世界で一番クレイジー?!ジャニス・ジョプリンのサイケデリックポルシェが競売へ

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27歳という若さでこの世を去った女性ロックシンガー、ジャニス・ジョプリン。60年代アメリカのヒッピーカルチャーを代表し、ドラッグ・アルコールに溺れながらヒッピーとロックの時代を生きた彼女。「ねえ神様、わたしにベンツを買ってくれない?」と自身の名曲「メルセデス・ベンツ」で歌いながらも、その後に続く歌詞「友達はみんなポルシェなの。」のように彼女の愛車はポルシェでした。

彼女がこの世を去るまで365日乗っていたという1964年のポルシェ356SC。特徴はなんといっても彼女の音楽スタイルを象徴したような「サイケデリック・ロック」デザイン。元々はパールホワイトの塗装でしたが、購入後ジャニスが友人でもあり自身のコンサートスタッフとして働くデーブ・リチャード氏に頼み、すべて手書きでペイントを施したのです。リチャードは淡色だったボディを丸ごと「キャンディー・アップルレッド」色に塗り替え、その上から各パーツに彼の芸術センスあふれる絵を描いてジャニスオリジナルのポルシェに仕上げていきました。

ボディの左側には彼女のバンド仲間である「ビッグブラザー&ホールディングスカンパ二―」と自身の星座ヤギのイラスト。右のドア部分はカリフォルニアの風景、フロントバンパーには「神の眼」が描かれています。ポルシェのロゴとエンブレム、内装は手を加えずそのままの状態で、彼女のポルシェに対する尊敬の意が感じられます。

あまりにも目を惹くクルマなので「このポルシェが街を走れば、ジャニスがドライブしているとすぐわかるよ」とカリフォルニアでは周知の事実だったほどです。このポルシェ、60年代後半に一度盗まれたこともあり、犯人はこの派手なボディをさっそく別の色に塗りなおしましたが、カリフォルニア一有名なポルシェを盗んだ犯人はすぐ様御用に。幸い、リチャードがペイント後に保護剤でしっかりコーティングしてくれていたため、犯人に塗りなおされたペイントもすぐ落とすことができ、無事にジャニスの元へ返ってきたのです。

1970年10月、ヘロインの過剰摂取により世を去ったジャニス。彼女が遺したものは今でも世界のシンガーに影響を与え、受け継がれる彼女の音楽だけではなく、愛車ポルシェ365SCもその一つでした。彼女の死後、ポルシェはジャニスの家族が所有し、オハイオ州のロックンロール殿堂博物館に20年展示されていましたが、そのポルシェがついに家族の元を離れ、2015年12月10日アメリカ大手オークションハウスRM Sothebyにてオークションにかけられました。

同オークションハウスの予想としては40万ドル(約4800万円)ほどの落札価格と発表していますが、ミュージシャンをはじめ各界に根強いファンを持つジャニスの愛車とあって、実質更なる高値になるだろうとも言われています。彼女の人生、そしてロックの歴史を代表するかのようなサイケデリックポルシェ。一体いくらで落札されるのでしょうか?

編集部追記:ジャニス・ジョプリンのポルシェは、176万ドル、日本円に換算して約2億1500万円で落札されました。

出典・参照元:http://www.auto-motor-und-sport.de/news/janis-joplins-handbemalter-porsche-356-wird-versteigert-10143790.html

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NAO

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在独6年目のライター。Current Europe GmbH (ドイツ現地法人)所属。ドレスデン工科大学修士課程を修了し、現在はケルペン在住。2012年よりドイツワイン店に勤務し、日本向けの販売・輸出業に携わる。独英韓中の語学力を活かし、通訳・翻訳家、現地コーディネーター、日本語教師としても活動。現代車にはない欧州クラシックカーの多様性に惹かれ、個人的にロイトとフィアット推し。「本当のドイツをもっと見てほしい」と自動車にまつわる文化・マーケティングを中心に現地情報を発信している。

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