マセラティ430試乗レポート。このクルマにしかないオーラに惹かれる

最終更新日: 公開日:2014-10-30 | Posted in 試乗レポート by

「マセラティ430に乗ることにした。」

「このクルマにしかないオーラに惹かれる。」マセラティ430試乗レポート
まさか私がこの車に乗ることになるとは思いませんでした。それが率直な今の所感です。このほどマセラティに乗ることになりました。今まで乗ってきたシトロエンBXに乗りたいという知人がおりまして、彼にそれを譲り、1993年式といいますから、FIAT傘下に入る直前に作られたマセラティ430が私のもとにやってくることになりました。

今年はマセラティがイタリアボローニャの地に工房を構えて100周年の年。いろんなところで様々なイベントが開かれています。しかしそんな中でもこの430も含め、所謂ビトゥルボ系と言われるこの頃のマセラティが取り上げられることはありません。しかし、この時期のマセラティがあったからこそ、今年100年という節目を迎えられたことはほぼ間違いない事実でもあるわけで、おそらく2015年になってしまったらこの車を買う意味はないのではないか、そんな気がしていました。

私がこのクルマと最初に出会ったのはまだ桜が咲きかけた頃
私がこのクルマと最初に出会ったのはまだ桜が咲きかけた頃だったと思います。よくある黒のボディとベージュの内装の組み合わせではなく、シックなグレーの外装にブルーの内装の組み合わせで、初めて見た時の軽いショックは今も鮮明に覚えております。そして運転席に座った時、強烈に感じた「ある種の殺気」は今でも忘れることができません。

このマセラティ430はおそらく、今まで私が所有した輸入車、メルセデスやシトロエンとは全く異質な車です。工業製品としての完成度もそうですが、そもそもマセラティというメーカー自体、「不要不急のクルマ」を作っているというと語弊があるかもしれませんが、社員のご飯を食べるための自動車製造ではなく、毎日働きに出る必要のない、貴族階級の人のためのクルマという点で大きな成り立ちの違いがあるように思うのです。そしてこういうクルマ、今はなかなか作られないと思います。そういう意味では文化遺産的な意味合いもあるクルマ。きっと今乗らなければ今後乗ることはないクルマでしょう。

こんなクルマを、大切に仕上げた方がいらして、その方が、私が乗るなら、ということで破格の条件で譲ってくださるということで今回の話がまとまった次第なのです。

知識レベルでは、悪名高い車です。

知識レベルでは、悪名高い車です。

知識レベルでは、悪名高い車です。
知識レベルでは、悪名高い車です。「夏は乗れないと思ったほうが良い」「工場にいる時間のほうが車庫にいる時間より長い」・・・まあおよそ、手を出すのは酔狂以外の何ものでもない。他人は、半分面白がっていろいろ言いますが、乗ったことのある人の意見では「何もないわけではないが、世の中で言われているほどひどいこともない。」というのが、またかなりの意見の優勢となっているのです。それをまた、前のオーナーの方の「求道精神的」リフレッシュの恩恵を受けて私が乗れるというのは喜び以外の何ものでもないでしょう。信頼性を言い出しても切りはないし、上でも申し上げたとおり。きっと何かは起こるでしょうから、「無意味」なのだと思いますが、もしかすると新車の時よりも信頼性は向上しているのかもしれません。
 
私にないものをたくさん持っていそうなクルマ。初めてのイタリア車、「記念の年のマセラティ」から試してみることにしようと思います。

納車後のファーストインプレッション。
納車後のファーストインプレッション。

実はここで初めてお披露目するのですが、何人かに相談したところ、「ろくなことはない」「苦労するよ」などひどい言われようです。しかし、確かに信頼性は低いでしょうし、何もないことはないかもしれません。しかし、事前に試乗してみて、このクルマ以外で感じたことのない「オーラ」こそに「惹かれている」のであって、そういった「外野の老婆心」はすでに的外れな進言であると言わねばなりません。不安も含めて、傍らに置こうというのですから。その看過できない魅力に触れたいと思ったのですから。

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この記事の筆者:中込 健太郎

大手自動車買取販売会社で、クルマの売買業務を経て、本社マーケティングチームに異動。WEB広告を担当し...