殿様が隠居したその地にピッタリ…マセラティ浜松静岡プレオウンドに行ってみた

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先週はビトルボフェスタで静岡を訪問していました。私自身中学高校時代を静岡市で過ごしたもので友人は多いのですが、その当時、学年でやはり当時からクルマが好きだった友人が何しろマセラティに乗っているもので、ビトルボフェスタで静岡に出かけることについても気にかけてくれていました。当日昼過ぎ位に、私のSNSを見て連絡をくれて「マセラティのディーラーにでも顔を出してみたら」と誘ってくれたのでした。

ディーラーと言っても静岡市内にあるのは認定中古車部門。広い静岡県ながら静岡県のマセラティのディーラーは浜松市にあります。横に長い静岡県の西部にあたります。そして静岡県内の移動と言っても御殿場から浜松までとなれば、150kmでは効かないかもしれません。そのくらい離れている中で拠点が西部だけというのはなかなかブランドの浸透にも少なからず障壁になっているようでした。

そんなこともあってか、すべての機能を持つディーラーとしてではなく、県内の拠点として補完するような形で「マセラティ浜松 静岡プレオウンド」を一年半ほど前にオープンさせたとのことでした。

最近のモデルを扱うインポーターではビトルボとかに乗ってうろうろするのはいろいろアレなようです。マセラティにとってはあまり触れられたくない過去なのかもしれませんね。でも他社のクルマで行くよりはましでしょうし、私の感覚では、今のマセラティの4ドアモデル。どれもターボがついていて「キャラ的にはビトルボ」だと思うのです。それでいいのです。的確だと思います。なのであまり気にせず駐車場に乗り込むことにしました。

レセプションの大庭さんが出てきて迎えてくれました。第一声「小さくてかわいいですね♪」それでいいと思います。当時のそういう発想があって、先見性すらあったのですから。脈々とクルマを作り続けてきた中で、そんなのもあったのですから。日本ではまだまだ新参者みたいな位置づけで扱われることもあるマセラティ。100周年を刻んだメーカーです。なんだか「最近のマセラティは……」というようなインプレッションを読むと「ほかのメーカーと違うので、ビトルボに乗ってみてほしい」と思ってしまうのです。ビトルボに乗って今のクルマに乗ると、クルマ造りの趣旨の変遷は他メーカーよりはずっと少なく、ぶれていないことに気が付くものです。

中国市場向けとされるボディサイズも、まず見栄えを中国人ウケを狙って決めたとは思わないのです。中国でも受け入れてもらえる室内空間は考えたかもしれません。それを確保した上で、マセラティらしいダイナミックなフォルムを実現するためにボディをデザインしたら「ああいう形のああいう大きさのボディ」になったのだと思うのです。乗ればあんなに大きなボディでも、割と近場をうろつくことさえ億劫にならず。ああ、傍らで愛おしく佇むグランドトゥーリズモだなあ。と思うわけです。

あの巨体の割にはエンジンがコンパクトで鼻先が煩わしくなく、潤沢なトルクをメカニカルノートともに湧き出し続ける感じ、完全にビトルボですから、クアトロポルテに関しては。それよりも小さく、クアトロポルテの名前を冠しないギブリに至っては、同じ名前の先代モデルはビトルボでしたし、完全に430の後継車です、私に言わせれば。そこに悲観するのは大きな間違いで、これだけクルマが各社キャラクター的にも変化を強いられる中で、あの時の魅力を比較的とどめているメーカーであり、マセラティのクルマ造りに対してある程度信頼できるなと感じるようになったほどです。

認定中古車を扱っているので県外からも認知されるようになったという静岡プレオウンド。アフターサービスは全国ピックアップまでするそうです。一年半ほど前にオープンしたこちら。中古車部門としての機能はもとより、静岡県中部、東部エリアのマセラティの窓口としての役割も果たすのだそうです。

もともと静岡はドイツ車を中心に輸入車は比較的浸透してきたエリアだそうです。しかし、なかなか新しいものに簡単に乗り換えるマインドの人は少ないのが静岡。なかなか当初は簡単には受け入れてもらえなかった部分もあるそうですが、今ではかなり認知も進み、年配の方がギブリを買われるケースも多いそうです。最近の信頼性の向上や、こうして地元にサービス拠点ができたことの安心感は大きいようです。

静岡はマセラティにピッタリな風土だと思うのです。なんせ、殿様が隠居した場所です。温暖な気候、穏やかな人柄。そういうクルマです、マセラティは。マセラティというと時計時計と言うんですが、そもそも時計に追われるような人は乗らないクルマです。私の430にも金時計ついていますが、夜になると文字盤の縁が光るようにはできるのですが、文字盤が見えません(爆笑)まあ、突っ込みどころが多くそれも面白さの一つですが、忙しい人のまねっこでつけた時計も本質的にフル活用するためのものではないことが一晩一緒にいるだけでわかります。そういうのも静岡には合っているような気がするのです。

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この記事の筆者:中込 健太郎

大手自動車買取販売会社で、クルマの売買業務を経て、本社マーケティングチームに異動。WEB広告を担当し...