この世に10台しか存在しない、ポルシェ911ターボS(930)

  1. コラム
  2. 520 view

911ターボSといえば、964の時代に限定発売されたターボS(日本には正規輸入車が5台上陸)以降、現行モデルである991型に至るまで販売されています。

964時代のターボSは、エンジンのパワーをさらに引き上げ、通常モデルのターボよりもスパルタンな印象でしたが、時代の流れとともに、近年では911シリーズのオプションを多数装備した「全部盛り」のような位置付けに変化してきたように思えます。

現行モデルの911ターボSの価格は2599万円。後先考えずにカーコンフィギュレーターでオプションを選びまくったところ、オプションだけで500万円近い金額になりました…。

さて、最近ではほとんど聞かれなくなった「ワークスチューン」と呼ばれる特注仕様の911とは別に、1989年、930の最後時代に10台だけ生産された「911ターボS」が存在します。

フランスのポルシェディーラー「Sounato」がオーダーしたとされるこのターボSは、内外装ともにさりげなく通常の911ターボとは異なる仕立てとなっています。

エンジンは、通常のターボと比較してカタログ値で30ps増しの330ps。これに伴い、通常の911ターボよりも車高が下げられ、ビルシュタイン製の足回りも強化されています。また、1989年モデルであるため、ミッションも5MTとなります。

フラットノーズ用のフロントバンパーに似た形状はフロントスポイラーの役目も果たしています。左右にイエローレンズのフォグランプが埋め込まれ、その奥にはオイルクーラーが装着されています。またリアフェンダーも、通常のターボと比較して35mm拡大されています(前後とも、タイヤサイズは変更なし)。マフラーも通常のターボとは異なり、左右2本出しとなります。

室内で目を引くのは、ポルシェ959コンフォートモデルに通じる、モノトーンのグラデーションが美しいデザインのスポーツシート。ダッシュボードには、「911 turbo S No 1(生産番号)/10 1989 PORSCHE」と刻印されたプレートが貼られていて、さりげなくスペシャルモデルであることを主張しています。

ボディカラーはソリッドブラックのみ。実にさりげなく、通好みが歓喜するようなアイテム満載の911ターボS。日本にも、2,3台が上陸したようです。数年前、ある自動車販売店で売りに出ているのを発見して気になっていました。しかし、あっという間に売約済みに。果たして、いまも幸運なオーナー氏がこのターボSを大切に維持してくれているのでしょうか…。

[ライター/江上 透 画像出典/Pinterest]

輸入車に関するお困りごと、なんでもご相談ください!

カレントライフを運営するカレント自動車は、輸入車のトータルサービスを提供しており、ポルシェ・ベンツを中心にした輸入名車の販売だけでなく、買取・整備・車検・パーツなどあらゆる領域でサポートが可能です。だから輸入車に関するお困りごと、なんでもご相談ください!

無料相談はこちら
松村 透

輸入車の取扱説明書の制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトのリニューアルを担当し、Webメディアの面白さに目覚める。その後、大手飲食店ポータルサイトでコンテンツ企画を経験し、2013年にフリーランスとして独立。現在はトヨタ GAZOO愛車紹介の監修・取材・記事制作や、ベストカー誌の取材等で年間100人を超えるオーナーインタビューを行う。カレントライフは2015年より参画。副編集長を経て、2019年、編集長に就任。現在の愛車は、1970年式ポルシェ911Sと2016年式フォルクスワーゲン ゴルフ トゥーラン。9月11日生まれの妻と、平成最後の年に産まれた息子、動物病院から譲り受けた保護猫と平和に(?)暮らす日々。

記事一覧

関連記事