懐かしさと変わらぬ手応えに感動したメルセデス・ベンツ エッティンガー 3.6/24(W124)

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oettinger(以下、エッティンガー)といえば、VWやアウディのチューナーのイメージが強い方も多いのではないでしょうか。

事実、1946年に設立されたエッティンガー社は、VWビートル(タイプ1)のパワーを上げることが目的だったのです。1976年にはVW社よりも先に4バルブヘッド 1.6Lエンジンを完成、その後もVW社との関係を深めていきます。

こちらのエッティンガー VW Golf R500は「GTI ミーティング・アット・ヴェルターゼー 2015」において発表された、VWゴルフRのチューニングモデル。価格は150,000ユーロということです。新車のポルシェ911カレラS+ほぼフルオプションと同じくらいの価格…でしょうか。

oettinger 500R Enthüllung at Wörthersee 2015

Golf R500 – oettinger – Sound – Startup – Exhaust Sound

日本では、過去に自動車専門誌やテレビなどでメルセデス・ベンツ車がベースのエッティンガーコンプリートモデルが紹介されていたこともあり、メルセデスのチューニングカーを連想する方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、1991年式メルセデス・ベンツ エッティンガー 3.6/24(W124)、いわゆるメルセデスのエッティンガーコンプリートモデルに触れてみたいと思います。

メルセデス・ベンツ エッティンガー 3.6/24(W124):外装編

W124 エッティンガー
▲メルセデス・ベンツ エッティンガー 3.6/24(W124)。ボディカラーはブルーブラック

W124 エッティンガー
▲こちらの個体はエッティンガーのコンプリートモデルに、CARATのエアロとホイールでドレスアップされています

W124 エッティンガー
▲テールレンズはスモークタイプに変更されています

W124 エッティンガー
▲フロントグリルのアップ。エッティンガーのエンブレムも定位置に備えつけられています

W124 エッティンガー
▲フロントグリルは、スリーポインテッドスターの代わりにエッティンガーのエンブレムが。「OKRASA」は当時の販売会社と製造工場があった地名

W124 エッティンガー
▲周囲でoettingerを「エッティンガー」と読める方はかなりのクルマ好きかも。筆者はかつて「オエッティンガー」と読んで笑われました…

