あなたのクルマのバッテリー寿命はどのくらい?点検や症状などのバッテリー実証あれこれ

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クルマの定期交換パーツの中で寿命の予測が難しく、不意のトラブルを起こしやすいのがバッテリー。ロードサービスのJAFの統計でも、バッテリーのトラブルは常にトップに君臨することからも、点検や交換のタイミングの難しさが分かるというもの。このバッテリー寿命は一般的に3、4年と言われているが実際のところはどうなのだろうか?国産車の場合、だいたいその辺のラインが標準的な目安とはなるが、使われ方で寿命が全く違ってくるので、同じクルマでも人によって5年以上持つこともあれば、1年でダメになってしまうことがある。

クルマのバッテリー寿命

クルマのバッテリー寿命
▲エンジンの掛かりが悪くなったBMW325iの7年使用後のバッテリー診断。バッテリー電圧12.29ボルトと低め。新品の満充電品なら12.7〜12.8Vほどある。エンジンを始動するための性能指標であるCCA(コールドクランキングアンペア)は233Aで、判定は電池要交換。

使い方によっては寿命が1年ということもあり得る

バッテリーは内部の化学変化で電子を溜めたり放出しているので、使われ方で疲労度が大きく変わるという特性がある。その条件は色々あって、バッテリー周辺の温度、放電の深さ(残っている電気の量)、充電の頻度や充電量のレベルなどが絡み合って来ている。寿命がグッと短くなる典型的な使用パターンは、放電した状態で長期間放置されるもの。バッテリー自身は放置していても充電量が自然に減るほか、クルマに付けていると待機時の微弱電流の消費で少しずつバッテリーが放電していく。取り外したバッテリーでも、半年〜1年くらい補充電しないまま放置すると、充電しても本来の容量が回復しなくなってくる。つまりバッテリーが小さくなったのと同じような状態になってしまうのだ。

ルームランプの消し忘れなどでバッテリー上がりを起こした場合も、性能が大きく低下してしまう。この時、救援してもらってから、短期間で充電器で補充電すれば元の性能に近くなるが、そのような極端な放電があるとダメージはかなり進行してしまう。

さらに普段乗っているクルマでも、低速、短距離の走行が主体で電装品の使用が多い場合は常に空腹状態になっているので、これも寿命が縮んでしまう。以前、毎年バッテリー交換しているという輸入車のデータを計測した時には、市街地走行ではほとんど充電されていないことが判明したことがある。そのクルマには後付カーナビ程度しか追加の電装品が付いていなかったが、計測器で各電装系の消費電流を測ってみると最も電力を消費していたのがラジエーターの電動ファンということが分かった。

そのクルマの場合、ボディサイズに対して大きめのエンジンを搭載していたこともあり、渋滞や低速走行で常に大電流を消費する電動ファンが回っていて、放電状態が走行時間の多くを占めていたのだ。つまり、走行したとしても満充電にされることはなかったのである。このような使い方だと寿命が1年ということがあり得る。

クルマのバッテリー寿命
▲エンジンを掛けると、オルタネーターという発電機からバッテリーに充電される。この時の充電電圧は13.5〜15V弱が正常で、測定したクルマでは14.08Vと正常値だった。充電状態はバッテリーに寿命を大きく左右する。(最近のエコカーはアイドリングでは充電を止めるものもある)。

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この記事の筆者:高山 則政

小学生の頃から機械が好きで、実家のエンジン付き農機具でメンテナンスに目覚め、運転免許取得前から不...