日本に50台のみ割り当てられた、ルノー アルピーヌ V6ターボGTA ル・マン

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ルノー アルピーヌというと、A110を想像する方が多いのではないでしょうか。

その後、A210、A310とモデルチェンジを重ねていったことはご存知の通りです。日本でも熱心な愛好家のお陰で、その姿を見ることができます。

A310の後継モデルとして誕生した、ルノー アルピーヌ V6ターボ

ルノー アルピーヌ V6ターボは、A310の後継モデルとして、1985年にデビューを果たします。鋼管製バックボーンのフレームにFRP製のボディパネルが架装されます。エンジンは、2.5L V6SOHCターボ。最高出力は185psを発生しました。駆動方式はRR。その駆動方式から、ポルシェ911と比較されることが多かったことを記憶している方もいるのではないでしょうか?

フランスのコーチビルダーであるウーリエが手掛けた外装のデザインは、歴代アルピーヌの正当な後継モデルであることを感じさせるものではあったものの、ラリーシーンを駆け巡った時代のそれではなく、GTカーとしての要素が強まった印象があります。

限定車「ルノー アルピーヌ V6ターボGTA ル・マン」の登場

ルノーサイドが実質上のライバルとしていたであろう、ポルシェ911は、1989年に930から964へとモデルチェンジを果たします。当初は4WDのカレラ4のみでしたが、後に2WD(RR)のカレラ2が登場し、AT(ティプトロニック)車も選べることから人気モデルとなっていきます。

ルノー アルピーヌ V6ターボではスマートだったフォルムが一転してブリスターフェンダーとなり、グラマラスなボディを纏うことになった限定モデルが発売されることとなります。それが1991年早々にデリバリーされることとなった「ルノー アルピーヌ V6ターボGTA ル・マン」です。

設計年次を感じさせる15インチホイールから、ブリスターフェンダー化に伴い、フロント16インチ、リア17インチへとサイズアップを果たし、ホイールはBBS製。ABSも標準装備となりました。

フロント:205/45ZR16(V6ターボは195/50VR15)
リア:255/40ZR17(V6ターボは225/50VR15)

エンジンの最高出力はカタログ数値上はV6ターボと同じながら、わずかばかり最大トルクが向上するなどのスペックアップを果たしています。

注文しても買えないかもしれないという、限定車「ルノー アルピーヌ V6ターボGTA ル・マン」

ルノー アルピーヌ V6ターボGTA ル・マンは世界限定発売300台。そのうち50台が日本に割当てられました。購入するためには、当時の輸入元であるJAX(ジャックス)が用意するオーダーフォームにエントリーし、フランスのルノー本社に送ることで購入希望者リストに名を連ねるという方式が採られました。しかし、バブル絶頂期の当時の日本でも50台限定分が即日完売というわけではなかったようです。

新生ルノー アルピーヌの復活が囁かれて久しいですが、連綿と続くその歴史の1ページを、このルノー アルピーヌ V6ターボGTA ル・マンが飾っていることをふっと思い出してみてください。

[ライター/江上 透 画像出典/Pinterest,youtube]

松村 透

輸入車の取扱説明書の制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトのリニューアルを担当し、Webメディアの面白さに目覚める。その後、大手飲食店ポータルサイトでコンテンツ企画を経験し、2013年にフリーランスとして独立。現在はトヨタ GAZOO愛車紹介の監修・取材・記事制作や、ベストカー誌の取材等で年間100人を超えるオーナーインタビューを行う。カレントライフは2015年より参画。副編集長を経て、2019年、編集長に就任。現在の愛車は、1970年式ポルシェ911Sと2016年式フォルクスワーゲン ゴルフ トゥーラン。9月11日生まれの妻と、平成最後の年に産まれた息子、動物病院から譲り受けた保護猫と平和に(?)暮らす日々。

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