【車の下取り】は損!下取りと買取りの違いを理解しておくと売却時に困らない話

  1. コラム
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車の買い替えを予定している場合、ディーラーで下取りをお願いしようか、それとも買取業者に売却した方が得なのかで悩まれている方も多いと思います。また車の売却をしたことがない人であれば、そもそも下取りと買取は何が違うのかイマイチ分かっていない…という方もいらっしゃるのではないでしょうか?   

車の下取りよりも買取りの方が圧倒的に高く売ることができます。                    

今回は、そんな車の買い替え時の「下取り」についてお話しようと思います。

車の下取りと買い取りの違いについて深掘り

ではまずは下取りとは何なのか、買取店での買取とはどんなものなのかを解説していきます。これを理解しておくことで車乗り換え時や売却時に損をすることはないでしょう。

そもそも車の下取りとは?

下取り(したどり)は、新しい商品を購入することを条件に、それまで使用していた古い商品を販売店が買い取ることです。自動車における下取りという概念が出来たのは20世紀前半のアメリカで、フォードT型が一般大衆に普及すると後年に古くなったT型からの「買い替え」という需要が発生します。しかし、この時フォードは低価格に固執するあまり1920年代に入ってもT型に拘り続け、顧客はわざわざ旧態化したT型を新たに買いなおす事よりも、より装備の充実したシボレーやダッジ等に魅力を感じるようになり、それらのフォードのライバルメーカーが旧型のフォードT型を買い取る形でその分を差し引いた価格で販売し、フォードの顧客の囲い込みを始めます。また同時に下取りした車を安価に販売するということで中古車というマーケティングも確立します。

現在、新車ディーラーや中古車販売店等の自動車販売店であれば必ず購入時は必ず下取りをしてくれます。

ところで、日本の中古車販売店の多くは元々、自動車整備工場がお客さんに車を販売した際、下取りしたクルマをそのまま値札をつけて店頭で販売しているうちに次第に敷地内に商品車の数が増えて、自動車整備よりも新車・中古車販売のほうがメインになっていったというケースが多いのだそうです。〇〇モータースや△△自動車といった整備工場っぽい屋号だったり、自社整備工場完備を謳っている中古車販売店はだいたいこのパターンのようです。

車の買取とはどういうこと?

下取りと違い、車の購入とは関係なしに、査定してその車の市場価格に見合った金額で買い取ってもらうシステムです。査定額が「購入する車の支払金額」に反映される形でお客さんに還元される下取りと違い、買取は査定額がそのままお客さんに支払われるため、車を現金化したいという場合には便利な商形態でしょう。中古車買取を行っている業者は、中古車に買い取ることに特化したお店が多く、自社ではあまり在庫を持たず、店頭での車両販売もごくわずかか、もしくは買取店舗とは別で自社の販売店舗を運営していることがほとんどです。

中古車のマーケティングとしては比較的新しい業態でしょう。中古車の市場が成熟し規模が大きくなると、中古車にも需要と供給というバランスが発生します。それまで新車の買い替え時に発生する下取り車を待っているだけでは、中古車市場の需要を満たすことが出来なくなります。そこで、特定の中古車を欲している業者に「商品」の供給を専門にする業者が現れます。現在、使っている車を手放したいというユーザーから直接その車を買取り、直接その車を商品として欲しがっている業者に卸すという業態です。新車の販売が伸び悩み、新車よりも中古車の流通量が逆転してしまっている現在においては、ますます重要な業態と言えるでしょう。

それぞれの特徴とメリット・デメリット

それぞれの違いは理解していただけたでしょうか、ではここからはそれぞれの特徴と、メリット・デメリットをそれぞれ見ていきましょう。

車の下取りのメリット

車の売却と購入が一緒に出来て手続きが楽
基本的に次の車の購入とセットのサービスなので、売却手続きと購入手続きが一つの流れで済みます。もちろん同じ店舗の同じ人が売却と販売の一連の手続きを担当してくれるため、売却と購入でその都度必要な書類を用意して別々の店舗の担当者に渡すという必要が無く、一度の手続きで済むことが多くなります。

値引き交渉しにくい新車購入時などは、下取査定額で交渉出来る
発売直後の新型車や納車待ちまで発生する人気モデル、最近はワンプライス方式を謳うメーカーも現れ、事実上値引きが無い、そもそもメーカーの方針で値引きそのものをしなくなった車の場合、交渉次第で本来の査定額より多めの金額を提示することで、下取り価格で新車の販売価格を合わせるというサービスが期待できます。

オークションで人気のない車などは買取よりも高値がつく事もある
最近はリサイクルパーツの需要や中古鉄の高騰であまりそういう話は聞かなくなりましたが、昔は10万kmを超えた車は買い取るどころか処分費用を請求されるなんて話もありました。ところが、実は筆者の実体験では1990年代の中頃、親の自家用車の買い替え時、残存価値ゼロで世間でいう処分費用を取られるような車でも、ディーラーでの新車購入時にはきちんと10万円くらいで下取りしてくれました。当時物好きな少年時代の筆者が「処分費用とかとられたりしないんですか?」と尋ねると「ちゃんと、こういう車でも欲しがる業者にルートがあるので値段は付けられる」とのことでした。

