懐かしき70年代。あの時代の空気を作っていたのはスーパーカーとピンクレディ?

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食卓の前に置かれた、赤くて丸っこい14インチテレビに映し出されたカウンタックのテールランプ。私のスーパーカーブームはそこから始まりました。

「なんだあの形は?」という猛烈なインパクト。異界からの乗り物の猛烈な魔力が、小学校五年生のまだまだアホアホでスポンジーな脳みそに速やかに染み渡ったのです。目から入った情報は、その頃の音のイメージと一緒に我が脳みそにアーカイブされます。

「ランボルギーニのお兄さん、おいらとレースをしてみるかい」

ピンクレディーの歌声です。ドリフターズの西遊記。そう、いかりや長介が三蔵法師、孫悟空が志村けん、仲本工事が沙悟浄、高木ブーが猪八戒、役が足りなくなって加藤茶は「カトー」というよくわからない役で出ていたあの番組のエンディングテーマです。

そら、ランボルギーニでも筋斗雲とレースしたら勝てません。空を飛ぶのは反則です。地に足をつけて戦ってほしいものです。

キャノンボールと漆黒のカウンタック

レースというと、時代は少し後になるんですけど「キャノンボール」という映画がありましたね。あれの冒頭、ハイウェイを疾走する黒いカウンタックのシーンがものすごくかっこよくて大好きでした。

「横に並んだら窓がすーっと開いて、ドライバーと窓越しに目が合った次の瞬間、ニヤッと笑って、一気に加速してぶっちぎられた」

これって、クルマ好きだと誰もが誰かから「このあいだ高速道路でさぁ…」なんて、聞いた事のあるパターンというか…。既視感の塊のようなシチュエーションなんですけど、それの原典というか原風景というかおおもとのイメージは、もしかしたらあの並びかけたパトカーを「がるろおぉーん」と加速して置き去りにする黒いカウンタックなんではないかな、と思います。

カウンタックにはピンクなレディーがよく似合う?

あのカウンタックにも魅惑的な美人が二人乗っていまして、取り締まりのお巡りさんもそのめくるめくフェロモンパワーでハラホロヒレハレな感じにされていたわけです。そう、オビ・ワン・ケノービのフォースに操られてあっさり通行を許可したトルーパーのように。つまり、やはりカウンタックにはピンクなレディーがよく似合うんですね。「かうんたく」は「麗人」にかかる枕詞、なんて古典の授業で習ったような気もします。知らんけど。

カウンタックに限らず、スーパーカーには綺麗なお姉さんがよく似合います。緑の中を走り抜けるレッドなポルシェには、ややささくれた気分の山口百恵が乗っていてこそドラマが完結するのです。ここがキャンディーズではダメなのです。

そう!そういう場合の綺麗なお姉さんは、ややハードボイルドな雰囲気を湛えていないといけません。速いクルマに乗っけられても急にスピンかけられても泣くのはNGなのです。いまはなかなかそういう人材が貴重かも知れないですけどね。「戦闘車」で、にこにこしながらクルマをぶつけていた南明奈もある意味ハードな恐さを湛えていましたが、ちょっと流派が違う気もします。やっぱり、時代なんですねぇ。

あの頃、コカ・コーラの王冠の裏にもスーパーカーが印刷されていました。王冠とスーパーカー消しゴムは僕らの小学生ライフのマストアイテムだったのですが、そのCMソングを歌っていたのもピンクレディーでした。コカ・コーラを持って歌って踊るピンクレディー。もうなんていうか誂えたようにはまっていましたね。真っ赤なポルシェと山口百恵も捨てがたいですが、やっぱりピンクレディーですね(どこから目線?)。

ピンクレディーとスーパーカーは、あの時代の空気を作っていたように思います。

[ライター・画像/小嶋 あきら]

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小嶋あきら小嶋あきら

兵庫県西宮市の海辺に在住。とある地方自治体に二十五年勤めた後、これからは文章と写真で食っていくんだ、という間違った選択をして現在に至る。小学校時代にピンクレディーとスーパーカーブームの洗礼を受けた世代。現在、クルマは無し、バイクはBMWのR100GSとベスパGTS250ie、P125X。

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