年末恒例?珠玉の一台「シトロエンXM-S」に乗って、2016年を締めくくる

公開日:Posted in よもやま話

改めてまして、本年もよろしくお願いいたします。プライベートは喪中だったのと、やや最後の方、力尽きてふさぎ込んでいたようなこともありましたが、比較的静かな年末年始を過ごしておりました。2016年は、振り返るとずいぶん破れかぶれな一年だったようでありながらも「その割にまとまった印象」もあり、今までにない一年でした。そう思うとなかなか悪くなかったのかなという評価も自分ではできるようにも思える一年でした。

開けて、連日の穏やかな天気の中、初詣というほどではないですが、毎年恒例の葉山森戸神社に家族で「ご挨拶」に行ってきましたが、引いたおみくじも「大吉」。表面的にはいい滑り出しができているのではないでしょうか。

結構秋口から年末にかけて「よもやまネタ」拾ってあるのですが、なかなか発信できていない事は、私の不徳の致すところであります。

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前年末は試乗記コーナー向けでしたでしょうか、1300㏄のカローラ、ビジネス向けグレードに大田区のアウトレーヴさんで乗せていただきましたね。年末恒例ということでもないのですが、この年末も実は珠玉の一台に乗せていただくことができました。

それはシトロエンのフラッグシップXMです。しかもベースグレード「XM-S」の左ハンドル、正規輸入されたクルマの25000kmの個体です。初期型の後半に追加設定されたXM-Sはほかのグレードではカラードバンパーやアルミホイールなどが装備されるのですがそういった装備は省かれます。機関的には他グレードでは、左ハンドル車の場合、セルフセンタリングという「あくまで真ん中に戻そうとする仕組み」が付きます。普通のパワステにも増して「努めて、遅滞なく、大至急中心に戻そうとする」のです。これこそが当時のXMの売りだ、としてこの装備必須とするファンもいます、が、どのみち製造から四半世紀、設計からするとさらに時間のたった現在、これは御多分に漏れず「故障リスクの温床」になるわけです。

そもそも、シトロエンのフラッグシップモデル。こんなものなくても、オーソドックスなパワステそのものが秀逸なのです。見方によっては新鮮すぎる素材をしゃぶしゃぶにするときによく抱きがちな気持ち「これ生のまま食べてもおいしそうなんだけど・・・」に似ていますね。エンジンはオートマチックとの組み合わせを最優先に日本仕様を仕立てた当時のカタログ構成上、他の選択肢がなかったといってもいい3リッターSOHCエンジン。シトロエンのフラッグシップモデルを多数集め、単なるコレクションではなく、そのキープコンディションにこだわった前オーナーのスペースの問題から断腸の思いで放出された一台だというXMのベーシックモデルに少し試乗させていただくことできたので少し記したいと思います。

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まずエンジンをかけて、ハイドロシステム、エンジンのスタンバイから、内装のコンディションなどに至るまで、その程度の良さは、常軌を逸しているといってもいいかもしれません。エンジン始動は一発で的確。妙なビビり、ブレもほとんどありません。記し忘れました、ドアの「ばすっ」と閉まるさま。まるで新車のようです。蝶番、ドアの金具、受けなどもすべて更新されているのかもしれません。例の「ねちゃねちゃ」したような内装のほころびもありません。唯一経年を感じさせるのは、オートマのポジションランプ。液晶の文字かけ。これも恒例の症状であまり深刻なものだとは思いませんが、「P」が「F」になっていました。まあ、ここはポール・フレール先生へのオマージュということで(意味不明ww)

シトロエンは停止状態ではフロアがフラットに、ペタンこになって「佇みます」。エンジンをかけるとにょにょっと起き上がり、ルーフがフラットになり、それこそ真横から見たところはダブルシェブロンを横にしたような「ベクトル」や「さあ行くぞ!」というモビリティの意欲のようなものを感じさせるフォルムを周囲に呈するのです。決して動物のようではありません。いつの時代もあくまでもメカニカルな雰囲気でありながら、そういう自然界の感動にはないエモーションを見るものに感じさせる。この個体もDレンジに入れるや否やステアリングを通じて「走る意欲」「旅への誘い」をドライバーにもアピールしてきます。

しかし、XMの醍醐味はやはりなんといっても「ベルトーネで切り取られた窓からの車窓の移ろい」ではないでしょうか。走り出すといつもの道の風景がきりっと凛々しく、どこかシャープな印象になるから不思議です。しかし、かなり大きく切り取られたその窓ですが、ドアミラーとAピラーの位置関係からミラーが一部見切れるのです、大きな窓なのに、運転に支障があるわけではないにせよ、死角があるのはちょっと愉快なことでした。

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この記事の筆者:中込 健太郎

大手自動車買取販売会社で、クルマの売買業務を経て、本社マーケティングチームに異動。WEB広告を担当し...