ガールフレンドとのドライブで使うため、オリジナルカセットテープを作ったあの頃

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アルバイトで貯めたお金で教習所へ通い、免許を取ったのは昭和の時代。シートベルト義務化前夜、ハイマウントストップランプや純正ドアミラーが出始めた頃だった。学生だった筆者は、免許取得でお金を使い果たし、クルマを買う余力も維持する余裕もなかった。結果として家にあったクルマに乗るしかなかった。

お父さんたちの試みの地平線。30年前のカーステレオ事情を振り返ってみた

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当時、家のクルマについていたラジオはAMのみ受信可能で、スピーカーはダッシュボードにメッシュ状の細かい穴が空いている部分があり、そこに埋まっていた。ステレオではなく、当然モノラルだ。AMラジオの中でFEN(現在のAFN)を聴くしかないわけだが、それにしてもショボい音だったし、選曲もイマイチ合わなかった。これではガールフレンドをドライブに誘えないと思った。そこで、北方謙三先生の「試みの地平線」でお馴染みのホットドックプレス誌に載っていたカーステレオ特集を眺め、ガールフレンドとのドライブで使うためのオリジナルカセットテープを作り、その日に備えたものだ。

翌年夏、アルバイトで貯めたお金でカセットテープとAM/FMが聴けるカーステレオを買った(CDデッキはまだ高かったので断念)。このときにスピーカーも購入したのだが、リアシートの後ろの置く箱型のスピーカーには手が出ず(carrozzeriaやkenwoodなどのロゴが点灯するタイプだ)、リアのボードに穴を明けて取り付けるタイプのものになった。

Youtubeで取付け動画を観ながら作業するなんて、夢のまた夢の時代だった

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今となっては、配線の基本は常時、アクセサリ、イルミネーションの各電源、アース、スピーカー、アンテナを接続すればいいことはわかっているが、当時はそんな知識もなかった。地元の友人と作業を始めてみたのはいいものの、まずは既存のラジオを外すことに苦労する。経験を積んだ現在ならだいたいの勘所がわかるので、順番に外していって、外すべき部品に到達することは何でもないのだが、当時はそんな知識もなく、途方にくれて、いっそのことグローブボックスの中に設置してしまおうかと思ったほどだった。当然ながら、当時はインターネットなんて存在ないので、同型のクルマの部品の取り外し方の動画を検索するなんて夢物語だ。ペダルのあたりに頭を突っ込んでネジをさがしたり、シフト周りのパネルの隙間にマイナスドライバーを差し込んでみたりと、随分遠回りをしてパネルの分解をしたものだった。

ようやくAMラジオを外すネジが判明したところでラジオを外し、配線をニッパーで切ったとき、ちょっと大人になった気がした(違)。しかし、これでは終わらない。まだまだ苦難は続く。当時のラジオは後々交換することを想定していなかったため、汎用的なサイズになっていなかった。新しいステレオを取り付けようとしても、ベストポジションに固定できないのだ。そこで、自動車用品店で汎用のステーを入手し、どうにか固定したこともあった。

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さらに、この時代のカーステレオのカセットテープの取り出しは物理的の押し出す感じだったので、結構な力で「EJECTボタン」を押し出す感じだった。スイッチを押したら、滑らかな動きでスーッと出てくるなんて超高級モデルにしかない機能だった。そのため、カーステレオ本体は車体側にしっかりと固定しないと、使用中にだんだん本体が奥へずれていってしまうという悲劇につながった。そんなこと(悲劇)もあり、位置と固定方法が決まるまで数回修正した記憶がある。

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この記事の筆者:ryoshr

若い頃から空冷VWを楽しむ自称「クルマ好きのおっさん」。IT企業に勤務している知識を活かして、1990年...