貯蓄額500万円の主婦に、フィアット500の中古車をおすすめする理由

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寝ても覚めてもクルマのことを考えているカレントライフ読者のみなさん、こんにちは。寝ても覚めてもゼニのことを考えている自動車ライター兼金の亡者、伊達です。なんとでも言ってください。結局は稼ぐが勝ちです。残念ながらわたしゃ稼いでませんが。

そんなマクラはどうでもいいとして、「クルマの買い方」についてのお話です。

自動車購入界隈の話題としてしばしば語られるのが、「クルマは果たしてローンで買ってもOKなのか? それとも現金一括払いで買うのが賢いのか?」という問題です。

この低金利時代、わずかなローン金利など屁でもない?

それぞれの言い分はそれぞれありますし、それぞれうなずけるものがあります。「それぞれ」が3回続く悪文ですみませんが、それはさておき「ローン派」の主な言い分は、「この低金利の時代にわざわざ家計のキャッシュフローを悪化させる必要はない」ということなんじゃないかと思います。「金がないから無理して長期ローン」みたいなのは論外ですが、そうではなく「たとえ手元にそれなりの貯金があったとしても、あえてローンを選ぶべき」という考え方ですね。

ローン=借金というと脊椎反射的に毛嫌いする人も多いですが、このローン派の考えにも一理あるでしょう。中古車販売店が掲示してるローン金利は結構高いですが、銀行や信金などのオートローンを利用すれば、中古車でも新車並みの金利でローンを組めます。例えばわたしがその昔ポルシェ911のタイプ964を買ったときは(少額ですが)積金をしていた地元信金のオートローンを利用したんですが、そのときの金利は記憶によれば「1.9%」でした。

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このぐらいの金利だと、例えば300万円を借り入れて36回の均等払いで返済すると、いわゆる金利分は8万8686円という計算になります。3年間で約8万9000円、1年あたりで考えて約3万円、1カ月あたり約2500円の出費ですから、「そのぐらいは屁でもない」という見方は成り立ちます。それゆえ、ローン派は「わざわざ現金で買う意味がわかんねえ」というわけです。

すべてはケース・バイ・ケースゆえ「正解」はない

これに対して「現金派」の人々は、この8万円とか9万円の金利を「屁」ではなく「多大で無駄な出費」ととらえるわけですね。ゆえに「わざわざ無駄な金利払ってバカじゃねーの? もしくは一括で買えない貧乏人めが」とローン派を見下します。

この対立において、絶対的な勝者というか正解は存在しない……というのがわたしが考える結論です。その人が持っている現預金の額や、買おうと思ってるクルマの価格、そしてクルマという存在に対する認識の違い(情熱を傾けるべき対象なのか? それとも単なるアシか?)などさまざまな変数に応じて「正解」は変わりますので、どっちが正しいもクソもないわけです。

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ちなみにわたしの場合は「車両価格に応じて使い分けてる」って感じですね。100万円とか200万円ぐらいの中古車ならめんどくさいんで現金一括で買っちゃいますが、600万円とかのクルマを(ごく希に)買う場合は、なるべく低金利のローンを銀行とか信金とかで探します。

そんなことよりも、わたしがそもそもの問題として提起したいのは「みんなちょっと高いクルマ(新車)を買いすぎなんじゃねえか?」ということです。

貯蓄額500万円の庶民が300万円の新車を買うという狂気

今回、このローンvs.現金問題を考えるにあたりネットでいろいろな相談サイトみたいなのを読んでみたのですが、わたしの金銭感覚からすると「……え?」というような買い物を非常に多くの人がしてらっしゃる。典型的なパターンはこんな感じです。

「30代の主婦です。新車の購入を考えているのですが、ローンか現金かで悩んでいます。 現在、我が家の貯蓄額は500万円ほどで、検討している車は総額300万円ぐらいです。(中略)クルマのローンは金利が高いと聞き、ならば現金一括のほうが良いかと思うのですが、貯蓄の半分以上を一気に失うことにためらいもあります。 どちらの買い方を選ぶべきか、助言をお願いいたします。 神奈川県・シズ子(仮名)」

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実際の質問からはちょっと変えてますが、だいたいがこんな感じです。で、質問に対してファイナンシャルプランナーの方が答えているわけですが、肝心なところで「この続きは会員登録が必要です」みたいな感じになってしまい、先を読むことができません(わざわざ登録するのも面倒なので)。なので代わりに不肖わたくしが、ファイナンシャルプランナーでもなんでもないのですが、勝手にかつ率直に答えてみたいと思います。

無茶は言わず、例えばフィアット500の中古車を買ってください

「こんにちは。そもそもですが、貯蓄額が500万円ほどしかないのに300万円のクルマを買おうと考えること自体が狂ってます。聞けば、まだ小さなお子さんがいらっしゃると。であるならば、『貯蓄の半分以上を一気に失うことにためらいもあります』なんてノンキなことを言ってる場合じゃありません。ためらうんじゃなくて、やめてください。

ローンでも現金でもどちらでも好きにすればいいと思いますが、あなたのご家庭にとってのクルマの適正価格は『50万円』です。その範囲内でなんとかしてください。さすがにそれじゃボロいのしか買えなさそう……というのであれば100万円か150万円ぐらいまでは特別に許しますので、それで手を打ってください。

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100万円か150万円で新車を狙うのはかなり難しいので、あなたが狙うべきは中古車です。国産車の中古車であればそのぐらいの予算でかなりいいのが買えますし、輸入車だって全然イケます。一例ですが、イタリアのフィアットという自動車メーカーが作っている500(チンクエチェント)なんてモデルはどうでしょうか? 車両価格で120万円前後、支払総額で140万円ぐらいを見ておけば、走行2万km台の2009年式1.4 16Vポップというグレードが探せるはずです。カワイイし、よく走りますよ。本当は『ツインエア』というグレードのほうがオススメなんですが、まだちょっと高いです。貯蓄500万円のあなたは手頃な1.4 16Vポップにしておいたほうが無難でしょう。

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もしかしたら『中古車なんて、しかもイタリアの中古車なんてどうせ壊れまくって、修理代がかかりまくって仕方ないはず! それなら最初から新車を買ったほうが!』なんてことをあなたは言うかもしれませんが、世迷い言としか言いようがありません。たしかに国産の同クラスと比べればマイナートラブルみたいなのは多いかもしれませんし、修理する際の部品代も国産車よりは高いでしょう。それでも、最近のイタリア車は『壊れまくる』なんてことはほとんどありません。修理が必要になるにしても、半年に一度とか1年か2年に一度数万円とか、せいぜい10万円ぐらいずつの費用がかかる程度だと思われます。

それでももちろんそれなりの出費ではあることには違いありませんが、『貯蓄額500万円の人が300万円のクルマを買う』などという狂気の沙汰と比べれば、きわめて正常な経済行為です。まずはしばらくの間、100万円そこそこのフィアット500中古車で幸せな家庭生活と貯蓄活動に励み、そしてせめて貯蓄額1000万円ぐらいになったら、300万円ぐらいのお車の購入を検討されることを強くお勧めいたします。敬具」

[ライター/伊達軍曹]

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伊達軍曹

外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。途中2008年から2011年には編集デスクとして「IMPORTカーセンサー」(リクルート)の創刊準備および編集運用を業務委託として担当。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ってサイコーだぜ!」というのんきなトーンの原稿を各誌やウェブサイトに多数寄稿している。

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