新旧比較!甦ったポルシェ911Rは、商業主義に傾倒したモデルなのか?

最終更新日: 公開日:2016-03-04 | Posted in ライフ by

かねてから噂されていたように、3月1日から開催されている第86回ジュネーブモーターショーで、ついにポルシェ911R(991R)が発売されました。

1967年に登場した初代911Rを、21世紀的に解釈したといえる1台のようです。

▼2017 Porsche 911R(991R) – 公式フィルム

初代911Rに対して強い思い入れがある方にとって、2代目となる今回の911R(991R)は、商業主義に傾倒したモデルではないかと思う方がいるようです。私も実際、永らくナローポルシェを乗り続けている方からそんな声を耳にしました。では、実際はどうなのでしょうか。

ポルシェ911R(991R)と、初代911Rを見比べてみる

■フロント

■リア

■車内

▼オフィシャルの動画でも新旧911Rが共演

初代911Rに思い入れがある方と、今回発売された2代目911R(991R)に一目惚れしてしまった方。それによって見方や解釈が異なってくる、といえそうです。

以前の記事で予想した仕様と比較してみる

また、2015年10月に筆者が執筆した記事『幻のポルシェ911Rが復活?最新911Rは「最良のR」なのか?』(※本記事の最後で当該記事もご紹介)で予想した仕様にどれくらい近づけていたか、整理してみました。

・ベース車両:991 CarerraS
→ベース車両は991GT3

・トランスミッション:PDKor7MTの両方が選択可能?
→専用開発の6MT

・GT3のエンジンをさらにチューン
→搭載されたのはGT3RS用エンジン

・2シーター化/フルバケットシート
→2シーター化/専用フルバケットシート

・クラブスポーツパッケージ
→ロールケージ等の装備はなし

・PCCBは標準装備
→PCCB標準装備

・エアバッグは標準装備
→エアバッグ標準装備

・パワステは標準装備
→標準装備(991R専用チューニング)

・エアコンレス(オプション設定あり)
→エアコンレス(オプション設定あり)

・オーディオレス(オプション設定あり)
→標準装備

・限定600台という説が有力?
→限定991台

・価格:3,000万円くらい?
→2,629万円

結論、2代目ポルシェ911R(991R)が後世に語り継がれていく名車なのか?

2代目911R(991R)の特長を整理すると、

●6MT(6速マニュアルスポーツMT/他のモデルは7MT)
●GT3RSエンジン(最高出力500馬力/NAエンジン)
●GT3シャーシ
●現行ポルシェ911のなかで最軽量モデル(車両総重量1,370kg)
●初代911Rの正当な後継モデル(R = Racing)

…といったところでしょうか。

既に販売されているスペシャルな現行911の要素を盛り込み、さらに軽量化を果たした「可能な限り、マニアックな911乗りの琴線に触れることを意識した」ものが、現代版911Rと言えるのではないでしょうか。

ただ、例えば964RSのような、見た目は素のカレラ2とそれほど変わらない佇まいながらも、低められた車高から凄味を感じさせる何かがあったように、「黙して語らず」的なよりスパルタンな仕様があってもよいのかもしれません。

もしかしたら、ポルシェのトランスミッションもいずれPDKのみ(当分ないと思われますが)になり、ダウンサイジングターボエンジンに一本化され、ボディサイズもより大きく、重くなる…。この方向性であるように思えてなりません。加えて、ハイブリッドや電気自動車など、純粋な内燃機関を搭載したクルマそのものが、近い将来、過去のものになる可能性(マニアにとっては覚悟のようなもの)が高いはずです。

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この記事の筆者:江上 透

カレントライフの副編集長。輸入車関連のセールスプロモーション、ウェブサイト、紙媒体、ラジオ番組の...