お国柄がでてしまう?郵便自動車の色々、色色。

  1. コラム
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ルノー・カングー ラ ポストが日本で発売されたとき、自分も含めて多くの人が「ああ、フランスでは郵便車は黄色いのか」と、認識を改めた事と思う。知っているようで実はあまり詳しくなかったというか、そういえばそうだったっけ、という程度の知識。

フランスの郵便車、ルノー カングー「ラ・ポスト」は、とても黄色い。

さて、では自分に訊いてみよう!
「アメリカの郵便車って何色?」って、スグに答えられますか?アメリカに暮らしているならまだしも、日本にいると他の国の郵便車って「何色だっけ?」という事が多々あるのではないだろうか。というわけで今回は色々な国の郵便車の「色」のおはなし。

さて、アメリカの郵便車の色だが、「白のボディに赤・白・青のストライプ」が「U.S.mail(アメリカ郵便公社)」の郵便車の色。そういえば映画かテレビで観た事あるかもしれない、という程度の、実に目立たないカラーリングではある。

で、このアメリカの郵便車、実は大きな特徴がある。それは何と「右ハンドル」。これは単に実用面で採用されているらしく、右ハンドルであれば運転席に座ったまま郵便物を配達できる、という理由からだそうで、合理的なんだかズボラ(笑)なんだかよくわからないが、まあ、安全面からも「外に出ない」ことがイイんだろうなあ、と思う次第。このあたりの発想がいかにもアメリカ的。

さて、日本と同じ「赤い郵便車」を使っている国ももちろんある。明治の初めに日本が手本とした英国の郵便事業「ロイヤルメール」の郵便車の色は「赤」。ちなみに郵便ポストの色も「赤」と、手本にした当時のままの色を使い続けている。他にもオランダの郵便車も「赤色」だし、コモンウエルス(=英連邦)の一員であるオーストラリアも、国内/国際普通郵便は「赤」いポストに投函し、赤いクルマやバイクが集配をしている。

最初にあげたフランスの郵便車はもちろん「黄色」だが、ドイツやスペインなどヨーロッパの他の国も、郵便=黄色をイメージカラーとしているところが多い。ドイツの郵便=黄色は、日本でもDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)の中継でもおなじみの、黄色に黒いホルンのマークが目印だ。もちろんポストや郵便車にもこのマークが使われている。このホルンのマークは、その昔郵便馬車が到着の合図に吹いたことに由来する「ポストホルン」をモチーフとしており、実は多くのヨーロッパの国では、ポストホルンが「郵便」のシンボルとして使われているようだ。

ウクライナは黄色にブルーのポストホルン。ブルガリアやリトアニア、クロアチアやキプロスでも「黄色に黒」のポストホルンが使われている。また、デンマークでは「赤に黄色」、ベルギーやアイスランドでも「赤に白」のポストホルンなど、国によって色合いは違うが、基本的に色よりも「ポストホルン=郵便」のイメージが強いようだ。
正直ヨーロッパの国々には行った事がないので、実際にこの目で確かめてみたいとは思う。

さて、最後はお隣の中華人民共和国。中国では郵便業務は「中国郵政(China Post)」が受け持っており、郵便ポストや郵便車は「濃い緑色」に塗られている。この濃い緑色に黄色の文字というのは、思っている以上に結構目立つ色で、この色合いを観ると「あ、郵便だ」とスグに解るようになっている。ただ、郵便事業を国政で行っているために、どうも評判がよろしくないようで、今年5月の報道において、主要20カ国・地域(G20)の郵政事業を対象に、配達員の業務効率や国民の信頼を評価した総合ランキングで、中国郵政は最低ランクに格付けされたそうだ。ううむ・・・。

ともあれ、色々な国の郵便自動車の「色」を調べてみたが、実はあまり情報が多くない。身近にありすぎる、というのもあるのだろうが、この辺もう少しリサーチしてみなければイカンなあと思う次第。まあ、郵便車に限れば、世の中の郵便車はおおむね「赤か黄色」が多いと言うのが解った。やはり郵便は「目立つ」色が必須、ということなんだろう。

[ライター/まつばらあつし 画像出典/まつばらあつし・Pinterest]

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まつばらあつし

映画カメラマン・ライター/コピーライター・アニメーター・ガッコの先生など、いろいろ仕事をしてたら自分の本業が解らなくなってしまったフリーランス35年生。16歳でバイク、18歳で普通免許を取ってからいろいろ乗り継いで、現在はシトロエン2CVとヤマハEC-02という、超プリミティブなコンビと生活中。ライティングではクルマ関連と映画関連、パソコンのグラフィック系アプリケーションの記事などを中心に活動。映画テレビ技術協会会員、サッカー4級審判員、ナショナルジオグラフィック協会会員、TSUTAYA会員。

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