「プジョー 308GT Line」試乗レポート!まさに走りが煌めいている

最終更新日: 公開日:2015-11-30 | Posted in よもやま話 by

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ゴルフのライバルとはこのくらいのことができてから標榜して欲しいもの

はじめちょっとゴルフの話をしたいと思います。「例の一件」以降日本でのフォルクスワーゲンのセールスが著しく落ち込んでいると聞きます。確かに消費者を欺いたことは非難されるべきかもしれません。しかし、例えばゴルフ、トレンドラインなんか乗った時の過不足ない感じ、しかしネガティブはすべてネグレクトされているような乗り味は秀逸だと思います。最近の日本では「スマートカスタマー」たれみたいな風潮がありますが、ああいう事件があると、試乗することすらしないという風潮にこそ個人的には疑問を感じています。

輸入車に乗ることを私は常々「一番簡単な異文化交流の一つ」と申し上げておりますが、他方「イメージを買っている」という側面も往々にしてあるでしょうから、無理もないなと思うところもないではありません。ただ、企業の姿勢については非難が集まったとしても、あの今時結構華奢なタイヤで、舗装のひずみなんかをひゅっとこえたときのマナーなど膝をたたきたくなるほどです。今こそ、こんな機会だからこそ、ゴルフの良さを体感すべく試乗されたらいいと思うのです。

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そして世の中には「ゴルフクラス」という括られ方がしばしば散見されます。今回プジョー308を拝借して強く感じたのは「標榜するならこのくらいでないと」ということでした。ただ4mオーバー前後のハッチバックというだけで、ああくくられるのはやや安直な印象があります。しかし、伊達にヨーロッパカー・オブ・ザ・イヤーを受賞してないなという素晴らしいクルマでした。お借りしたクルマはプジョー308 GT Line。今週のよもやま話、このクルマに乗った感想をしたためておこうと思います。

プジョー 308GT Lineは走りが煌めいている!

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恵比寿のプジョー・シトロエン・ジャポンにお邪魔し、大通りにクルマを進めた瞬間、このクルマのタッチの滑らかさにちょっとした感動を覚えました。例えるならば、新鮮な卵でゆで卵を作り、鍋からあげて急に冷やしてあげると、つるんとした感覚で皮が剥けていくような感じがあるかと思います。あんな感じの滑らかさを感じました。さきほどゴルフの話をしましたが、ゴルフはあくまで足りないものはないが、余剰の部分もない印象があります。このクルマはその余剰の部分にまで演出がなされているかのような印象を覚えました。こういうことが彩りになり、ゆとりになり、実感できる価値として、ステアリングを握る者に様々なことを主張してくるのではないでしょうか。

プジョーで言えば「30某」の話というより、もはや「40某」のレベル。今年アウトレーヴで乗せていただいたバリモンの素の405(既に売れてしまいましたが)に乗った時の感覚に近い印象をこのクルマにも感じました。クルマが走っていく軌跡の描き方のシャープさ。しかもどこか芯があるものの、ステアリングをどんなに急に戻してもあくまで挙動はマイルド、角が取れている。ステアリングに関して言えば、クイックながら切った分が的確な蛇角をクルマに伝えてくれる。街中でも乗る楽しさがしっかりあるクルマだと言えるでしょう。

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アイシンのATのダイレクトかつ剛性感の高い感触と精緻にシフトするさまはもはやマニュアルはおろか、ツインクラッチギヤすらお呼びではないかの印象を受けます。アイドリングストップとの印象も悪くなく、ブレーキを弱めてエンジンがかかると、たちまちトルクコンバーター車らしいクリープ現象がお目見えし、アクセルを踏み込む前に直ちに動き出します。最新の技術ながらどこかフーマニズムを感じるところにもフランス車らしさのようなものを感じるのです。

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都庁第二庁舎駐車場にて。(地下駐車場での気づき)

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このクルマはそして、アシがいいです。プジョーと言うと「ねこあしねこあし」と昔の評価がその都度引き合いに出されるのですが、それを求めようとは思いません。しかしこれが、じつにしっかり仕事をしていることを強く感じさせるのです。都内では特に駐車スペースを地下に設けることは少なくありません。タモリさんの坂好きは私も大変共感を覚えるのですが、「下のフロア」と「上のフロア」という不連続な二つのフィールドを連続につなぐ性質を、私も日頃から強く感じています。ただ、そういうものには傾斜があるわけでして、その傾斜に最近の太いタイヤを履いたクルマはそれをしっかり支えようと妙に固い足回りになっています。

ところがこのクルマ、傾斜にさしかかると、その水平真後ろの方向にかかる力衝撃にゆだねるように、まずアシを縮めるではありませんか!その後そんなストロークのある足回りでありながらしっかりとした姿勢のまますっと傾斜部に侵入する。昔のようにタイヤに頼らずアシだけでハンドリングを担保していたこともすごいとは思います。しかし高性能かつ安全性に対する要求水準も上がって来ている今、あの太いタイヤも見栄えの為だけともいいが対面も感じるのです。しかし、だからといって「太いタイヤはこんなもの」と粗野にいなすのではなく、しっかりと屈伸、しかも絶対的に大きく重いタイヤ&ホイールでこれをやってのけることを体感できたとき、ああ、これこそフランス車だ、と感じたものでした。

え?1.2???

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この記事の筆者:中込 健太郎

大手自動車買取販売会社で、クルマの売買業務を経て、本社マーケティングチームに異動。WEB広告を担当し...