端正なフォルムと顔立ちに改めて魅了されてしまう、BMW525i(E34)

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先日、G70型と称する最新型のBMW5シリーズが発表となりました。この5シリーズは通算7代目。今回は3代目のモデルにあたるE34型にスポットを当ててみたいと思います。

デビューは1988年。まさに日本のバブル景気の真っ盛りだった時期と重なります。デビュー当時の車両本体価格は、525iが533万円、535iが698万円でした。決して安いクルマではありませんが、BMW3シリーズ(E30型)が六本木のカローラと揶揄された時代、このBMW5シリーズ(E34型)は世田谷区のマークIIといってもいいくらい、都心部ではそれなりの頻度で見掛けたように思います。

BMW5シリーズ(E34型)のデビュー当時は大柄と思えたボディも、思いの外、コンパクト

*各モデルのボディサイズ
BMW525i(E34型):全長×全幅×全高:4720x1750x1410mm

BMW523i(G70型):全長×全幅×全高:4945x1870x1480mm

*事実上のライバルと目される、メルセデス・ベンツEクラスとの比較

メルセデス・ベンツEクラス(W124型):全長×全幅×全高:4740x1740x1445mm

メルセデス・ベンツEクラス(W213型):全長×全幅×全高:4930x1850x1455mm

*トヨタマークIIおよびマークXとの比較

トヨタ マークII(GX81型):全長×全幅×全高:4690x1695x1375mm

トヨタ マークX(GRX130型):全長×全幅×全高:4730x1795x1445mm

内装の仕立てにも時代の流れが感じられます

BMW5シリーズ(E34型)

BMW5シリーズ(G70型)

メルセデス・ベンツ Eクラス(W124型)

メルセデス・ベンツ Eクラス(W213型)

トヨタ マークII(GX81型)

トヨタ マークX(GRX130型)

15インチホイールに4速AT、そして直列6気筒エンジン。懐かしくも濃い味付け

1989年から右ハンドル仕様を導入するなど、左ハンドルがまだまだ当たり前だった時代に、早い段階から右ハンドル仕様を導入するなど、日本市場に配慮した姿勢が伺えます。

BMW525i(E34型)に搭載されるエンジンは、2.5L 直6 SOHC。最高出力は170psを発生しました(535iは211ps)。駆動方式はFR。駆動方式は現行モデルと同じとはいえ、4気筒ターボエンジンが主流となりつつあります。もし、あえて6気筒エンジンを望むなら、上級グレードにあたる540iを選ばなくてはなりません。採用されるタイヤサイズにも時代の流れを感じます。

BMW525i(E34型):フロント:205/65VR15 リア:205/65VR15

BMW523i(G70型):フロント:225/55R17 リア:245/45R18

そして、いまでは各モデルで展開されているハイブリッドモデルも、このE34型にはコンセプトモデルが存在していました。余談ですが、日本には正規輸入されていなかったディーゼルエンジン仕様車も。

同じBMWでも、M5やクーペ系モデルは熱狂的なファンによって一定数の個体が生存し続けるはず。日本車にもいえることですが、ベーシックなモデルほどあれだけ見掛けたはずなのに、ある時期を境にして、急激に生息数を減らしていきます。

E34型のBMWが廃車置き場の片隅に積まれている姿を見るにつけ、何ともいえない気持ちになります。何とか1台でも多く、マニアの方の手に渡って現存することを願うばかりです。

[ライター/江上 透 画像出典/Pinterest]

松村 透

輸入車の取扱説明書の制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトのリニューアルを担当し、Webメディアの面白さに目覚める。その後、大手飲食店ポータルサイトでコンテンツ企画を経験し、2013年にフリーランスとして独立。現在はトヨタ GAZOO愛車紹介の監修・取材・記事制作や、ベストカー誌の取材等で年間100人を超えるオーナーインタビューを行う。カレントライフは2015年より参画。副編集長を経て、2019年、編集長に就任。現在の愛車は、1970年式ポルシェ911Sと2016年式フォルクスワーゲン ゴルフ トゥーラン。9月11日生まれの妻と、平成最後の年に産まれた息子、動物病院から譲り受けた保護猫と平和に(?)暮らす日々。

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