朝風呂から出てきたらミッレミリア!信州の渋温泉は日本のいいところだ

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今年で20回を数えた、イタリアのクラシックカーラリーミッレミリアの意思を汲む「La Festa Mille Miglia」。今年も大変な盛り上がりの中幕を下ろしました。

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振り返ると私も、第一回のころ、ちょうど古いクルマに興味を持ち始めたころで、ぜひ見てみたかったのですが、当時は神宮前のイベントの入場料だけでも確か4000円くらいして、とても手が出ず、ノスタルジックヒーローとカーグラフィックの懸賞を応募して券を入手したと記憶しています。あの時はスターリングモスが、かつて自身がステアリングを握った、カーナンバー722のメルセデスベンツ300SLRが日本に空輸され、日本の道を走りました。サポートカーが全部ランチア・テーマだったのも懐かしい思い出ですが(笑)

あの300SLRの音は今も忘れられません。ものすごい音量もさることながら、感情を吐露するような、あるいはその非凡なる性能を饒舌に語るような、そんな音でした。優美なクラシックカーの、実はきわめて雄々しいエグゾーストノート、そして排気ガスのにおいが今よりもっと一台一台個性があって、エモーショナルなものだということをこのとき知ったのです。

なんてこともあったのち、私がこんな自動車のライターのような立場になるとは微塵も思っていなかったのですが、今年、主催者もいろいろ変わりましたし、関連のレポートの記事を書く機会もないので、これはあまりご縁がないのだなあと思ったりもして、ただ見物に行くだけなら行かないほうがましだ。どこかふてくされるというか、いじけていた面もあるかもしれません。一番昔からなじみのあるクラシックカーイベントは、ライターになってからはあまりなじみのない存在になっていました。

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しかし、今回はたまたまなのですが、とっておきの形でミッレミリアの名車を見ることができました。クルマで温泉に行くのが好きで、時々入りに行っているのですが、「朝風呂から出てきたらミッレミリア!」こんな幸せがあっていいのでしょうか!!その時のことを少しノートしておきましょう。

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最近夜寝付けないことが少なくありません。私の遅筆が原因で明け方までイベントのレポートを書いていたり、パソコンに向かっていることが多いのも原因の一つかもしれません。しかし、それが終わって横になってもなかなか寝付けないのです。この日もそうでした。秋だし、今まで入ったことのない温泉にでも朝風呂に行こうかと、あきらめて支度をし、家を出たのは3時半。もう少し早く出ていたらよかったのですが、こんな時間だから結局高速に乗ったのが4時1分。深夜割引がギリギリ「適応されない」時間です。仕方ないです、まあ良しとしましょう。

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こういう思い立ったらの外出では、やはりシルビアヴァリエッタが頼もしい。特に今は秋です。高速を走るとかも関係なく当然屋根を開け、クルマを西へ走らせます。諏訪湖までもうすぐというところでだいぶ明るくなってきました。梓川SAで、少し眠れそうだったので、朝ご飯を食べてちょっと寝ることにしました。目を覚ますと9時くらい。そのあたりで温泉は、、、と調べると、北信濃、渋温泉の外湯の一軒が10時から入れるのだとか。距離的にもちょうどいいので、一度車を降り、屈伸などして、再び屋根を下ろして出発することに。志賀高原熊の湯などはスキーでよく行ったものです。子供のころは長野県に入ってからがかなりの旅でした。道も険しかったものです。

しかし今やほんの目と鼻の先、というとややオーバーかもしれませんが、だいぶ近いですね。志賀高原と渋温泉。湯田中駅から少し入ったところは、古くからの湯場で開湯1300年の歴史があるのだとか。昔は善光寺に行く道の途中で、疲れをいやしたり、湯治なんかをしたのかもしれませんね。9つある外湯は、基本この温泉街に宿泊した人のための施設。宿泊して外湯めぐりをするというのがスタイルのようです。

そして、9番目の「大湯」が訪問客に解放されています。共同の駐車場に停めて、おじさんに言うと、500円で入湯券をくれます。半券を切ると絵葉書になっているその券をもって、大湯の周りの温泉宿に行くと「鍵を開けて」くれます。渋温泉は訪問したお客さんを「一泊住民」として扱う習慣があるそうで、すべて鍵はかけてあるのですが、宿泊客には鍵を「貸し出し」、つまり託すのだそうです。そういうしきたりのようなものがベースにあるこの文化。

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この記事の筆者:中込 健太郎

大手自動車買取販売会社で、クルマの売買業務を経て、本社マーケティングチームに異動。WEB広告を担当し...