総運転時間1万時間弱、不肖わたくしの「無事故運転継続」の秘訣

  1. カーゼニ
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自分は自動車ライターを生業としている割には運転開始年齢が遅く、初めて自家用車を買って日常的にクルマの運転をするようになったのは、たしか25歳のときだった。しかし爾来、なんだかんだで平日からガンガン運転する生活になったので、パイロットさんの飛行時間ならぬ「運転時間」はまあまあの数字をマークしているはずだ。

正確な算出は難しいが、平均して1日に1時間運転しているとすると1週間で8時間。1年間で416時間。それを24年間続けているので、総運転時間は「9984時間」ということになるだろうか。何事でもいっぱしのプロになるには1万時間が必要だとされていることから考えると、不肖わたくしもそろそろ「運転に関してはいっぱしである」と自称しても罰は当たらないタイミングなのかもしれない。

で、不肖わたくしはその1万時間弱のなかで「事故」を起こしたり、それに巻き込まれたことは1回もない。

運転の乱れは心の乱れ。心を平静に保てば(ほぼ)事故らない!

無論、そういった無事故者はわたし以外にも世の中にゴロゴロしていることは承知だが、いちおうは小生も運転に関してはいっぱしのプロ(なにせそろそろ1万時間ですから!)ということで、大変僭越かつ恐縮ではあるのだが、不肖わたくしの「無事故運転継続の秘訣」をここに開陳いたしたいと思う。あいすみません。

さて。わたくしが常日頃から実行している秘術その1は「とにかく心を平静に保つ」ということだ。

学生服の乱れは心の乱れであり、運転の乱れもまた心の乱れ。そのことを中等学校1年生の春より肝に銘じている自分は、運転中は何があっても、たとえ唐変木の愚図ドライバーが真横の車線とかにいたとしても、イライラしたり好戦的になることなく、常にアルカイックスマイルを浮かべながら心静かに運転することを心がけている。

まあね、免許取りたての初心者さんとかは別ですけど、普通に何年も運転してる人だったらクルマの「操作」なんてフツーにできるじゃないですか? そりゃ筑波サーキットを清水和夫さんみたいなタイムで走れって言われたら無理だけど、「ちょっと混んでいる公道を、事故を起こすことなくスムーズに走れ」っつーぐらいのミッションなら誰だってコンプリートできる。

でもときにそれができないのは、やっぱ「心の乱れ」が主たる原因なんですよ。疲労とか寝不足によるアレを含め。なんかつい好戦的になっちゃったり、誰かにいいとこ見せようとして技量以上の速度を出しちゃったり、公道上はどこから何が飛び出してくるのかわかったもんじゃないのに、つい油断しちゃったり……という精神の乱調が、事故発生の確率を上げてしまうわけなんですよ。

自分はそれを極力排除するため、まぁこれは以前ここカレントライフで書いたことだが、煽ってきたり、無茶な速度でぶっ飛ばしてたりするドライバーに遭遇すると「あぁ、あの人はウンコが漏れそうなんだな。だから急いでるんだな。かわいそうに……」と思うことにしている。これにより、普通であれば「なんだアノヤロー! テメーこのバカ死ね!」と思ってしまうような局面でも、「…………(微笑)」というアルカイック・ドライビングをキープできるのである。本当にオススメの手法である。

「1時間早く到着する」愚直さも無事故への道

このウンコ作戦のほか、心の平静保持のために自分が留意していることといえば、学級委員みたいな普通の意見で恐縮だが「早めに家を出る」ということですな。

今の時代はヤフーのカーナビアプリとかでけっこう正確な到着予定時刻が出るため、パンピーは「ま、その時間に合わせて出発すりゃいいか」と思うのかもしれない。しかしわたしのような1万時間級のプロになると、取る行動はまったく違う。「なるほど13時に出発すれば間に合うのか。ならば12時半に出よう。なぜならば、そうすると心にかなりの余裕をもって運転できるからね」ってなもんである。

……や、嘘をつきました。見栄を張りました。すみません。本当は小心者なので「ナビが言ってる時間の1時間前」には家を出ています……。これのせいで昨日は湘南某所の取材先に1時間も早く到着してしまい、ヒマなので車内でひたすら古今和歌集を音読する、コンビニで買った週刊エロヘヴンを裏表紙まで熟読するなどの不毛地帯に足を踏み入れてしまったわけだが、しかし「安全」には代えられない。

もしも予定定刻どおりに出立し、しかし不運にも途中で急な事故渋滞や急な道路補修工事渋滞、あるいは時速35kmで隊列を組んで走るエコカー軍団のオフ会などに遭遇してしまった場合、果たしてわたしの運転はどうなるだろうか?

仕事に遅刻してしくじってはならんとアセる自分は「ムキーッ!」と絶叫し、違法な速度で右へ左へとレーンチェンジを繰り返しつつ遅れをリカバーせんとし、一般道に降りたのちは一時停止もウヤムヤな徐行でお茶を濁し、そして後方確認をせぬままエイヤッ! と急左折してチャリンコまたはバイクの少年に接触し致命傷を与え、そして市原刑務所に収監されるのである。……そんなことになるぐらいなら、たとえヒマで不毛な1時間を過ごすとしても、現場近くの駐車場で収監じゃなかった週刊エロヘヴンを読んでいたほうが1億倍マシなのである。

あとは自らの身に立った「事故フラグ」に気をつけたい

このほか第2の秘術として「必殺! 将棋的ポジショニング術」というのもあるのだが、そろそろ紙幅が尽きた。第2の秘術についてはまた時を改めて、もしも機会があればご報告したい。

今回の原稿で「オレは今まで事故ったことなんかないぜ! わははは!」と盛大にブチ上げてしまったため、今の自分には逆に「事故フラグ」が完璧に立ってしまっているのかもしれない。……これまで以上に気をつけて、安全でありながら小気味の良い運転を永遠に(ていうか免許返納するまで。あるいは世の中が完全自動運転になるまで)心がける所存だ。押忍。

[ライター/伊達軍曹]

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伊達軍曹

外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。途中2008年から2011年には編集デスクとして「IMPORTカーセンサー」(リクルート)の創刊準備および編集運用を業務委託として担当。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ってサイコーだぜ!」というのんきなトーンの原稿を各誌やウェブサイトに多数寄稿している。

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