V8エンジンにポルシェ911のヘッドライトを持つMG RV8

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1990年前後は、ロータス エランやオースティン ヒーリー スプライトなど、往年の名車が復刻したり、レプリカとなって生まれ変わったりと、いま振り返っても魅力的なクルマが数多く存在していました。

そのなかでも、MG RV8の存在をいまだに忘れられない方も多いのではないでしょうか?連綿と続くMBシリーズのレプリカではなくニューモデルとして、日本では1993年から当時のローバージャパンによって正規輸入・販売されました。当時の車両本体価格は399万円。世界限定台数2500台のうち、かなりの台数が日本に上陸しました。現在でも、MG RV8の元気な姿を見掛けることができるのはそのためでしょう。

そんなMG RV8ですが、限定車でありながら1962年に誕生したMG-Bの実質的な後継モデルという位置付けです。MG-Bといえば、手頃なライトウェイトオープン2シーターとして当時人気を博したモデル。日本車でいうところのマツダ ロードスターのような存在です。

MG RV8 全長×全幅×全高:4010×1570×1310mm

ユーノス・ロードスター 全長×全幅×全高:3970×1675×1235mm

MG RV8 車両重量:1130kg

ユーノス・ロードスター(発売時) 車両重量:940kg

4L V8 OHVエンジンが搭載され、最高出力は190psを発揮しました。カタログ値の最高速度は220km/h。0〜100km/h加速も6秒以下と、軽量ボディに大排気量エンジンを搭載したクルマならではの俊足ぶりでした。

しかし、シャーシは基本的にMG-Bのものを流用しており、サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン・コイル、リアがリジット・リーフとなります。この仕立てを「古典的」または「味」と判断するかは、その人の思い入れや趣向によって大きく異なるところです。また、ヘッドライトがポルシェ911用の部品であるなど、他車からの流用も見られました。

インテリアはいまとなっては懐かしいコノリー社のレザーがふんだんに使われており、全体の色合いはタンレザー。これにウッドパネルが組み合わされ、英国車らしい佇まいと仕立てになっています。

後にMGFが日本でも正規輸入されましたが、MGらしいスタイリングを色濃く残したのはMG RV8でしょう。

単一グレードという割り切りもひとつの「味」なのかもしれません。せっかく多くのMG RV8たちがはるばる日本にやってきたのです。中古車市場でも数が減ってきています。1台でも多く、日本人愛好家たちの手で現役のクルマとして維持していきたい1台であることは間違いありません。

[ライター/江上 透 画像出典/Pinterest]

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松村 透

輸入車の取扱説明書の制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトのリニューアルを担当し、Webメディアの面白さに目覚める。その後、大手飲食店ポータルサイトでコンテンツ企画を経験し、2013年にフリーランスとして独立。現在はトヨタ GAZOO愛車紹介の監修・取材・記事制作や、ベストカー誌の取材等で年間100人を超えるオーナーインタビューを行う。外車王SOKENは2015年より参画。副編集長を経て、2019年、編集長に就任。現在の愛車は、1970年式ポルシェ911Sと2016年式フォルクスワーゲン ゴルフ トゥーラン。9月11日生まれの妻と、平成最後の年に産まれた息子、動物病院から譲り受けた保護猫と平和に(?)暮らす日々。

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