今年は「カトレーヴ」と親しまれるルノーキャトルと!(FBM2015に行ってきました)

最終更新日: 公開日:2015-10-19 | Posted in よもやま話 by

すっかり秋の風物詩となりましたね、長野県車山高原でのフランス車の祭典「フレンチブルーミーティング」今年で29回目だそうです。今回も取材かねがね、出かけて参りました。今回はシトロエンDS誕生60周年、またシトロエンC6誕生10周年が重なる年。前日からこころなしか大型シトロエンのエントリーがいつもにも増して目についた印象です。

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以前は私もシトロエンBXを所有し、それで出かけたこともありました。しかし今は手元にフランス車がありません。それこそマセラティなどイタリア車もちらほら会場にいたりするので、それでもいいのですが、何かせっかく遠出の機会です。普段乗らないクルマに乗ってみるというのも悪くありません。そんなところに東京大田区、私のマセラティ430を納車してくださりいつもお世話になっているイタリア車とフランス車を中心に個性豊かなクルマを紹介しているショップ「アウトレーヴ」さん(お店の詳細はこちら)のご厚意で「カトレーヴ」と親しまれる、オリジナルペイントを施した、ルノーキャトルを拝借することになりました。乗っている方に言わせると「なかなか他のクルマには乗りかえられない」と言うお言葉なども聞くキャトル、以前より一度乗ってみたいと思っておりました。アイドル回転数は600回転ほどで控えめながら安定した状態にセッティング。自然とドライブに出る気持ちが高まります。今回はこんなルノー・キャトルで秋深まりつつある信州車山高原に出かけて参りましたので、少しこのクルマについて触れたいと思います。

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乗った瞬間なじんでこその「ユニバーサルデザイン」

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このクルマはダッシュボード(というようなボード、板こそありませんが、メーターの横あたり)から飛び出した「棒」を押したり引いたり、左右に倒したりしながら変速するタイプの4速マニュアルトランスミッションです。見るからに最初は特殊であり、正直うまく運転できるだろうか、、、そんな不安が頭をよぎりました。しかし実際乗ってみると、自然と体が動くのです。このクルマをどう扱うかは疑問の余地がないものでした。今回お借りしたクルマでも1987年のクルマで、古くは1961年から製造しているそうです。かなり古いクルマながら、必要にして最低限の装備しか持たないこのクルマは、「誤使用」「曲解」自体おこるはずのない作りになっているのです。このクルマの成功があったからこそ、フランス車のコンパクトカーの水準が上がったわけですし、後のサンクやルーテシアといった数々の小さいがしかし、ひたすらにクルマ好きをうならせつつクルマに全く興味のない人でも不満を抱えることなく使用できるクルマができたと言ってよいでしょう。いわば大衆車で、贅沢なものは何もついてないが何も不満に感じない。そしてこの説明が無くてもしっかりその合理性の上で自然と使うことができる操作方法の明快さには、今で言うところのユニバーサルデザインのような一面を感じずにはいられません。

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「そこまでして」も手に入れたかったサスペンションストローク。

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↑右側の後輪の取り付け位置です。

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↑左側の後輪の取り付け位置です。この差がホイールベースの差に現れているのです。

コンパクトなボディで街中でも極めて取り回しがいいのは初めて乗るものにも優しさのようなものを感じます。しかしいざ乗り込むと、胴が納まる部分は微妙に外側に膨らんでおり、狭さを感じません。窓も小さいながら取り付け位置の関係で閉塞感を深いに思わせるようなことがないのです。さらに少し余裕を持たせたヘッドクリアランスのおかげでむしろ快適さをあくまでも担保するキャビンのユーティリティ。そんな運転席に座り、どこかたぐり寄せるようにシフトノブを操作すれば、見せつけるようなパワーのかけらもないのに、ちゃんと必要最低限のトルクはどの回転数でも引き出し可能。そんな懐の深さはフランス車として、というか実用車として何か見識のようなものを感じます。

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この記事の筆者:中込 健太郎

大手自動車買取販売会社で、クルマの売買業務を経て、本社マーケティングチームに異動。WEB広告を担当し...