同メーカー(同社)の車を購入する場合、他社よりも査定額のプラスが見込める
もちろん、以前から付き合いのある顧客をつなぎ留めたい以上、以前その販売店で買った同メーカーの車からの買い替えであれば、当然査定額もそれなりの金額をプラスして提示することは容易に想像がつきます。とはいえ、他社メーカーからの乗り換えにによる新規顧客の獲得という意味では他社の査定額を引き合いに出すことで査定額のアップを引き出すこともできないことは無いのでこれはケースバイケースでしょう。

現存車から購入車の乗り換えがスムーズ(車なし期間がない)
下取りによる買い替えのメリットで一番大きいのはこれかもしれません。購入する販売店と買取する買取店が別の場合、車を引き取ってもらってから次の車が納車されるまでどうしても車のない空白の時間が出来てしまいます。名義変更、その他の手続やセールスマンの予定を考えると別々の業者で引上げと納車を同じ日に設定するというのも難しいかもしれません。下取りであれば、次の車と入れ替えという形で新しい車が納車になるので、手元に車が無いという空白期間が発生しないというのは、日常の移動に車が欠かせない地域の人には大きなメリットになることでしょう。

車の下取りのデメリット

下取価格と新車の値引きがわかりづらい
新車の価格から下取りの金額を差し引いた金額が総支払金額になるため、実際の新車の支払金額と下取り価格の明確な区別がつかず、それぞれの金額ががわかりづらくなります。

正しい価値で査定して貰えない可能性がある
各メーカーのあらゆる車種の中古車の買い取りを専門としている査定スタッフと違い、査定の対象にする車に得意不得意がどうしても出てきます。買取専門店はどこに卸せばその車を高く販売できるかを熟知しているため、ギリギリまで高く買い取る事が出来ますが、下取りの場合、中古車オークションに流すか自社の中古車販売店で販売するため思い切った値付けは難しくなります。

他社メーカーや外車の査定が低くなる
上記と重複しますが、他社メーカーやましてや外車の中古車の査定はディーラーの査定では不得意だったり、自社の中古車販売店での扱いに困るケースも考えられます。ただし販売店側からすれば「新規顧客の獲得」のチャンスでもあるので一概には言えない部分もあります。

追加パーツやドレスアップが評価されない
基本的に中古車市場はノーマルであることが好まれるため、下取りでは高価な社外パーツやドレスアップは評価されないばかりかマイナス評価になる場合があります。ただし、これも最近はメーカーがカスタマイズに積極的になっていたり、そういった車を好んで仕入れる業者にルートがある新車ディーラーも無いわけではないため一概には言えない部分もあります。

買取のメリット

自分の愛車の販売が得意な業者(外車/国産/旧車など)が見つかるとより高額査定を期待出来る
中古車全般を買取る業者だけでなく、買取業者の中には特定の車種を専門に買取る業者もあります。そういった業者の場合は買取った車を確実に高く卸すことのできるルートを持っているため、ディーラー等の下取りや一般的な買取店より高く買取ってくれることがあります。

次に購入する車の故障時などにディーラーより安く修理してもらえる場合もある
ディーラーではなく買取店を通じて次の車を購入した場合に限りますが、ディーラーの場合純正部品を定価で交換するためどうしても高くつきますが、買取店の場合オイルフィルターやベルト類、オイルシール、ベアリングなどの汎用品の消耗品は安価な社外品(社外品と言っても実際は自動車メーカーに納入している部品メーカーが製造しているため実質純正部品と同じというケースもあります)を使用したり、リサイクルパーツを使ったりして安く抑えてくれることもあります。これは前述の通り、中古車関連業者には元々は地元の整備工場が母体となっている業者が多い事に起因します。

参考:ディーラー下取りはお得なの?メリット・デメリットの全て

下取査定ゼロ円でも値段がつく事もある
過走行車や不人気車など下取りでは値段が付かないような車でも買取ってくれることがあります。過走行車でも商用車や実用車の場合、海外の中古車バイヤーから引き合いがあったり、実際のところ国内でも長引く不況で中小零細企業から需要があったりします。

また、変わったところではクラウンやセドリックなどタクシー・ハイヤー業者向けの車を買い取っている業者も存在します。

廃車寸前、事故車、不動車でも買い取ってくれる場合もある
上記と重複しますが、事故車や不動車も海外のバイヤーやリサイクルパーツ業者や中古鉄の需要があるため、そういった車でも買取可能を謳う業者も存在します。またスポーツカーやクラシックカー等の趣味性高い車はその車だけで独自の市場を形成しているため、人気のあるモデルであれば、レストアベースや部品取りとして実動、不動、場合によっては書類無しでも買取需要がある場合も存在します。

社外品パーツなどもプラス査定してもらえる場合がある
買取店自体がさまざまな分野に特化しているため、社外品パーツが付いているようなドレスアップカーを好んで買取る業者も当然存在します。その場合、人気のあるパーツが付いていることが評価の対象になることも当然出てきます。

