「少なからずのカーマニア」から見たカーシェアリングの素晴らしさと問題点

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新型スバルXVへの乗り替えのため、愛すべき我が初代マツダ ロードスターは残念ながら10月14日にドナドナされていった。しかしXVの納車は11月半ば頃の予定ということで、実はここしばらく「自家用車のない生活」を送っている。

しかしそんな時期でも、遠方まで行く必要がある取材仕事というのはそこそこ入ってしまうもの。ということで、ここ半月ほど拙者がひんぱんに利用しているのが「カーシェアリング」だ。

自家用車の所有をやめればフトコロは明らかに暖かくなる

カーシェアリングについては以前にも「これはなかなか素晴らしいモノだな」と思ったわけだが、こうして本格的に使うようになると、「なかなか素晴らしい」どころか「大変に素晴らしいじゃないか!」とも思えてくる。

なにせゼニがかからない。や、もちろんかかるわけだが、都内で自家用車を所有するケースと比べるなら大幅なゼニの節約につながるだろう。

現在の拙者は「新型XVの納車待ち」という身分であるため、月極駐車場の契約を解除することなく、からっぽの駐車場に対して結構なゼニを支払っている。具体的に言ってしまえば月3万円だ。で、現在はこの3万円+カーシェアリング使用料を支払っているので、実際には「ゼニの節約」につながっていない(むしろ出費増)。

だが拙者がもしも「ええい、都内で自家用車を所有するなど無意味なことよ!」と悟りを開いて月極駐車場を解約したならば、拙者のフトコロはそれなりに暖かくなるだろう。現代社会というのは(ある意味)ゼニがすべてなので、この「フトコロが暖かくなる」という現象は明らかに善であり、正義である。

そのような善と正義を感じた拙者は「……これはもうカーシェアリング生活に完全移行することとし、新型XVの契約はキャンセルしたろか?」と2秒ほど真剣に考えたが、そのアイデアは3秒後には破棄された。

やはりというか当然というか、カーシェアリングにもいくつかの問題点があるからだ。

キレイな個体もあるが、汚いのはけっこう汚い

とにかくクルマが少々汚い。

や、これは補足が必要で、すべてのカーシェアリングカーが汚いわけでは決してない。特に、拙者の長屋からいちばん近いステーションにあるスズキ スイフトは走行3万kmを超えているにもかかわらず、近隣使用者の民度と運転スキルが高いのか、まるで走行1万km程度の良質中古車のような内外装美観をキープしていたものだ。

しかしそのスイフトに残念ながら空きがなく、仕方ないのでちょい離れたステーションのスバル インプレッサを借用した際、拙者は暗澹たる心持ちになった。

ボディはスリ傷だらけで、車内は小さなゴミやソイジョイか何かの食べカスが微妙に散乱。半量以下になった時点で使用していたユーザーが給油すべきガソリンも、明らかに半量以下を示したまま放置されていた。

そのステーション近隣使用者の民度が全体的に低いのか、それとも特定ユーザーの素行の問題なのかは不明だが、とにかく「これはちょっとイヤだな……」と思わせるインプレッサだった。いちばん近隣のスイフトが非常によろしい状態なのは単に「運が良かった」だけなのかもしれない。

だがそんなスイフトにも、このところ危機が訪れている。

誰かがフロント右フェンダーを軽くぶつけたのがまるで合図になったかのように、車内全体も荒れ始めた。それまでのスイフト車内では決して見ることのなかったソイジョイらしきものの食いカスや、微細なゴミなどが散見されるようになったのだ。

非マニアにとっては大変素晴らしいカーシェアリングだが

「破れ窓理論」ではないが、誰かがフロント右フェンダーをヘコませ、そしてそれを会社側が放置したことが一つのきっかけとなり、我が愛すべきスイフトは負の道へと舵を切ってしまった。残念なことではあるが、「人は結局“自分の所有物”に対してしか真剣な興味を持ちえない」という人間の本質がそこに出来したのは、やむを得ないことだった。美しいスイフトだったが、こうなるのは時間の問題だったのだ。

それでもカーシェアリングは、「本当に純粋なる移動手段」としてのみクルマをとらえている人にとっては、かなり有効でゼニの浪費を抑えられる素晴らしいシステムだと思う。

しかし拙者や貴殿のような「少なからずのカーマニア」にとっては、やはりそれのみにて人生を送るのは少々厳しいというか、「やってやれないこともないですが、まぁ味気ないモノなのでオススメはしませんね……」というのが結論となろう。

ということで拙者はこの後、近々納車される新型スバルXVについての各種妄想でニヤニヤする作業で大変忙しいため、本日のところはこれにて失敬する。御免。

[ライター/伊達軍曹]

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伊達軍曹

外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。途中2008年から2011年には編集デスクとして「IMPORTカーセンサー」(リクルート)の創刊準備および編集運用を業務委託として担当。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ってサイコーだぜ!」というのんきなトーンの原稿を各誌やウェブサイトに多数寄稿している。

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