W124 エッティンガー
▲ベース車は、ミディアムクラス(W124)のスポーツライン

W124 エッティンガー
▲ホイールはCARAT製。タイヤサイズは205/55 R16

W124 エッティンガー
▲エッティンガーのエンブレムに激しく反応してしまう方もいるはず

W124 エッティンガー
▲3.6 / 24 のエンブレムも健在です

W124 エッティンガー
▲こちらの個体のマフラーはワンオフ品

W124 エッティンガー
▲90年代のメルセデス・ベンツは、この1本ワイパーを採用しているモデルが多かったですね

メルセデス・ベンツ エッティンガー 3.6/24(W124):エンジン編

W124 エッティンガー
▲直列6気筒 3.6L DOHC 24V エッティンガーチューニングエンジン。最高出力は261ps/6300rpm

W124 エッティンガー
▲使い込まれたエキゾーストマニホールドにも、この個体の歴史を感じます

W124 エッティンガー
▲ボンネット裏側のインシュレーターも健在

メルセデス・ベンツ エッティンガー 3.6/24(W124):内装編

W124 エッティンガー
▲ステアリングは、atiwe製のエアバッグ内蔵タイプに交換されています

W124 エッティンガー
▲こうして眺めていると、W124の内装がもつ端正さを再認識します

W124 エッティンガー
▲atiwe製ステアリングとウッドパネルの色合いも揃っています。オーナー氏のこだわりを感じさせます

W124 エッティンガー
▲四半世紀前の個体にも関わらず、ウッドパネルにはほとんどクラックがありませんでした

W124 エッティンガー
▲ハザードランプの印刷が擦れているあたりにもこのクルマの年輪を感じさせます

W124 エッティンガー
▲エッティンガー 3.6/24は5AT。いまとなってはこのシフトゲートに懐かしさすら感じます

W124 エッティンガー
▲パワーウィンドウスイッチのカチッとしたタッチも健在です

W124 エッティンガー
▲エッティンガー 3.6/24のメーター周り。専用のスピードメーターは300km/hまで目盛られています

W124 エッティンガー
▲こちらはイグニッションをONにした状態

W124 エッティンガー
▲15万キロを走破したとは思えないほど、ていねいに使い込まれている印象でした

W124 エッティンガー
▲タコメーターにもエッティンガーのロゴが。所有欲を満たしてくれるアイテムですね

W124 エッティンガー
▲フロントシートはRECARO Classic。このシートが組み込まれているだけで、室内の雰囲気がまったく変わります

W124 エッティンガー
▲ランバーサポートやシートヒーターなども機能していました

W124 エッティンガー
▲エッティンガーのロゴが印刷された専用のフロアマット

W124 エッティンガー
▲メモリー機能が備わったパワーシート

W124 エッティンガー
▲ドアを閉めるときの重厚な感触を味わえるのは、この年代のメルセデス・ベンツオーナーの特権でしょう

W124 エッティンガー
▲シンプルながら、高級感が感じられるフロントシート

W124 エッティンガー
▲リアシートはノーマルのまま

W124 エッティンガー
▲リアのコンソールボックスのカバーとして使われているウッドパネルが、ブラックレザーのさりげないアクセントとなっています。それにしても、シンプル

メルセデス・ベンツ エッティンガー 3.6/24(W124)に触れてみて

W124 エッティンガー
▲さりげなく、端正なクルマです

いまから20数年前、ウィンドウフィルムの施工店でアルバイトしていた当時、納車引き取りでほぼ毎日のようにW124を運転していました。W124がそろそろモデル末期で、駆け込み需要(在庫一掃セールだったのかもしれません)の頃でした。納車引き取りは、大半が都内の渋滞した道を移動する時間でした。それでもアクセルやブレーキのフィーリング、シフトゲートの滑らかな動き、厚みのあるシート。キビキビというわけではないけれど、重厚な走り。仕事とはいえ、20才そこそこの若者でもメルセデス・ベンツに触れられるという感動はいまでも忘れられません。

今回、メルセデス・ベンツ エッティンガー 3.6/24(W124)に触れてみて、そのときの感動が一気に甦りました。実際に運転してみて、まもなく16万キロを迎えようとしている個体だとはにわかに信じられなかったのです。もちろん、前述のオドメーター同様、四半世紀分の年輪を感じさせる箇所がいくつもあります。ハザードランプの△マークがこすれて消えかかっていますし、エンジンのヘットカバーも同様です。

しかし、これらの部品は交換したりリペアすればいいわけです。もちろん、このままの「味」を残しておくのもいいでしょう。かつてY社の方から「W124は維持費が掛かるからやめとけ」と散々念を押されて購入を断念したことがありました。しかし、メルセデス・ベンツ エッティンガー 3.6/24(W124)に触れてみて、そのときの思いが再燃していることに気づかされました。憧れを現実に。果たして実現できるでしょうか…。

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松村 透

輸入車の取扱説明書の制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトのリニューアルを担当し、Webメディアの面白さに目覚める。その後、大手飲食店ポータルサイトでコンテンツ企画を経験し、2013年にフリーランスとして独立。現在はトヨタ GAZOO愛車紹介の監修・取材・記事制作や、ベストカー誌の取材等で年間100人を超えるオーナーインタビューを行う。カレントライフは2015年より参画。副編集長を経て、2019年、編集長に就任。現在の愛車は、1970年式ポルシェ911Sと2016年式フォルクスワーゲン ゴルフ トゥーラン。9月11日生まれの妻と、平成最後の年に産まれた息子、動物病院から譲り受けた保護猫と平和に(?)暮らす日々。

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