買取のデメリット

買取価格の相場が常に上下している
相場変動に敏感で流行だけでなく、場合によっては売却する時期ですら、買取価格に影響する事もあります。また、店舗によって得意、不得意な分野があり、お店によって金額が大きく変わる可能性があるので慎重にご自分の車に合ったお店を選ぶ必要があります。

売却と購入の手続きが別々になってしまう
ディーラーの下取りであればすべての手続きを一人の担当セールスに一本化できますが、売却と購入が別の店舗になった場合、別々の担当者に書類を手渡したり受け取ったりする必要が出るため、手続きをまかせっきりというわけにはいかなくなる場面が出てきます。

売却した車を引き渡してから、次の車の納車までに車のない期間が出来てしまう
日常の移動にも車が欠かせない地域の人には結構切実な問題ではないでしょうか。引上げと納車の日程をうまく調整する必要がどうしても出てきます。ただし、中には代車貸し出しサービスを行っている買取業者も存在するようです。

中古車の下取りの相場は分かるの?

車の買取店であれば、最近のサイトを見てもらえばわかりますが概算だけであればメールや電話、今ではラインなどでも簡単に知ることが出来ます。では下取りの相場は同じように簡単に調べる方法はあるのでしょうか?

じつは、ネットで検索すると大まかな相場は出てきます。いくら「高価買取」といっても、下取り価格から極端にかけ離れているわけではないので、おおまかな値段は中古車関連サイトで公開されています。またネットで自動車メーカーが下取り価格表を公開したり、下取シミュレーションを設けていたりするので、下取相場の情報にアクセスするのはそれほど難しい事ではありません。

実際下取りと買取はどちらがいいの?高く売りたいなら買取に軍配

ここまで下取りと買取を比較しながら色々と見てきましたが、実際の所どちらが高く買い取ってもらえるんだ!と思っている方も多いと思いますのでその気になる部分を見ていきたいと思います。

単純に金額の話をすれば、間違いなく専門の業者に買取を依頼する方が金額では高いでしょう。買取業者は中古車という業態に特化しているため、短期間で直接その中古車を欲しがる販売店に卸すルートをいくつも持っています。中間マージンも最小限で在庫も極力持たないため、下取りの相場よりも高めの金額で買取って、安く市場に提供するということが可能です。

一方で、下取の場合は下取りした車を仲介業者を通じて中古車販売店に卸したり、自社の中古車センターで販売したりするため、中間マージンが発生したり、在庫車の保管費用や商品として売るための整備費用や販売後の保証の費用も発生するため、下取り価格はどうしても低めになります。

しかし、高い買取金額と引き換えに色々な手間が発生するのもまた事実です。下取りであれば、金額こそ低めですが、売却と購入の手続きは一人のセールスが一貫して担当してくれます。必要な書類もすべて一人のセールスに任せればいいので手続き関係は一度に両方済ませることができますのでとにかく時間を掛けたくない、という方であればお得感があるでしょう。

双方にメリット・デメリットがありますが、少々の不便やリスクと引き換えでいいから買取金額は高いほうがよいという方なら買取店。金額面ではなく便利さも「買う」という方であれば下取りといったところでしょうか。

車の下取りは損をしている可能性

下取りと買取の大きな違いは、下取は車を購入する販売店が買い替えを条件に新しい車と入れかえる形で古い車を買取るシステムで、買取り金額は新しい車の販売金額から差し引く形で反映されます。

一方買取は購入や販売とは関係なく、主に買取を専門にしている業者がその車の市場価格に見合った金額を査定し買取るため、現金もしくは銀行振り込みでユーザーに買取った金額が手渡されるため、車を必要としなくなった人が車を現金化する事も出来ます。

金額そのものの話では、買取店のほうが下取りよりもおおむね高い金額で買取ってもらえる事が多いとみていいのですが、売却時期によって買取金額が変動したり、店舗によって査定が得意不得意な車種があったりで、売却のタイミングを考えたり、いくつもの店舗を比較してどこの査定金額が高いか吟味する必要があります。

下取りの場合、買取店よりは安い金額になりますが、一つの店舗で売却・購入が完結するため交渉がスムーズで手続きや書類の受け渡しも一人のセールスで済み、お互いの信頼関係に基づいた安心感があります。また、下取と買取で案外見落としてるのが、買取と購入が別の店舗の場合、車の入れ替えのタイミングを合わせるのが難しく車が手元にない期間が発生する可能性があり、購入する販売店で下取の場合は古い車の引き上げと入れ替えで納車という形にできるため車のない期間が発生しないというのがあります。

もちろん、双方メリット・デメリットはありますが買取業者も高額商品を扱うビジネスである以上信用がすべてです。たとえ一度こっきりの買取でもお互いの信頼関係がなければ成立しません。高価な車という財産を売買するからこそ、下取・買取り両方のメリット・デメリット、手間やリスクを考えご自分に合った、売却方法を選んでください。

[ライター/CL編集部 画像/写真AC]

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