Edition)
右:ixo 1/43 Citroën BX 4TC #15 Rally Monte Carlo 1986(Article Number RAC095)

左の3台はマガジン付きミニカーで、左が一番古く、中央左、中央右の順に新しくなっています。右のイクソ製品と見比べると内装などのディテールが省略されていたり、製造時期の違いによりそれぞれが微妙に異なっています。そんな差異を見つけることもコレクターの喜びといえるでしょう。

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左:Universal Hobbies 1/43 Citroën BX 4TC 1986(Atlas “Passion Citroën” No.40)
右:Nostalgie 1/43 Citroën BX 4TC(Article Number 107)

ロードバージョンのBX 4TC Série 200がはじめて発売されたのは、ラリー仕様車の発売から数年後のことでした。まずは左側のミニカーがフランスの”Passion Citroën”というミニカー付きマガジンとして発売され、後にナンバープレートの標記のみ異なる製品が「ノスタルジー」ブランドとしてミニカー単体で発売されました。製造はフランスのユニバーサルホビーが担当。裏板は通常のBXを流用しているため、横置きエンジン+FWDレイアウトとなっているのはご愛嬌です。

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Ottomobile 1/18 Citroën BX 4TC Client serie 200(Article Number OT084)

これはフランスのOttomobileが2012年に発売した1/18スケールのレジン製ミニカーです。BX 4TCの決定版商品といえる内容で、実車の雰囲気を忠実に再現しています。同社は製造時に高価な金型を必要としないレジン素材で1/18ミニカーをつくることにより、これまでにないマニアックな車種の製品化を実現。フランス車マニアを狂喜乱舞させるラインアップを取り揃えています。最近はフランス車以外も製品化していますが、マニアックな車種を製品化する姿勢にまったくブレはありません。

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Ottomobile 1/18 Citroën BX 4TC Groupe B(Article Number OT166)

Ottomobileは、ロードバージョンに続いて2015年には1/18スケールのBX 4TCエボリューションを発売。WRCで唯一の6位入賞を果たしたスウェディッシュ・ラリー仕様を製品化しています。写真の撮り方によっては実車に見えそうなほどの実感の高さを備えています。

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Maralic Models 1/32 Citroën BX 4TC Montecarlo(Article Number C-1410)

シトロエン BX 4TCのアイテムは、ミニカーだけではありません。これはスペインのMaralic Modelsが製造販売する1/32スケールのレジン製スロットカーです。この製品はプロモデラーであるMaralic Modelsのオーナーが自ら設計・製作し、販売まで行う完全なハンドメイド製品。ほかに例を見ないアイテムのため、オーナーに直接コンタクトして日本に送ってもらいました。

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Maralic Models 1/32 Set Citroën BX 4TC Montecarlo(Article Number C-1411)

こちらは同じMaralic Models製のモンテカルロ・ラリー2台セット。モンテカルロ・ラリーに出場したカーNo.15/17の2台をボックスに収めたもので、ヘルメットの色などを塗り替えて両者の違いを再現しています。

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Maralic Models 1/32 Diorama Citroën BX 4TC Montecarlo 1986(Article Number C-1401)

Maralic Modelsのラインアップで個人的にもっとも興味を引いたのが、このジオラマ製品です。1986年のモンテカルロ・ラリーでは、カーNo.15を駆るJ.C.Andruetは立木に激突してリタイアしたのですが、この製品ではなんとそのクラッシュシーンを再現!シトロエンBX 4TCだけでも充分すぎるほどレアなのに、さらにクラッシュシーンの再現というマニアックすぎる内容となっています。

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さすがに車両のダメージまでは再現していないものの、雰囲気の再現は絶妙。なんともユニークな製品です。当時現場に居合わせたギャラリーも、まさか30年近く経った後に自分がモデル化されるとは夢にも思わなかったでしょう。
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Tomy (Takara Tomy) Choro-Q Citroën BX 4TC(Conversion)

こちらはタカラトミーのチョロQをベースにした改造作品のBX 4TCです。偶然ヤフオクに出品されているのを発見し、落札しました。落札後にこのモデルを製作した出品者の方に連絡したところ、なんと私のBX 4TCを撮影した専門誌、それに偶然出演してしまった「Tipo TV」というDVDソフトを資料にして製作されたとのこと。自分のクルマを資料にして製作されたモデルが手元にやってくることを知ったときには、思わぬ縁に驚き、とても嬉しい思いをしました。

近年、製造に金型を使用しないレジン製品が増えたこともあり、BX 4TCは様々なアイテムが製品化されるようになりました。しかし、こういうワンオフのハンドメイドモデルこそ、もっとも愛着が湧くのも事実です。ミニカーを通じてクルマ好きの方と思わぬカタチでご縁ができることも、ミニカーコレクションの魅力のひとつかも知れませんね。

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北沢 剛司

’70年代のいわゆる「スーパーカーブーム」の洗礼を受け、以来、クルマの世界にどっぷり浸かって大人になってしまった自動車ライター。ニューモデルを見るため20年以上ジュネーブ・モーターショーに通う一方、所有したクルマは’80〜’90年代のネオクラシックカーばかり。さらにミニカーやカタログなどの自動車趣味からモータースポーツまで、興味の対象は幅広い。自動車専門誌や一般誌での執筆をはじめ、輸入車関係の仕事などを幅広く手がけている。

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