まずは神戸をめざして・・・マセラティギブリでの旅

最終更新日: 公開日:2015-06-27 | Posted in よもやま話 by

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時間の読めるグランツーリスモになったということの意味。

真夜中に自宅を出ると、あたりはかなり強い雨が降っていました。しかし、それでも、割と大柄ながら、神経質なドライブを強いるとか、難しいところがなく、妙にこころ安らかな出発となりました。まずは神戸を目指します。今回西の山口を目指すのにあたり、前からお会いしたいと思っていた人と、お会いできることになり、あけたその日の午後に神戸でアポイントを入れていました。何の気なしに約束を入れていたのですが、こういう旅程を安心して組めるクルマであるというのも、今回ちょっと実践してみたかったことの一つでした。もちろんしっかりコンディションを保てば、昔のモデルも割合心配はないのがマセラティです。しかし、この国の常識としてはどうでしょう。マセラティというと、それだけで「心配ごとの絶えない」という印象を持たれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、そんなのは今は昔の話。もうしっかりとスケジュールの中でアクティブに活動する人の頼もしいアシにもなるクルマであるということを、まず自分でも実感したかったのです。ですので、山口への道のり、まずは神戸を目指します。

メルセデスとマセラティの違い。そんなことを考えた場合、元来メルセデスは、ビジネスで財を成した人の頼もしいしもべのような面があると思うのですが、マセラティは「ビジネスをしなくていい人の為の乗りもの」のような雰囲気にあふれている。そんな風に感じたものです。しかし、今時、貴族の出であっても、慈善事業や、社会活動など、そういう人ならではのコミュニティの中でそれなりに多忙ですよね。このマセラティ、そういう方のスケジュールにもしっかりサポートしていくような、新時代の高貴なる多忙にも応えていけるクルマになったということか。鈴鹿山地を超えたころにはそんな感想をもつに至っておりました。

途中で仮眠を取り、お昼過ぎに曇天の神戸の街に降り立った、私とマセラティギブリ。何よりもはやく物心ともに舶来の流儀を取り入れてきたこの街は、また、そういうものを今もなお尊んでいるという雰囲気に満ちあふれています。マセラティを生活の中に取り入れるというのはそういうこの街の風土にも実にマッチしているように感じました。もちろん都内で見るマセラティの台数に比べると、まだまだ少なかったものの、マセラティに乗ってやってくると、妙に「板についている」感じが印象的でした。

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なんでもいいが、望外良好な燃費。

神戸に着いたあたりではそろそろ実感として感じていたこと。それはこのクルマが比較的燃費が良好である、ということです。今時エントリーグレードで3000ccのV6ターボエンジンはやはり贅沢なチョイスであるといえるでしょう。しかし、このエンジンの躾もその先入観を裏切るくらい、懐が深いものなのです。絶対的にトルクのたっぷりしているエンジンは、ターボをかけるまでもなく低中速からたっぷりとしたトルクを常に発生。特別エコロジーコンシャスな運転だけを意識せずとも、この国の道路の流れの中で、常識的に、マセラティにふさわしい、ジェントルに、しかし、積極的なドライブをしているだけでは、そんなに高回転は使う必要がないのです。いや、厳密に言えば、「そこまで高回転を使うことが出来ない」というべきかもしれません。そして、少しペースをあげていったところで、この国において十分速い速度域でも、このクルマにとって「燃費と引き換えにしなくてはならない領域」に足を踏み入れることはまずありません。アイドリングストップが効きませんので、街中の渋滞にはまるとそれなりに落ち込みますが、高速道路、また本来こういうものだよな、という郊外の国道の流れなどでは、概ねリッターあたり10キロ前後の燃費をたたき出すことはそう難しい話ではないでしょう。マセラティはJC08モードに対して「風評被害だ」と申し立ててもいいかもしれない。そう思うほどでした。カタログによると7.6キロ/リットルというデータですが、これはかなり渋滞が続いてもクリアできるのではないか、そんな印象を受けました。もっとも、渋滞にはまるなどというのは、このクルマにはふさわしいとは言えないでしょう。エコロジーを持ち出すまでもなく、マセラティスタとしてのスタイルの問題として。

こういう傾向はそして、わたしの430に通じる部分でもあるな、と感じました。あのクルマもV6ツインターボエンジンでおおよそ四半世紀前のクルマ、阿鼻叫喚な燃費を覚悟していましたが、わりと8キロ前後を難なくたたき出します。ビトルボ系は踏むとものすごい加速、なのですが、恒常的にそういう運転をしたいとは思わせないジェントルなキャラクターと言う点、ギブリにも一貫して感じる文脈だと思いました。

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この記事の筆者:中込 健太郎

大手自動車買取販売会社で、クルマの売買業務を経て、本社マーケティングチームに異動。WEB広告を担当し...