カーにはゼニがつきものだ。「プラスαぶっこみ法」で自身のギャラを上げよう!

  1. カーゼニ
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カーゼニなるタイトルの当コーナーだが、今週は「カー」ではなく「ゼニ」に特化した原稿を書かせていただく。ズバリ「ゼニの稼ぎ方」である。

……あまりにもカーを無視した原稿ばかり書いているのでそのうちクビになると思うが、まあクビになるまでの間、しばしお付き合い願いたい。

「誰でもできる仕事」は退屈であり、そして薄給でもある

ゼニの稼ぎ方といっても筆者はフリーライターという最底辺職業における手法しか語れないが、その他の堅実なご職業に就いている人にもある程度は参考となるよう、鋭意努力はする所存だ。

さて。多くのライター、とくにお若い世代の各位は「自身のコモディティ化」にお悩みなのではないかと愚考する。

すなわち「新規オープンしたスイーツ屋さんのプチ紹介記事」みたいな、要するに「誰でもできる仕事」ばかり舞い込んできて、「そこから先の領域の仕事」がなかなか来ない――という苦悩があるはずなのだ。

これはフリーライター稼業だけでなく、その他のご職業でもよくある話だ。「いつまでたってもルーティン仕事ばっかやらされて、クリエイティブで楽しげな仕事がぜんぜん回ってこない!」と文句をたれている若人は、日本全国に推定1700万人はいるだろう

たしかに文句をたれたくもなる。

「誰にでもできる仕事」というのは基本的にはやっててぜんぜん面白くないものであり、「誰でもできる」ゆえにギャランティーも低めである場合が多い。つまりゼニが儲からないわけだ。

いっぽうで「その人じゃないとできない仕事」というのは一般的にギャラが良く、やって面白く、そして自尊心みたいなものも満たされる場合が多い。

それゆえ同じ働くのであれば、例えば「スイーツ屋さんにアポ取って取材して、300字のありがちな紹介記事を書いて税込み3240円」という仕事をたくさんやるよりは、「俺様スイーツ列伝!(仮題)」みたいな随筆を大手メディアに週イチペースで寄稿し、1話あたり税込み6万4800円×4週で、その連載だけで月に25万9200円のゼニが稼げるほうが好ましいと、多くの人は思う。もちろんわたしもそう思う。

自身のギャラを上げるための2つの手法

では、いったいどうすれば「新規オープン店の激安取材要員」から「俺様スイーツ列伝!」的な高額ギャランティー著者へと成り上がれるのだろうか?

これについては無論わたしもまだ研究中の身に過ぎないが、研究途中の成果物として発表できるのは以下の2つの手法だ。

1. プラスαぶっこみ法
2. リアルクライアント・リスペクト法

……と書いても何のことかさっぱりであろうゆえ、ご説明する。

ギャラUPは適切かつ適量な「おまけ」から始まる

まず1の「プラスαぶっこみ法」だ。

どんなジャンルの仕事でも、キャリアの最初のほうの段階でやる業務はぶっちゃけ「どうでもいい系」のものが多い。ルーティン感丸出しな、面白みのかけらも感じにくい業務である。

だが、まずはそれを超絶完璧にやらねばならない。

なぜならば、つまらんルーティン仕事すらできない者、あるいはその成果が常に不安定である者に、それ以上のレベルの仕事をオーダーしようと思うクライアントや管理者などこの世に存在しないからだ。人は、まずは「ルーティン仕事の鬼」と化さねばならない。

ただ、そればかりをやっていても「便利な人」で終わってしまうので、ある段階からはそこに「プラスαぶっこみ法」を付加するべきなのだ。

「プラスαぶっこみ法」とは、要するに「おまけを付けること」だ。

クライアントまたは管理者から「これやっといて」的に振られた、言ってみればつまらない平凡なオーダーに対し、貴殿なりの「おまけ」を付けたうえで納品するのである。

「おまけをぶっこむ→反応がある→さらにぶっこむ」の繰り返し

おまけの種類は人それぞれ、ケース・バイ・ケースなので、一概には言えない。筆者のようなライター稼業でいえば、クライアントから依頼された型通りの内容に加えて「取材にもとづく豆知識」とか「くすっと笑えるフレーズ」等を、邪魔にならない範囲で勝手にちょこっとぶっこむ感じだろうか。

堅気の勤め人さんの場合で言えば、上司から制作依頼された資料を納める際に「ご依頼にはありませんでしたが、調べていたら妙なデータが見つかったため、念のためそれも分析して添付しておきました。もしもお役に立たないようでしたら削除しちゃってください」という感じか。

いずれにせよ、そのような「おまけ」を適切な分量ぶっこんでみて、そしてクライアントや管理者がそのおまけの価値を認めたならば、たいていの場合、次からはもう少しだけマトモな仕事があなたのもとにやって来る。

もしも来ないとしたら、それはおまけの質が悪いか、量が多すぎて(なおかつ質も悪かったりして)むしろ逆効果になっていると考えていい。おまけのクオリティアップならびにクオンティティの適切化に励んでほしい。

で、前回よりもちょっとはまともなオーダーに対しても、またまた適切な量と質の「おまけ」をぶっこんでみる。まぁぶっこむといっても「入れすぎ注意」なのだが、とにかく適量を織り混ぜてみる。

そしてそのおまけがまたもや評価されたなら、その次はさらに良さげな仕事が回ってくる。そしてそれを何度か繰り返していると、いつしかこうなるのだ。

「ところで○○サンの成果物はいつもちょっとしたプラスαがあって面白いねえ。…実はさ、あなたがいつも付けてくれてるおまけの部分がむしろ主題になる面白い案件があるんだけど、次はそれを担当してみてもらえないかな?」

よくある話である。そしてもちろんこの場合でも、やるべきことは同じだ。

その「面白い案件」に対しても、求められている内容が仮に「100」だとしたら、まずは100をきっちり作る。ここは絶対だ。そしてそのうえで、「105」とか「110」ぐらいになるニュアンスのおまけを勝手に付けて、ビシッと納品する。

……これを繰り返していけば、いつしかあなたは「安いルーティン仕事の人」ではなくなり、「余人をもって代えがたい人材」……にまでなるかどうかはさておき、まぁ「いないと困るチームスタッフ」には確実に昇格する。そして当然、ギャランティーも増額しているはずだ。どの程度の増額になるかはさておき。

発注者の期待を常に(ちょっと)上回り続けろ

ここまでの話をまとめるなら、こういうことだ。

「まずは腐らずに泥仕事を完璧にこなすこと。そのうえで、相手方の期待を常にちょっとずつ上回っていくこと」

これができれば、どんな領域の仕事であれ、ゼニが大層儲かるかどうかは知らないが「食うに困る」ということはないはずだと、不肖筆者は確信している。

……「プラスαぶっこみ法」についてこまごまと解説していたら「リアルクライアント・リスペクト法」について触れる紙幅がなくなってしまった。これについては次回以降、機会があればご説明申し上げたい。ただ、その前にクビになるかもしれないが。

それでは、御免。

[ライター/伊達軍曹]

伊達軍曹

外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。途中2008年から2011年には編集デスクとして「IMPORTカーセンサー」(リクルート)の創刊準備および編集運用を業務委託として担当。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ってサイコーだぜ!」というのんきなトーンの原稿を各誌やウェブサイトに多数寄稿している。

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